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海外で注目の「甲州」ワイン、意外な実態浮き彫りに!

2011年04月18日 11時28分25秒 | グルメ・特産品、新製品
甲州 (葡萄)
 
2011.4.17  産経ニュース
 
“上質で個性豊かだ”として海外でも高い評価を得て、受注増が見込める「甲州」ワインだが、原料ブドウ産地の山梨県内では平成3年をピークに甲州種の収量が減っている。原因は生産農家が甲州種から市場価格のいい「巨峰」や「ピオーネ」へと品種を変えているためだ。
 
 甲州種の取引価格は、1キロ当たり170円から220円程度とみられる。一方の巨峰やピオーネは400円から700円の単価がつく。
 
 平成3年に1万5700トンあった甲州種の収量が、20年にはわずか2500トン。山梨県内のブドウ収量は5万600トン。甲州種の生産割合は全体のわずか5%弱ということになる。生産効果が低い甲州種が農家に敬遠されている実態がわかる。
 
 ところが、昨年1月にワインに関する世界の情報発信基地といわれる英国ロンドンで、ワインジャーナリストを集めて甲州ワインのプロモーションを展開したのに続いて、今年1月にもロンドンのすしレストランを会場に、現地のレストランオーナーや輸入業者を集め、「日本食に良く合う」甲州ワインを売り込んだ。
 
昨年6月にEU日本政府代表部日本大使公邸(ベルギー・ブリュッセル)で開かれたサマーレセプションにも甲州ワインを持ち込み、欧州委員やEU加盟国常駐代表らに提供した。すると、レセプション効果ではレストランオーナーらからワイナリーに直に引き合いがあり、サマーレセプション出席者からは日本政府EU代表部大使を通じて、「生産地が識別でき、生産地の個性が表れた本物のワイン。しかも質が高い」「甲州という日本固有の品種を使い、日本人自ら醸造していることを知り、興味が深まった」など高い評価を得た。
 
 「生産地が識別できる」とはEU向け輸出用ワインラベルに表示できるブドウ品種名は、葡萄ワイン国際機構(OIV)に登録されたものだけが許されるが、昨年3月に登録が認可されていた。原料産地にごまかしがないという国際機構の認可がさらに評価を高めることにもなった。
 
 これだけ国際的評価を高めながら、産地の総収量の5%では心許ない。消費を待つ市場がありながら供給が追いつかない事態さえ想定される。
 
そこで、甲州種の主産地、同県甲州市は勝沼ワイン協会などと3年間で3000本以上の甲州種苗を農家に配布して、生産拡大を目指すことにした。まず今月8日には市内のワイナリー24社に計1300本を無料で供給した。
 
甲州種は苗を直植えするとウイルスにやられてしまう。準備した苗は農業生産法人がウイルスに強い「101ー14」タイプと「ソパリアグロアール」の2種類の台木に甲州種を接ぎ木した1年苗。各ワイナリーの契約農家が育成する。配布苗は6年後から収穫が可能になる。市で苗の供給を3年間続け、600トン以上の増収量を見込む。
 
世界的に認知されてきた甲州ワインを安定供給するための体勢づくりが始まったといえる。

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