goo blog サービス終了のお知らせ 

山本たかしの連絡帳

2023年4月、再選させて頂きました。
3期目も皆さまの声にしっかりと耳を傾け、「輝く平群の未来」を切り開きます!

先進地視察研修~兵庫県加西市

2023年10月03日 | 日記
10月3日(火曜日)先進地視察研修に参加しました。
平群町議会では行政視察等に関する規則がありまして、その第2条に「先進自治体等に
おける行政事例の調査、研究、情報交換その他必要な調査を行い、住民の奉仕者
としての自覚と見識を高めるとともに、町政の発展に寄与することを目的とする。」
と記載されています。
コロナウィルス感染でしばらく中止になっていましたので、4年振りの研修になりました。
午前7時20分に役場前から町バスを利用して出発しました。


今回も全議員(2名欠席)10名と議会事務局3名、担当職員2名で行ってまいりました。
高速道路サービスエリアで休憩です。議会事務局の3名全員が参加されるのは、私が
議員になって初めてのことです。


午前9時50分頃、兵庫県加西市役所に到着しました。


立派な庁舎です。ここで加西市のご紹介と、研修目的をご説明します。
加西市野人口は令和5年6月30日現在で42,095人、18,479世帯ですので平群町の約2.3倍です。
面積は150.22㎢ですので、平群町の約6.3倍です。
「ものづくり」のまちとしても有名で、市内総生産の52.2%が製造業だそうで
あの三洋電気の発祥の地です。
今回の視察目的は製造業ではなく、「子育て支援施策について」勉強させて頂きました。


到着後まもなく庁舎内2階会議室へお邪魔しました。


研修資料も整えて頂いた上に研修は無料ですので、本当に有難いことです。


まずは加西市議会の丸岡議長より、歓迎のご挨拶を受けました。


次に平群町議会を代表して、山田議長が感謝の言葉と平群町の概要を説明されました。


早速、研修に入ります。
全国的な課題である少子高齢化を重視して、結婚から妊娠・出産、子育てとライフステージに応じた
子育て支援事業を令和4年度より、インパクトのあるパッケージでスタートされました。
詳細を説明するとかなり長くなるので、「子育て応援5つの無料化」についてご説明します。
1・保育料の無料化(国は3~5歳児無料。加西市内の保育所・認定こども園0~5歳児の保育料無料)
2・給食の無料化(全保育・小中学校施設のすべての給食費無料)
3・医療費の無料化(乳幼児~高校3年生までの方対象)
4・オムツ等の無料化(乳幼児を養育する世帯{生後3ヶ月~満1歳まで})
5・病児病後児保育の無料化(看護できない場合の一時預かり)
これらすべて所得制限なしのサービスです。
では財源はどう?ってことになりますが、地方交付税やふるさと納税(令和3年度64億円)で
かなりの潤沢な市財政のようです。特にふるさと納税では、ポータルサイトの分析による効果的な
プロモーション等を行い、全国的にも上位の寄付額になっています。
これらの手法は、平群町にも取り入れる必要があります。


平群町議会議員からの質疑に対して、ご丁寧な答弁をいただきながら、とても有意義な約90分の
研修が終了しました。そしてオプションで加西市議会議場を案内して下さいました。


現在の議席は15名です。平群町は12名です。


加西市議会議長及び職員の皆さまの温かいお見送りを頂き、市役所を後にしました。
次に向かう場所は、市内に所在の「アスティアかさい」という商業施設です。
お土産を買うのに行く為ではなく、施設2階にある「アスも・屋内型遊技施設」の見学です。
「アスも」には2つのエリアが広がっています。遊びの森エリアでは遊びと学びが体験できます。


子ども達がワクワクする遊具や玩具が用意されています。


ここは大人気間違い無しです。


実は「アスも」は、子供たちの一時預かりと会議室や個室を様々な用途で利用できるテレワーク
エリアが併設されています。
例えば、PTAなどの活動で子供たちを遊ばせながら、隣で会議をするようなイメージです。


子どもの遊び場の壁にある丸いミラーガラス。何だと思いますか?


裏から見れば一目瞭然です。保護者の方がテレワーク中に子どもの様子を見るための窓です。
子ども達が保護者の目線を気にせず遊ぶ為の工夫だそうです。


オムツの着替え質もあります。


仕事で必要なコピーやFAX機器。


どでかい印刷も可能です。


なんとなんと、高額なレーザープリンターまで設備されています。


利用額も驚くほど安く設定されています。素晴らしいサービスですね。
同行して説明して頂いた職員の方々へのお礼を含めた、植田副議長(前列左)のご挨拶。


「アスも」を出たところに、北条鉄道の北条駅があります。


ローカルな感じが撮り鉄の私の心を揺さぶり、思わずシャッターを押してしまいました。


その後、市内にある「いこいの村・はりま」で、昼食をいただきました。
視察研修に行った先で昼食を頂くのがマナーです。写真はありませんが「かまど御膳」を
いただきました。当然ながら昼食は自費(議員積み立て)で支払います。
次に向かったのは、加西市内の「鶉野(うずらの)飛行場跡地」です。
当時のままの滑走路が残る、全国でも貴重な戦争遺跡です。


皆さんはご存じでしたでしょうか?私は今回の研修に行くまで知りませんでした。
先の大戦でパイロット養成を目的に、昭和18年に完成した旧日本海軍の飛行場です。
滑走路の南西にあった川西航空機姫路製作所鶉野工場では、「紫電」「紫電改」など
500機あまりの戦闘機が組み立てられたそうです。


この広大な場所に飛行場の本拠地があったそうです。今は平和な畑が広がっています。


周辺には、コンクリート製や素掘りの防空壕が点在しています。




巨大防空壕跡に行きます。ここはディーゼルエンジンを使った発電所だったそうですが
現在は発電機を除去し、当時の特攻隊員たちが出撃前に残した遺書を映像で公開しています。


内部の広さは、長さ14.5m、幅5m、高さ5mで、基地内最大のコンクリート製防空壕です。
視察時間を配慮して、今回放映していただいたのは15分程度でしたが、散って逝かれた
英霊の心の声が私の心に届きました。


最後に鶉野飛行場跡地に隣接する、加西市地域活性化拠点の「soraかさい」に向かいます。


「soraかさい」は鶉野飛行場に関連する展示(歴史や飛行機の実物大模型など)、物販・飲食
観光案内、イベントなど各種交流の機能を通する施設です。


近くで見ると迫力があります。


片道だけの燃料を搭載し、父母や兄弟のために祖国を飛び立つ思いを考えると
目頭が熱くなります。


紫電改や、パイロット養成に使用され特攻機としても使われた九七式艦上攻撃機は、スピードや
旋回能力が優れていたと言われますが、敵機数の多さに勝てるはずがありません。
コックピット内を覗いて技術の高さは納得しますが、悲しい気持ちが込みあげてきます。


展示場から出ますと、敷地内に平和記念の碑苑があります。


その背中には、英霊のお名前が刻まれています。
戦争のない平和が永遠に続くことを願い、平成11年に元隊員やご遺族、地元有志などにより
建立されました。


この木は広島被爆アオギリ三世です。ここでは説明しませんが、大切な木だと私は思います。


今回の議員視察研修は私自身にとって、とても有意義な研修になりました。
このブログをご覧いただいた皆さまに、少しでも共感していただける内容で
ありましたら幸いです。
平群町の皆さまの生活を守るため、平群町の発展のため、今後も神経を研ぎ澄ませて
議員活動を続けて参ります。
今回の研修を受け入れて下さいました加西市の皆さま、視察行程の調整をしていただいた
平群町議会事務局の皆さま、有難うございました。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ふるさとへぐりクリーンアッ... | トップ | 平群町戦没者追悼式 »