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4姉妹長女の生活にっき

日常や趣味のことを書いています。
映画などのことに関してはネタバレありです。

エージェント・ライアン 感想

2014-03-18 23:03:52 | 映画

 9.11のテロが起こったアメリカ。そのテロ行為をきっかけに軍に入った"ジャック・ライアン"は軍事作戦中の飛行機事故で戦線離脱を余儀なくされた。必死のリハビリのおかげでようやく走れるまで回復したライアンの元にCIAの"ハーパー"がライアンをスカウトしにやって来る。
 ハーパーがライアンに伝えた指令は、「ウォール街にある投資銀行の会社員として働きながら経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリスト」になること。ライアンは大学に入り直し表の顔は銀行員、裏の顔はCIAとして働いていた。
 ある日、モスクワの投資会社「チェレヴィン・グループ」の不審な動きをキャッチしたライアンはハーパーにエージェントの現地派遣を要請。だが、彼から返ってきた返答はライアン自身による調査命令だった。
 チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだったが、空港で出迎えてくれた同グループの警護員が突然ライアンに襲い掛かった―。



……と、簡単にあらすじを説明しますとこんな感じです。
めちゃくちゃ面白かったです!特にライアンの恋人の"キャシー"が敵の"チェレヴィン"に誘拐されて救出するところ!このシーンはハラハラでした。!
主演のクリス・パインさんのことは「スタートレック」で知った人が多いと思いますが、私が知ったのが「black&white」でなのでスパイ役がすごくあっています。本人もスパイ役のほうが好き、と言っているみたいです。



【ここからネタバレが含まれる内容がありますのでご注意を!】


※ 今回はライアンの感想を中心に映画全体の感想です。 ※












ジャック・ライアン


愛国心はこの映画一。「俺は分析官だ!」と言いながらスパイの仕事を上手にこなす姿はかっこ良かった。仕事だけじゃなくてちゃんと恋人のキャシーのことも大切に考えているところが良い!

最初の飛行機事故のシーンはビビりました。ライアンがシートベルトを着けられない新人に手を貸してあげている途中に起きた事故だったので、飛行機はライアンがシートベルト無しの状態で墜落していったんですよ。病院へ運ばれて行く前のライアンの怪我がすごく重症。顔とかの火傷が怖い!
ライアンを診た医者が「復帰は無理だ…。」と言ったのには納得。その後はリハビリセンターの場面になり松葉杖でリハビリしていたので、医者が言っていた「90分で歩けなくなる…!」って言うのには間に合ったみたい。よかった。
このリハビリセンターで、恋人のキャシーとCIAのハーパーと出会うのでライアン何気に忙しかっただろうな。

リハビリの場面からすぐに10年(ぐらい)経っていたのには少し驚きました。
ハーパーに言われた通りにウォール街の会社員として働いている合間、周りに気付かれずこっそりと不審な会社を調べているライアンの手際の良さ。同僚の恋のキューピッドになりながらサラッと(本当は)悪いことやってのけるライアンが面白かった。

まぁ、これだけこっそりとCIAとしても働いていれば恋人のキャシーが浮気を疑うのも仕方が無いことですよね。
ライアンが映画館を情報提供の場として使用していて、たまたまキャシーが映画の半券を見つけてしまい、恋人が昼間から職場を抜け出し映画を観に行っていた、ということがキャシーの不安を煽りました。
キャシーがわざとライアンが見にいった映画を「今度の休みに見に行こう。」とライアンに探りを入れたシーンは空気が冷たかったような気がします。
不安があるからライアンのプロポーズを素直に受け入れられないキャシーを置いて、CIA(表向きは銀行員)としてモスクワの投資会社「チェレヴィン・グループ」に行くことになったライアンですが、ちゃんと直前に起きた喧嘩を終わらして出張に行ったことろは好感が持てる。

モスクワに着いて泊まるホテルに来て早々、チェレヴィンからの運転手と殺し合いになったのには驚きました。親切な運転手だったのに。
ライアン、これで初めて人を殺したようです。(軍にいた時はそういう対戦は無かったのかな?)
運転手を殺した後も大変は続きます。(多分)CIAに電話して助けを求めたんだろうけれど、電話に出たお姉さんのクール加減とライアンの焦りっぷりの温度差は目立つ。最後の方、電話のお姉さんがお母さんの様になっています。「大丈夫。貴方なら出来る。」と宥めているし。ライアンが焦っているのも仕方が無いのですがね。(人を殺して、土地勘無いのに合図が来たら出歩くよう言われたので。)

合図が来るまで死体と同じ部屋で待つ、って辛いなぁ。溺死させたからバスルームに向かわなければ見ることはありませんが嫌ですよね。
電話が鳴って指定された公園に向かうのですが、向かう途中にキャシーに電話しているシーンがあったから何かあるんじゃないのかとかなり身構えました。何も無かったけれど。
公園で先に待っていたハーパーにとりあえず状況説明(チェレヴィンのお金の動きとか殺し屋のことなど)。あと、疑われないためにハーパーが他人の犬を勝手に散歩させて来たことにちょっとびっくりしました。お前の犬じゃないのか!
帰り際に「俺は分析官だ。」と言うライアンに「今からエージェントだ。」と拳銃を渡し言い返したハーパーはクールにキマっていたと思います。ライアンを残し去って行ったのですが、その後でハーパーが勝手に連れて来た犬まで置いて行ったことに気付いたライアンのキョトンぶりが面白かったです。

翌日。チェレヴィンの会社に銀行員として何か不正行為を行っていないか調べに行ったライアンですが、チェレヴィンがもう先に手を打って証拠は無くなっていました。ここのシーンでのライアンとチェレヴィンのやり取りは見応えがあります!
先手を取られたライアンはチェレヴィンをディナーに誘ったら(チェレヴィン)「婚約者もモスクワの空港に着いたようだ。彼女も連れて来るといい。」とアメリカにいるはずのキャシーの話題が。
チェレヴィンの会社を後にしてハーパー(とその部下たち)がいる車の中で作戦会議。分析官なだけあり的確で速い指示を出しています。たまにハーパーより指示出している。
それでキャシーなんですが、ライアンが泊まっているホテル(死体や部屋の傷はライアンが公園に行っている間にCIAが直しました。)にいたんですよ。(キャシー)「私は貴方に誠意を見せたの。何か反応をちょうだい。」って有限実行したキャシーの行動力はすごい。ライアンもここで初めて自分がCIAだとキャシーに明かしましたし、キャシーもスパイってことより浮気じゃなかったことに安心してましたし、とりあえず二人の間にあったモヤモヤは消えたのかな?

この後のライアンとキャシーの軽い口喧嘩はなんか笑えましたよ。(君らもう夫婦だよ!そのやり取りは!)みたいな感じで。そりゃあ、CIAであるライアンの手伝いを一般人のキャシーにも手伝わせるのだから。ライアンは恋人を守りたいし、キャシーはライアンと一緒にいたいから二人の意見がぶつかっています。まぁ、ハーパーがさらっと止めましたけれど。チェレヴィンとディナー中に会社のパソコンに侵入して探る作戦なんですが、結局キャシーをチェレヴィンの話し相手として囮に使い、ライアンがチェレヴィンの会社に侵入したシーンは緊張感がハンパ無い!ディナーに誘われたライアンがキャシーとチェレヴィンのところへ行き、ライアンが酔っ払ったフリをしてキャシーが酔いを醒ますように外へ誘導したシーンです。ライアンはスパイだから演技が出来るのは分かる。でもキャシーも演技が上手いのが少し気になりました。キャシーは一般人でしょうよ?よくライアンがスパイの仕事をしている最中に一度も会話を途切れさせずにいられましたよ。

ライアンがチェレヴィンの会社に侵入してパソコンのデータを盗ってキャシーの場所に戻るシーンはCIAがすごく働いています。チェレヴィンの会社にとっくに送り込んで準備していた偽装社員(?)、チェレヴィンから専用の社員カードをスリのように盗る人、さり気無くそれを戻す人にライアンが会社から逃げるためにサポートするハーパー。CIAの連携プレーがすごい!
まぁ、この後。ライアンたちの作戦はやっぱりバレまして、チェレヴィンがキャシーを誘拐しちゃうんですよ!ここのハラハラ感は恐ろしい!CIAの隠れ家にやって来たチェレヴィンたちがキャシーを車で強奪して行きます。この時にキャシーを助けに向かったライアンが敵の車に轢かれそうになったときはびびりました。ハーパーがナイス!車の中でチェレヴィンがキャシーにしようとした電球を口の中で割る拷問は酷い。ちゃんとキャシーを救出出来ましたが、ここシーンのカー・アクションめっちゃ怖くてハラハラしました。パイプか何か持って車に飛び掛かったライアンの頑張りがすごい。

それで、敵の動きも色々あったんですがラストのチェレヴィンの狙いと、ライアンと実行犯の一騎打ち!
チェレヴィンは、実の息子を使いアメリカのウォール街で爆破テロを起し、そのテロにより変動した株で儲けようと計画を立てていたようです。(簡単に書きましたがもっと事情は複雑です。)ライアンたちCIAはそれを止めようとモスクワからアメリカへ。
それで爆弾がしかけられる会社がライアンが表向きで働いている会社だと知りみんな向かうんですが、ライアンの会社だと断定するまでみんなで色々調べていたシーン。ライアンは基本何でも出来ますね。一体何をどう調べればいいのか分かってみんなに指示出しているので情報がポンポン。でも会社を当てたのはキャシー。ライアンも自分の会社の外見を忘れているってどうよ。
それでその会社にみんなで向かって犯人を探すのですが、犯人は自分の車に警察車両と同じデザインを描いて侵入していたんですよ。ライアンだけが犯人の車がペンキが乾いていなくて汚れていることに気付き会社の同僚をバイクを奪って追いかけて行ったシーンもドキドキしました。ほら、ライアン足一度ダメにしてるから色々不安で…。
まぁ、この一騎打ちは見ごたえがあります!犯人を追っている最中に犯人の車とぶつかったりとか、取っ組み合いの時とか(お願いだからライアンの足狙わないで!)犯人を気絶させても爆弾のタイマーは作動しているし!爆弾を止められないからとにかくウォール街から離れようと車を運転するライアンに気がついた犯人が懲りずに反撃し出したり。
この車を運転しながら犯人と戦っているシーンは息が止まるかと思いましたよ。もう緊張感に殺されそうです。最後は犯人と車が爆発して無事事件解決なのでスッキリしますが。ライアンもこのシーンギリギリで車から降りるから焦りました。

計画が失敗に終わったチェレヴィンの表情が無表情っぽくて感情が読めない!常に眉間にしわが寄っているから怒っているように見えますが悔しさもありますよね。後少し気になるのが、爆発とともに死んだ息子に対しての感情。儲からなかった
から悔しいのか息子が死んで寂しいのか…。まぁ結構悪役なのでお金のことだけ考えてくれていたほうが好きかも。(私が)悪役はとことん悪役であってほしい派なので。

病院で休んでいたライアンのもとにキャシーが来てラブラブに終わったのは良かったと思います。
ここしか恋人っぽい雰囲気の場面無くないですか?映画最初のリハビリの場面は先生と患者だったし。ライアンにキスする時にキャシーが「こっちにキスして痛くない?こっち?」ってライアンに聞いているこが可愛かった。





あと、気になったシーンが2つありまして、ライアンが初めてチェレヴィンに乗り込んだ後でハーパーたちCIAと作戦会議し出した車での男性との会話。(ライアン)「…酒好き?」(男性)「はい。酒と既婚女性が大好きです。」この会話おい!いや、もしかしたらチェレヴィンのことを言っていたのかもしれませんがちょっとびっくりしました。
そして、ライアンとハーパーが爆弾を止めようとヘリに乗って行こうとした時の会話。(ハーパー)「飛行機はあれ以来だろ?」(ライアン)「あぁ、心配はいらない。」(ハーパー)「そんなものしたこと無い。」みたいな会話に少し嬉しかった。ハーパーはもうライアンを相棒としていますね。意外とこの二人の信頼関係は深いのかも、と考えたシーンでした。


面白い映画でしたが、もう一度見に行く集中力は無いです。感想でも書きましたが結構緊張感がある映画だったんですよ。2回見に行く元気は残っていません…。でももう一度見たいのでレンタル待ちます♪見て損はしない映画だと思います。





ホビット ~竜に奪われた王国~ 感想

2014-03-03 23:07:04 | 映画

 前作「ホビット 思いがけない冒険」の続き。
 主人公、ホビット族の"ビルボ・バギンズ"は"スマウグ"という恐ろしい邪竜に奪われたドワーフの王国を取り戻すため、ドワーフの王子"トーリン・オーケンシールド"が率いる13人のドワーフたちと魔法使い"ガンダルフ"に加わり危険な旅に出発した。ドワーフの王国「エレボール」まで道のりは険しく困難なもの。森では獰猛な蜘蛛と戦い、エルフの牢獄に閉じ込められ、激流を下りながらオークとも戦う。
 オークを撒き、湖を渡るために湖の町の住人"バルド"の力を借りたビルボたちはついにエレボールにたどり着く。トーリンはビルボに「アーケン石」だけをスマウグに気付かれずに取って来い、と指示。しかし、大広間一面を埋め尽くす黄金の中からアーケン石を探すのは難しいこと。仕舞いにはスマウグを起こしてしまったビルボとスマウグに立ち向かうトーリンたちは果たしてエレボールを奪還出来るのか―?



……と、簡単にあらすじを説明しますとこんな感じです。
面白かったー!私は前作よりよかったと思います。てか、"レゴラス"が「ロード・オブ・ザ・リング」のままでびっくりしましたよ。前作は"ガラドリエル"様がそのままだったので、この作品のエルフキャラは本当にエルフか!ってぐらい変わりませんね。年を取らない!
ホビット2はもう1回見に行く予定なので、今回はビルボの感想だけにしました。一気に全キャラの感想を書いたらたいへんなことになりますよ!
ビルボ。今回も大活躍でしたよ!



【ここからネタバレが含まれる内容がありますのでご注意を!】















ビルボ・バギンズ


前回より戦闘に参戦していてめちゃくちゃかっこよく感じました!ただの「忍びの者」としての役割だけじゃなくて、ドワーフには思いつかないことでみんなを助けたりと前作に続き活躍しています。
前作でやっとこトーリンに認められたからか今回は二人とも意外と仲が良い方。ビルボも「家に帰りたい!」と言わないし、トーリンもビルボに「足手まといだ!」とか言わなかったから。むしろトーリンがビルボの言う事を聞いている場面もありました。

なんと言っても、エルフの城から逃げるシーンはビルボがいないとドワーフみんな牢屋に捕まって終わりでしたよ。トーリンたちがエルフに捕まった時、ビルボは前作で拾った「ひとつの指輪」の力で難を逃れ、指輪の力を借りたまま闇の森のエルフの城に忍び込みトーリンたちの牢屋の鍵と逃げ道を見つけましたから。
牢屋で大人しくなっているトーリンの前に鍵を持って得意げに現れたビルボにテンションが上がりました。それから、トーリンたちを連れ逃げるために酒蔵にやって来たのですが、「逃げるのになんで地下に潜るんだよ!」や空き樽に入ってとお願いするも非難殺到。そんな時にトーリンの「言う事を聞くんだ。」の一言でみんなしぶしぶ空き樽に入っていったシーンには何とも言えないおかしな感じが…。トーリンがビルボの言う事聞いてる、って感じで。
みんなが空き樽に入ったのを確認して「次はどうするんだ?」と言う質問に、(ビルボ)「息を止めて。」と軽く返事を返した瞬間レバーを引いたら床が開けみんなを地下に流れる川にドボーン!
(えええぇぇ…!)って思いましたけれど確かに外に出られました。みんなを川に落とし喜んで自分も川に飛び込もうとレバーを放したら床が閉まり「あっ…。」って感じになってどうしようか考えているビルボが面白かったです。開けたところに体重をかけたら床は無事に開けましたけど。
そしてトーリンがビルボが流れてくるのを待っていたのが意外でした。トーリンがここでビルボを褒めたのも意外。
樽に乗って逃げる場面は、エルフだけじゃなくてオークまで追って来たため戦闘がすごかったです。ほとんどエルフ対オークでしたがドワーフたちの連携攻撃も楽しかったです。一番笑えたのは"ボンブール"です。まじに笑えます。レゴラスも卑怯ですよ!ドワーフの扱いが卑怯!

闇の森のエルフに捕まったシーンなんですが、その前にドワーフ全員が蜘蛛に捕まってしまったんですよ。
森を抜けようとしていて、みんな森の魔力にやられおかしくなっている中、ビルボが位置を確認するには太陽が必要だ、と気づき木に登って太陽を見付けている間に。
この時のビルボの戦闘シーンはかっこよかった。
木に登っていて、何かが近付いて来たと感じとり木から降りようとしたら蜘蛛と遭遇。一度蜘蛛に捕まり糸でぐるぐる巻きにされるも持っていた剣で反撃!蜘蛛を倒してみんなを探そうとしたもののドワーフは全員繭状態。ビルボは指輪で姿を消し、数匹の蜘蛛は小石(?)を別方向に投げ音で気を反らさせ、残った一匹は剣でやっつける。残った蜘蛛に止めを刺す時に指輪を外し「ここだよ~。」って自分の姿を見せた時はびっくりしました。そんな余裕あるのか。
それから、ホイホイとドワーフが入っている繭が吊られている糸を切って地面に落としていくところはヒーローに見えた。
みんなが地面に降りて(落ちて)ビルボを探している声に、ビルボが返事を返そうとするとまだ一匹蜘蛛が残っていて木から落ちたシーンにはビビります。その時に指輪もビルボから離れましたから。必死に指輪を探すビルボですが、森に落ちた指輪なんてそう簡単に見つからないだろう、と思っていたら意外と簡単に見つかりました。そうだよ、ただの指輪じゃなかったんでした…。ビルボから離れた場所に落ちていたのにビルボは指輪に気付きましたから。そして指輪を取りに行こうとしたら指輪の近くに蜘蛛の子どもが。その蜘蛛はビルボに気付いているだけで指輪に気付いていないのですが、歩いている足が指輪にはまりそうだったんですよ。そしたらビルボが自分から蜘蛛に攻撃を仕掛けに行った時はちょっと怖かったです。蜘蛛を殺した後のビルボが指輪を取り「これは僕のだ。」と言ったのには、(あぁ、この時から指輪にもうやられ始めていたのか…。)とちょっと悲しくなりましたよ。すぐに正気に戻ってしんみりした雰囲気になったからよかったけれど。
ビルボがこんなことに遭っている間に、トーリンたちはエルフに捕まってしまったんです。エルフが来なかったらそれはそれで蜘蛛にやられていただろうけれど。

それからしばらくはビルボの活躍シーンは無いのですが、最後のスマウグ戦!
まず、エレボールの隠し扉。扉への道を見付けたのもビルボだし、日の光が当たって現れる扉の鍵穴の場所の謎も解いたのもビルボです。この鍵穴のシーンなんかみんな諦め早いですし。「ドゥリンの日の最後の光」って言うのを太陽の光と勘違いして日が沈んだらみんな登ってきた崖を降り出しましたから。ビルボだけ諦めないで暗号を考えていているシーンでのビルボの表情や動きは好き。「最後の日の光」が月明かりだと気付き、トーリンが落としていった鍵を誤って崖から落としそうになった場面は息が止まる。鍵が崖下に落ちていきそうになった時にトーリンのブーツがダンッ!(あああぁぁ…!うおおおぉぉ…!?)ってテンションが忙しかった。

そして邪竜スマウグとの対戦。「白くて大きな石だ。見れば分かる。」って情報だけで一人「アーケン石」を探しに行きます。バーリンがビルボを見送ったのですが、ビルボがバーリンとの話を終えてスマウグの下へ向かった時に最後にもう一度バーリンの方に向いたのですがバーリンさっさとみんなの所に戻って行ったんですよ。バーリン…!ビルボも「えっ…。あー…、…うん。」みたいな感じになっているじゃないか。
黄金とスマウグがいる広場にビルボが入って行く時のビルボの入り方にハラハラしました。スマウグを起こすな、と言われているのに(ビルボ)「あの~、お留守ですかぁ…?…お留守ですねぇ…。」とか広場の壁をコンコンとノックしたりして音を響かせていますから!
それであの莫大な量の黄金の中からアーケン石を探しているのですが、普通なら絶対見つかりません。ちょっとでも石が潜っていたら絶対気づかない。あの広い部屋でしかも黄金まみれの中からアーケン石だけを一人で見付けるって無理ですよ。
もちろん、アーケン石より早くスマウグを見付けてしまいましたよ。予想していたよりデカくてかっこよかったです。翼が好き!
寝ているスマウグを起こさないようにそーっと離れて行く姿や、しゃがんで身を隠す姿に笑えます。結局スマウグを起こしてしまいましたがここでも指輪が活躍。でも黄金に反応するスマウグには指輪自体がセンサーのような役目になってしまったんですよ。
ここのビルボとスマウグのやり取りは必見だと思います。若干スマウグをおだてているビルボとそれを見て遊んでいるスマウグ。ビルボを焼き殺そうとしているのか食べようとしているのか追いかけるスマウグと逃げるビルボ。トーリン(ドワーフ)の悪口を言うスマウグと庇うビルボ。良い緊張感が走っています。

スマウグから逃げている最中にアーケン石を見付けたビルボがもうスマウグに殺される!って言う直前で指輪をはめて上手いこと逃走!この時にアーケン石を持って逃げたのかは不明。
スマウグが起きてから外で待っているトーリンたちのところにも地響きがすごく、ビルボが危険だということはみんな分かっているんですよ。トーリンも最初は「ビルボがアーケン石を持って来るまで待つ」とか言っていたけれど、スマウグがいる広間へ一番に飛んで来たことは良かった。
良かったんですが!スマウグからなんとか逃げて来たビルボを見てからの開口一番が「アーケン石は?」でした。この時のビルボの表情がちょっと切ない。スマウグに「トーリンはお前を利用している。」みたいなことを言われた後だったのでビルボも困惑しちゃうよね。
ビルボは「アーケン石を見付けた」と言ってさっさと逃げようと出口に向かうのですが、トーリンはビルボの進路を剣で塞ぎ、また「アーケン石は?」と聞くんですよ!この時の声のトーンちょっと怖めです。
けれど、そんなやり取りを長く続ける暇をスマウグが与えてくれるわけでもなく。あとから来たバーリンたちと共に「とにかく逃げろー!」ってノリで逃げまわります。
このエレボールの城内を逃げている時、静かに通らないといけない場面で廊下に金貨の音が響き渡った時はびっくりしました。(えっ…。ビルボ…。)って感じでビルボが黄金の金貨をこっそり盗って来たのかと思った。みんなの上を飛んでいったスマウグから落ちた金貨でした。

スマウグとの対戦はほぼドワーフの仕事です(なので詳しくは2回目にアップします)。スマウグが強すぎて相手になって無い感じがしましたが。
そしてビルボが意外とスマウグと話すんですよ。関係性はトーリンとスマウグの方が強いと思うんですが、トーリンよりスマウグと話してます。このラストの会話は次作へ行くのに盛り上がる!
てか、ここの会話の時に(え…。…終わる?…まさかぁ…。……あああああぁぁぁ!?終わったああああぁぁぁ!?)って、色んな感情が心の中で飛び出しました。ここで2が終わるかぁ…!




とりあえず!ビルボの感想でした。2回目見たらまた発見があるかもしれませんが、1回目の感想は終わります。
今回、私の好きな俳優さんでルーク・エヴァンスさんが"バルド"役で出演しています。ワイスピの時と雰囲気が全く違いました。バルドの方がかっこよかったです。良いものの役だからかな?
てか!ビルボも指輪の魔力にやられて来ていますが、トーリンも黄金への執着心(?)に心がやられて来ています。主人公と準主人公が心を病んでちゃダメですよ!

あと、エンディングに感動しました!前作の「Song of the Lonely Mountain」にも感動したのですが、今回の「I see fire」にも感動です!
ああぁ!またサントラが欲しくなりました!めっちゃ良い歌!


「ロード・オブ・ザ・リング」を見ていない人でも十分楽しめます!(ホビット1は見たほうがいいですが。)
むしろ、「ホビット」を見た後に「ロード・オブ・ザ・リング」を見た方が分かりやすいです。ホビットはロード・オブ・ザ・リングより前の話しなので。
みなさん。是非見に行って下さい!3時間があっという間でしたよ!







エンダーのゲーム 感想

2014-02-17 00:27:51 | 映画

 今から数十年後の世界。地球は異星生命体「フォーミック」の攻撃によって大打撃を受け数千万人もの命が奪われた。彼らの再攻撃に備えるため、国際艦隊は世界中から選抜した天才少年少女を集めた「バトル・スクール」を設立。優れた人材を育成するための厳しい訓練を始めた。
 そんな国際艦隊から選ばれたのは、天才的な頭脳を持つ10歳の少年"エンダー・ウィッギン"。残忍な兄と心優しい姉の二面性を持ち合わせた少年は、まさに艦隊が思い描いた通りの司令官像だった。エンダーは地球から離れ宇宙にある戦闘訓練基地でもその能力を発揮。艦隊はついにエンダーを司令官としてフォーミックに戦いを挑む準備を開始する。
 シミュレーション・ゲームでフォーミックとの疑似戦争の訓練を続けるエンダーに待ち構えていた戦争は―。



……と、簡単にあらすじを説明しますとこんな感じです。
見終わった感想としては、「これこそ3Dだろ!」です。最初は全然2Dで構わなかったのですが戦争シミュレーションのところは3Dの方が絶対楽しい!そこだけもう一回見たい。
ちょっと物足りなかったところは、宇宙にあるバトル・スクールでのチーム戦。もうちょっと派手なアクションがほしかったです。



【ここからネタバレが含まれる内容がありますのでご注意を!】


※ 今回キャラの個別感想じゃなくて映画全体の感想です。 ※












まずエンダー同様、敵の再攻撃に備えるために訓練されている人材が少年少女というのが意外と説得力がありました。
幼く人生経験が少ないから多少の残虐なことは出来る。だから敵にも情けはかけない、という大人の考え方が酷いながらも戦争の恐ろしさを簡潔に説明している気がします。
実際、エンダーが自分をいじめてくる同級生を二度と自分にちょっかい出させないよう完膚なきまで叩きのめしたシーンはそういう子どもの残酷な部分を大まかに表現した結果でしょう。


そして、宇宙にある訓練所(バトル・スクール)で行われる戦争の模擬バトルが訓練生たちにとって大人が仕掛けた罠だと思います。
チーム戦で1チーム20人、2チームで対戦するのですが、これは言ってしまえば殺し合いの練習です。ルールは、無重力のフィールドで相手の攻撃を避け相手側の陣地に到達する、とシンプルなものなんですが、武器は当たったところが麻痺する銃です。弾はビームなんですが当たったら脱落。
つまり敵と向き合って戦うことになった時の訓練ですよね?相手を倒して敵陣に乗り込んで行くことを想定した。
もちろん、エンダーたちはただのゲームだと思っているので簡単に仲間を犠牲にして相手チームの攻略にかかっています。大人たちは実際の戦争でも子どもは仲間を盾に進軍出来ると思っているのか?

そう考えていると国際艦隊の長官たちは全員鬼です。子どもが知らぬ間に子どもに酷なことをさせています。地球(人類)の存続がかかっているにしてもとことん鬼。人類全体が守れれば兵隊の数なんて…。みたいな考え方ですね。一応まだ幼いエンダーを気遣っているようなシーンはありますが結局は「この子は軍隊を率いる実力がある」っていう考えがあるため、途中で脱落されては困る。っていうのが本心なのかも。


あと、ちょっとガッカリしたのが「禁断のサード」っていう呼ばれ方。
どうやらこの作品の世界では「人口制限法」ってのが制定されており、一家に子どもは二人までとの決まりがあるみたいです。「サード」っていうのは三番目の子どもで、厳しい審査によって特例として産んでも良いとされた子どものこと。
なんか特殊能力でもある人物のことかと思ったらただ三人目ってだけでした。エンダーは兄と姉が優秀だったから三番目も優秀だろうってことで産まれることを許可されたもよう。
序盤に結構「サード」っていうのを強調していた気がするので、どうせならバトル・スクールで行われた模擬バトル。エンダーがリーダーとして再結成された「チーム・ドラゴン」のメンバーを全員サードにすればよかったと思う。


今回かなり気に入った終盤のシミュレーションゲーム。
3Dで見たかったです!何度か画面中央で指揮を取っているエンダーの視点で映っていたので迫力がありました。宇宙空間で沢山の戦艦を引き連れ敵と交戦。かっこいい!
コントロールパネル(?)とかも変わってる。操作する機械が目の前にあるんじゃなくて手をかざせばその空間にパネルが出て来るとか!エンダーが何回目かのシミュレーション時に忙しそうにパネル弄ってみんなに指示を出していた場面はそのパネルがすごく目立っていました。

このシミュレーションゲームの最終審査の対戦相手がフォーミックであったことは注目ポイントでしたね。あと、最終審査前夜にエンダーがフォーミックとどうにかして意思疎通が出来るのじゃないか?と思ったこととか。頭が良いなら何十年も再攻撃をしてこなかったフォーミックに疑問を持つのは当たり前ですよね。

最終審査。フォーミックと意志疎通出来るかも知れない、と思っていたのにとりあえずこれはゲームだから、と簡単に攻撃を仕掛けて行ったエンダーの大胆さ。始めから重要兵器である「MD-500」(リトル・ドクター)を発射させるあたりが良い。エネルギーチャージに時間がかかる武器だから最後の止めに使うのが普通ですよね?
一気に仲間を失ったフォーミックが怒ってリトル・ドクターを攻撃して来たのに対し、リトル・ドクターのエネルギーチャージが終わるまで全ての無人機でリトル・ドクターを囲んで守っていた場面はすごい迫力。他にも重要な戦艦はあるのに「リトル・ドクターだけ守れ!」と言うエンダーの指示にハラハラ。フォーミックが住んでいる惑星にリトル・ドクターが近付いて行く時も「リトル・ドクターは大気圏に耐えられる作りじゃない!」って仲間が言っているのに(エンダー)「周りの無人機がシールドになる!」とかもう力技。
最終的にリトル・ドクターでフォーミックの惑星を攻撃し、星を壊しフォーミックを絶滅させたエンダーの決断は残酷だけど素晴らしい。
この徹底的に相手を倒すエンダーの姿勢は冒頭でいじめっ子を倒したシーンを思い出す。


最終審査を無事にクリアし喜んでいるエンダーたちに教えられた真実。それは、「最終審査がゲームじゃなかった」こと。
知らぬ間に大量虐殺者になってしまったエンダーの取り乱しようは「知らなかったから」ではすまない感じがひしひしと伝わります。
それでも落ち込んでいるだけではなく、エンダーが破壊した惑星から離れていたフォーミックの女王に謝罪と新たな星を探す約束を付けた場面はちょっと感動しました。
最終審査前夜、エンダーがフォーミックと意志疎通出来るかもしれない。とエンダーだけが思った疑問。何故そう思えたのか、と言う謎がここに来てようやく分かりましたね。エンダーが訓練期間中に娯楽でやっていたゲームがあるのですが、そのゲームが本人の精神状態とリンクする仕組みのゲームなんです。そのゲームで女王がいた風景とほぼ同じ景色がエンダーがやって来ていた星の風景と似ていたのです。だから、もしかしたら女王がテレパシーが何かでエンダーに信号を送っていたんじゃないのかな?(これは私の想像です。)
フォーミックの女王が仲間をやった張本人が目の前に来たのに攻撃しない行動にちょっと戸惑った。これはエンダーに信頼を少しでも持っていた、ということになるのかな?

最後は、エンダーがフォーミックの女王から預かったフォーミックの卵を持って、フォーミックが住める代わりの惑星を探しに飛んで終わります。たった一人で宇宙に旅立って行くエンダーの精神の強さは子どもじゃない。これだけ経験していてまだ子どもだったらそれはそれで問題でしょうか?





いやー、3Dで見たかった。ラスト以外のアクションシーンは並ですが面白かったです。
エンダーが訓練期間中になっていた娯楽ゲーム。ちょっとグロいシーンもあったのでスクリーンから目を逸らしました。そこ以外は普通に見れましたよ。
まだ見ていない人は良い暇つぶしになると思います!






大脱出 感想

2014-01-22 22:24:24 | 映画

 どんな刑務所からも脱出する男"レイ・ブレスリン"。刑務所のセキュリティに関する専門家であり、刑務所が脱獄可能かを調べる彼は脱獄のプロだった。
 そんな彼のもとにやって来たのは、CIAの弁護士である"ジェシカ・マイヤー"。彼女からの依頼は、政府が関知しない民間運営の極秘刑務所からの脱獄だった。そこに収監されているのは世界の秩序を脅かす危険な重犯罪者のみ。その依頼をうけたブレスリンは偽名、偽りの経歴、緊急時の避難コードを覚え、発信機を腕に撃ちこみさっそく収監させる。
 しかし、刑務所に連れて行かれる最中に睡眠剤を撃たれたり、腕から発信機を取り出され、協力者として教えられていた刑務所長も別人、さらに避難コードも使えないと分かるとブレスリンは自分が誰かに嵌められたことを悟った。
 ブレスリンは自分に近付いてきた囚人"エミル・ロットマイヤー"と"ジャベド"、さらに刑務所のドクターである"カイリー医師"の協力を得て、冷徹な刑務所長"ホブス"が支配する超ハイテク監獄からの脱出を開始する。
 そして、ブレスリンを陥れた黒幕は―。



……と、簡単にあらすじを説明しますとこんな感じです。
とりあえず言いたいことは、

「リーーーーィィィィィィスーーゥゥゥゥゥ…!!?」\(◎口◎!)/

POIのリース君が刑務所長役でした。ジム・カヴィーゼルさんが出て来た瞬間心の中で叫びましたよ!
スタローン&シュワルツェネッガー、ということしか頭に入れてなかったのでびっくりです。
この映画は男性向けだと思います。ヒロインがいなくてラヴ要素無し。ブレスリンに恋人("アビゲイル")がいますが、約2時間ある映画で恋人のような絡みが最初と最後だけなので、多分男性向けアクション映画です。
まぁ、細かいところは気にせずに見れば結構楽しめました。



【ここからネタバレが含まれる内容がありますのでご注意を!】















レイ・ブレスリン

セキュリティ会社に勤める刑務所の専門家。犯罪者ではないようです。元検察官であり、昔自分が捕まえた囚人が脱獄し、その脱獄者がブレスリンの妻子を殺した過去から刑務所セキュリティの専門家になったようです。妻子が殺されたという表現は無かったんですがそんな雰囲気が劇中にありました。
とにかく頭が良いです。社内で部下("ハッシュ")が作った難しいパズル(?)を簡単に解いていました。まぁ頭が良くないと脱獄なんて出来ませんよね。

CIAからの依頼で超ハイテク監獄「墓場」に入ったブレスリンは当たり前ですが困惑していましたね。いつものように刑務所の外でアビゲイルやハッシュが助けてくれないから。それでも刑務所の欠点を探していく洞察力と知識は凄まじい。
受刑者たちが集まる「バビロン」という広場で、他の受刑者から新入りだからと絡まれたブレスリンを助けた(?)ロットマイヤーはかなりなんでもやる男です。ブレスリンが手伝ってくれたら脱獄させてやる、と言った言葉を信じて結構無茶やっています。
お節介者のロットマイヤーに「隔離房に行きたい。」と言ったブレスリンの望み通り「ホットボックス」と言われる隔離房へ叩き込まれたブレスリンですが、このホットボックスは予想外でした。小さい小部屋に押し込まれて強い照明器具に照らされての灼熱地獄!部屋から出る時に医者であるカイリー医師に診察してもらう程とか厳しい。これだけ酷い目にあったっていうのに(ブレスリン)「外のようすを観察したいからもう一度隔離房に行きたい。」とか!隔離房の床下から施設外に出ようと考えたようで、道具調達に動いたロットマイヤーがすごく苦労人です。
そして、いざ床下から換気口を降りて鉄ハシゴで上へ登って行くと出たところがまさかの大海原!ブレスリンが予想した「田舎の地下」と大きくかけ離れた「海に出ている船の中」に墓場(刑務所)があったのです。
ブレスリンが外へ出ている最中、ロットマイヤーがホットボックスで騒ぎまくって看守たちの目を自分に集中させていることが偉すぎる!灼熱地獄の中で声を張り上げているんですよ!すごく大変!
ブレスリンもこっちはこっちで大変です。鉄ハシゴを登っている最中に施設の水道管(?)を壊して大量の水が噴射されたり、少ない時間の中での周辺観察なので隔離房に戻る時に水で足を滑らせハシゴから落ちたり。水が予想以上に溜まっていたので地面激突は無かったですが、全てのホットボックス内にも水が浸水して来ていたので危うく外に出ていたことがバレるところでした。

この墓場のありかが海の上ということを知りブレスリンは策が思いつかないのか酷く落ち込んでしまう場面があるんですが、ホブスの追い討ちが酷い。
ブレスリンを寝かせず部下に殴らせ続ける、ってそこまでやるか?ホブスもブレスリンに余計なことをさせないように必死なんでしょうがブレスリンが死にそうです。この時もロットマイヤーはブレスリンを励まし続けているし、ロットマイヤーが本当に頑張っている。
ブレスリンが復活した時、看守たちの歩くルートや歩数まで数えていたことにビビりました。落ち込んでいても観察は忘れていないことがプロ根性。

それから心優しいカイリー医師に協力を頼み込んだり、ジャベドを使って自作の六分儀で大まかな船の場所を特定したりと水面下で作戦が立っていきます。墓場の構造、看守の動き、そして六分儀から今いる場所はモロッコ沖と予想したブレスリンはついに脱獄をスタート。脱獄するのはブレスリン、ロットマイヤー、ジャベドの三人。
「C棟で暴動を起こせ。」とわざとホブスたちが解読出来るような方法で敵にフェイクの作戦を教えたやり方は上手い。看守たちの注目をC棟に向け自分たちのエリア(A棟?)で暴動を起こして出口に向かい始めます。
途中監視カメラの電源を落とす際にまるで記念写真のように「はい、チーズ」と三人でふざけていたシーンは「おいっ!」って焦りました。早く逃げろよ!
全員無事で逃げられるハズも無く、ジャベドが銃撃戦で撃たれ動けない状態になってしまいます。カメラを切っても熱探知機(?)が作動していたらしく三人の動きはホブスたちにバレていたんです。出口に通じる扉もロックされ絶対絶命の中、ブレスリンは一人施設の電源を落としに機関室に向かったのですが、ブレスリンはジャベドへの情が薄い!時間が無いのは分かるけどもう少し同情してもいいんじゃないのかな?マットマイヤーがジャベドに「俺がおぶって行くから来い!」と気にかけていたから尚更ブレスリンが軽薄に見える。
結局、ブレスリンが施設の電源を落とし、予備電源に切り替わるまでの5秒間でロットマイヤーが扉を開け一人外に出ることに成功します。船の上にはカイリー医師が用意したヘリが待ってくれていて、追って来た看守たちから逃げるロットマイヤーを援護してくれていました。
ブレスリンは「プランB」と言って水をためているタンクの中に隠れ、タンクが満水になると船の外へ水が放出されることを利用してそれで船の外に出ます。船の下に出たのによく海面まで上がって来られたよ。

先にヘリに乗っていたロットマイヤーがブレスリンを見つけ救出したかに思えましたが、ホブスがまだ諦めていなかった!
ヘリから出されたハシゴのロープに掴まっているブレスリンを狙い撃ち!ホブスとブレスリンの銃撃戦でハシゴのロープが1本切れたからハラハラしましたが、ブレスリンが船に積んであったドラム缶を利用して船上で大爆発を起こしホブスをやっつけます。そのまま船から離れ見事「脱獄成功」!

ブレスリンが予想した通り、モロッコの海岸に降り立った二人の下に一台の車が、車から降りてきたのはブレスリンに脱獄を依頼したCIAの女弁護士のジェシカ。なんとロットマイヤーとジェシカは親子だったんです。苗字に同じ"マイヤー"が付いていたことに気付くべきだった!
ジェシカはブレスリンに「墓場に捕まったパパを助けて」って感じだったんでしょうね。どうやら「ロットマイヤー」という名前はジェシカにとっては「パパが捕まった」ことを示し。ブレスリンが今回使った偽名の「ポルトス」はロットマイヤーにとっては「娘が助けを送り込んで来た」ってことだったようです。
そして、ホブスが最後の最後まで追っていた人物でサイバー・テロリストの"ビクター・マンハイム"という男がいたのですが、これがロットマイヤーのことだったのです。ロットマイヤーはマンハイムの居場所をホブスにずっと聞かれていたので全く気付いていないホブスを内心で笑っていそう。

ブレスリンを騙した相手。それは勤めているセキュリティ会社の代表"レスター・クラーク"。裏でホブスと連絡を取り墓場で一儲けしようと企んでいたみたいです。
これはブレスリンの仲間であるハッシュとアビゲイルのお手柄です。クラークはこの後三人に眠らされて身ぐるみ剥がされ乗っていた車ごと貨物船の倉庫(?)に入れられてしまいます。墓場と同じような雰囲気の場所を選んだんだろうなぁ。

クラークを船に積めた後。ブレスリンとアビゲイルが大したことは無かったかのように帰って行くシーンは本当に仕事が終わったんだという感じがしました。墓場に入る前と同様、アビゲイルの手料理はマズい、と文句を言っているブレスリンとしれっとした態度をとるアビゲイルの雰囲気は良いと思いました。



エミル・ロットマイヤー

ホブスがマンハイムの居場所を聞き出すために捕まえた囚人。実際はマンハイム本人で娘のジェシカが墓場に送り込んで来たブレスリンに賭ける苦労人。
映画の予告で「囚人たちのボス」とか言われていいましたが、別にボスってとこまでは無かったかな?初めの方にいた取り巻きもその場だけでしたし。

ブレスリンが脱獄を成功させると信じてなんでもやる苦労人です。道具調達とかほぼ一人でやっています。あと、ブレスリンが落ち込んだ時のフォローとか。逃がしてもらうために必死です。まぁロットマイヤーはブレスリンがいないと一生墓場から出られることは無いでしょう。

脱獄して先に一人船の上に出てヘリに向かったシーンでの銃撃戦はかっこよかったです!ヘリに積んであった銃を取って敵である看守を撃破。銃を取って振り返るまでがスローモーションで迫力がありました。そして、面白かったです!
脱獄を成功させモロッコ沖に着いた時、自分がマンハイムだとブレスリンに告白した時の「してやったり」感も良かったです。



カイリー医師

ホブスの超ハイテク刑務所=墓場、にいる唯一の医者。彼がいなかったらブレスリンたちは脱獄なんて不可能でした。
何気に気に入ったキャラです。一人ぐらい刑務所側に優しい人がいないと怖くて見れないですよね?何度も怪我をして来るブレスリンを表情には出さないけれど一番心配していそうです。
ブレスリンに「この刑務所は正しいと思うか?」みたいなことを聞かれてから気持ちが不安定になって来ていたんだと思います。こんな刑務所を認めていいのか?って。
そしてブレスリンが「医師の誓い」(だっけ?)って言葉を知っていたことが少し気になりました。どんだけ知識持っているんだよ。その言葉を知っていたからカイリー医師を仲間に出来たんですが。
アクションシーンはありませんが、ブレスリン側に着くのかホブス側なのかで揺れているシーンは見ている側としてもハラハラしました。



ホブス

ブレスリンたちを追い詰める冷酷な刑務所長。裏でクラークと繋がり、ブレスリンの監視とマンハイムの居場所を突き止めようとする墓場の支配者。
めちゃくちゃ黒い!囚人にやる事なす事全て非道。ロットマイヤーの時は息も出来ない程の大量の水を顔にかけ飲ませまくり、ブレスリンの時は睡眠時間を与えず部下に殴らせる。怖いですよ!てか、POIのリース印象が強すぎてどういった反応をすればいいのか戸惑います。

ブレスリンたちの脱獄シーン。撃たれて死に際のジャベドが時間稼ぎで看守たちを攻撃していた場面では、ホブスがジャベドに止めを刺したんですが、(ジャベド)「…神は偉大だ。」(ホブス)「そうかもな。(ニヤリ)」このシーンが怖かった。ニヤっと笑ってからジャベドを撃ち殺したんですよ。この映画は悪役がいないと思うのに結果的にはホブスが悪役なんでしょうかね?

そしてブレスリンたちがヘリで逃げるのを阻止しようとしているシーン。ブレスリンとホブスの銃撃戦でブレスリンが狙っていた船に積んであるドラム缶からオイルが流れているのを見たホブスの表情。自分の近くにドラム缶があり、どうなるのか分かったのか、面倒くさそうに鼻で笑って終わりですよ。逃げたりせず諦めたようなそれだけ。ブレスリンがドラム缶を爆発させて周りが炎に焼かれている中、ボトリと何かが落ちてきていたんですが、もしかしてあれがホブス?

役者さんとしては死んでほしくなかったですが、キャラとしてなら死んでスッキリしています。高圧的な態度がすごく似合ってました。ただ、墓場の元になっている構造がブレスリンの出した本を参考にした、っていうのが敗因ですよね。ブレスリンの刑務所理論にちょっとでも手を加えればブレスリンももっと悩んだだろうに。





緊迫とした雰囲気がある映画でした。多少の細かい部分は無視ですよ。船なのにどうして誰も揺れを感じないのか。とか。これについてはブレスリンが説明していましたがちょっと説明が弱い。
あと「顔の無い看守」ってただ人がマスクしているだけですよね。超ハイテク刑務所なら思いっきって全て機械にしても面白そうな気がしたのですが。
まぁ、とにかく。リースに全部持っていかれてましたね。今このテンションのままPOIを見るのが怖いんですが、怖いもの見たさでS2を早く見たい。てか見ないと!
刑務所ものが怖くて見れない人でも怖がらず見られる作品ではあります。お暇なら見に行ってもいいと思いました。





プレーンズ 感想

2014-01-19 23:56:48 | 映画

小さな町の農場で働く農薬散布用の小型飛行機"ダスティ"。彼の夢は大空の世界最速レーサーたちが集まる「世界一周レース」で優勝すること。親友の燃料トラックの"チャグ"もダスティを応援し飛行術の本を読みながら二人で自己流の特訓を続けていた。そして迎えた世界一周レースのための予選会。ダスティはすごい走りを見せるも一歩及ばず。予選通過はしなかった。
 予選会からしばらくして、ダスティたちが住む町「プロップウォッシュ・ジャンクション」に予選会の競技委員がやって来た。彼によると「予選通過者の一人がドーピングで失格となり。選手の繰り上げが発生した。」それによりダスティの繰り上がりで本戦出場が決定。町のみんなも大喜び。レースに反対していた女性フォークリフトの"ドッティ"や飛ぶことをやめた戦闘機"スキッパー"もダスティに本格的に協力することになる。
 スキッパーの指導により苦手なターンや、加速力を強化していくダスティ。だがダスティには高所恐怖症という飛行機らしくない弱点があった。スキッパーは呆れながらもレースの作戦をダスティがお得意の低空弾丸飛行に切り替え厳しく指導する。
 そして、ダスティは仲間たちの熱い声援を受け「世界一周レース」のスタート地点のニューヨークに向かった―。



……と、簡単にあらすじを説明しますとこんな感じです。
面白かったです!どっちかというと「カーズ」の方が好きですが最後までちゃんと見れました。
仲間を思いやるダスティのキャラも好きでしたが、"エル・チュー"と"サクラ"のコンビも好きです♪何気にダスティが女心を分かっていることにびっくりでした。でも自分の恋愛については鈍そうです…。この話のヒロインはドッティなのか、同じ世界一周レースに出ている"イシャーニ"なのか…?個人的にはドッティがいいです。レースでの最大のライバルで世界一周レースを三連覇中の"リップスリンガー"は分かりやすい悪役でした。
今年の夏に続編が公開されるようです。多分見に行くと思います。



【ここからネタバレが含まれる内容がありますのでご注意を!】















ダスティ・クロップホッパー

夢に向かって行く情熱は誰よりも強い。最終的に農薬散布機じゃなくなったのが気になったけれど完璧に「ディズニーの主人公」でした!
最初の戦闘機との対戦(夢)で見せたヤンキーっぽい口調が気になりました。年上であろう戦闘機に「お嬢さんたち~♪」とか!ここはダスティと戦闘機2機の会話が面白かったです。この夢を仕事中に見ていたことに呆れましたね。同じ職場の"レッドボトム"に思いっきり農薬降りかかっているじゃないか!
親友のチャグとレースの特訓中にエンジンがトラブルを起こし、整備士のドッティに「農薬散布機が無理して飛ぶな!」と厳しく怒られたにも関わらず(ダスティ)「危ないのは分かってる。だから、君にも予選会場に付いて来てほしいんだ!」と全く反省の色を見せないダスティの危機感の無さが良い。夢のためなら一直線な考え方が。
確実に予選を通過するためにダスティとチャグがスキッパーにコーチをお願いするシーンはチャグが良いキャラしてます。
戦闘機というだけあり色々な噂があるスキッパーは、厳しくて怖い人、というイメージが付いているみたいで、ダスティがスキッパーにコーチをお願いしている時にチャグはいつの間にか物陰に隠れているんですよ。スキッパーに頼んでは車庫(?)の扉を閉められるダスティを後ろから、(チャグ)「あきらめるな!」「もう一度いけ!」と扉が閉まる度に応援しているチャグ。それも段々と距離を遠のかせながらなのが面白い!
結局スキッパーに教えてもらえないまま予選会当日。あれだけダスティがレースに出ることを反対していたドッティが仕方なしに付いて来てくれていたことが嬉しかった。ダスティがレースに誘っていた(?)のに付いて来なかったら寂しいじゃないですか。会場でダスティとチャグが有名レーサーたちを目の前にしてテンションが上がっていたシーンは微笑ましかった。ドッティが一人付いて行けていない感じが良かったです。
そして、予選を選手の繰り上げでギリギリ通過したダスティの元にスキッパーが飛び方のアドバイスをしにやって来た時はなんか安心しました。ダスティが特訓している姿を毎回窓から見ていましたから。最初スキッパーはダスティに世界一周レースの本選に出場することをあきらめるように説得しに来ていたのですが、ダスティの押しに負けていつの間にやらコーチへと…。
海軍の伝説の飛行教官なだけあって、教え方が上手くてもすごく厳しい。ドッティも手伝ってエンジンに負担があまりかからないように整備してくれたし。このシーンでは散布機としての誇りなのか散布タンクを外したくないというダスティの信念は良かったのになぁ。(後で結局外します。)

そしてダスティはみんなの声援を受けレース会場に向います。スタート地点のNYに集合したレーサーたちはやっぱり本格的なレース用の飛行機なので、ダスティ肩身狭いかなぁ、とか思っていたら他の選手たちを見て興奮してる。いつもテレビで見ていた憧れのレーサーが目の前にいたら騒ぎますよね。
世界一周レースが始まったら、まぁ大変でしたね。スキッパーに「スタート直後の乱気流に気をつけろ。」と言われていたのに乱気流にのまれるし、海を渡っている時はあまりにもの寒さに氷そうになるし、敵に騙されて事故りそうになるし…。
でも、レースの第二戦目。ベテランレーサーの"ブルドッグ"がレース中にオイルか泥で目をやってしまうハプニングが!視野が効かなくなってブルドッグが「助けてくれー!」と叫んでいるのにレーサーのみんなは無視!そこにダスティが落下しているブルドッグの目になって、レースそっちのけで必死にブルドッグを誘導した場面はとても良かったです!スキッパーに携帯?無線?で「第二戦目で順位を上げろ。」と言われていたのに、ブルドックを助けたためにまた最下位。ブルドッグにも「勝ちたければ他に構うなと言っただろ!…でも、ありがとう~!!」まぁ、少し怒られながら感謝されてました。ここで助けなきゃ主人公じゃないですよね!
その後のレース後に同じレーサーのイシャーニといい雰囲気になりそうだったのに、イシャーニに騙され危うく電車と正面衝突!ヒマラヤ山脈を高所恐怖症だからと言って安全な山の上のコースより危険な線路を辿って攻略しようとしたからね。イシャーニもリップスリンガーからの脅し(?)だからって線路がまだ使われていることをダスティに言わないし。騙されたことを知ったダスティはショックを受け、当たり前に怒っていました。

そんなことがあってからの、スキッパーの裏切り!裏切りは言い過ぎかも知れませんがとにかくダスティにショックな真実が続きます。
第六戦目の太平洋横断中、ダスティはリップスリンガーの部下に海上で迷子にならないよう付けられたアンテナを折られてしまいレースコースから外れてしまったのです。夜になって完全に迷子になったダスティを海軍の飛行機が助けてくれたシーンでの「航空母艦フライゼンハワー」に着陸する場面はハラハラしました。
この助けてくれた海軍が、昔スキッパーが所属していた「ジョリー・レンチ」というチームのみんなだったのです。その母艦に歴代の戦士たちの戦歴が書かれている部屋があり、そこでダスティがスキッパーの戦歴を探したら記録が一つしかなかったのです。
戦闘機で海軍の飛行教官だったからなのか、スキッパーの輝かしい戦歴は噂が一人歩きしてしまっていたようす。戦争に出たことはあるんですが、一度きり!しかもその一回で自分が育てた部下たちをみんな亡くしてしまったショックで空が飛べなくなり、ダスティたちが住んでいる町にたどり着いたみたいです。
ダスティがこのことでスキッパーから離れたシーンは悲しかった。スキッパーがダスティの飛行訓練中にジョリー・レンチのモットーである「真実のために飛ぶ」と言う合言葉を教えていたので私もちょっとショックです。スキッパー自体がではなくても「真実」ではなかったので。
スキッパーの真実を知り再びレースを再開したダスティですが、荒れた天候以上に精神的ショックが飛行の邪魔をして波にのまれ海に沈んで行った場面も悲しいです。間一髪でレースのスタッフに助けられたから良かったけれど、機体はボロボロ。応援をしに駆けつけてくれたドッティたちも代わりの部品が無くてどうにも出来ない状態。

しかし!困り果てているダスティたちのもとに同じレースを走っているライバルたちが次々と代わりの部品を届けてくれる!
レース始めの頃、みんな(エル・チューは違うけど)ダスティのことを少しバカにしていた気がしていたのですが、ここに来てみんなダスティのことをちゃんとレーサーとして見てくれていたんだと思いました。レーサーとしてだけじゃなく同じ過酷なレースを生き抜いてきた同志としても!
ドッティも元気になって「組み立ては私に任せなさい!」って張り切り出すし、チャグも過去のレースを見直し、リップスリンガーの弱点(というかクセ?)を研究してくれて、ここのみんなの場面は感動します!

そして、ピッカピカの機体で復活したダスティ。この時点で最早農薬散布機としての面影が無くなっているんですが、もうどうでも良いです!とにかくリップスリンガーを倒してほしい!
最終レース。ダスティは前回のレースで完走を出来なかったためにみんなから遅れてスタート。しかしそんな差なんて関係無し!じゃんじゃんレーサー仲間たちを追い抜いて行きついにリップスリンガーを視界に捕らえます。
リップスリンガーはダスティが追って来たと分かると自分の部下にダスティの始末を命じました。これがリップスリンガーが毎回レースで勝っている理由ですよね。邪魔ものは部下にこっそり始末させて自分はひたすらゴールを目指すだけ。
テレビカメラが撮影出来ないルートに入ったらリップスリンガーと部下二機でダスティの邪魔をし始めます。正々堂々と勝負しないリップスリンガーたちに苦戦しているダスティの前に現れたのが、なんと飛ぶことを止めたはずのスキッパー!
最終レース前にダスティと気まずくなって応援にも来ていなかったスキッパーがダスティを助けるために現れた時は「やったー!」と思いました。二人で手分けして邪魔な三人を倒し仲直りしたと思いきや、リップスリンガーがまだ諦めていなくてスキッパーの尾翼を破壊!心配するダスティをよそに(スキッパー)「俺に構わず行け!」と言ったスキッパーがかっこよかったです。
ゴール直前。リップスリンガーがトップでゴールしようという前、ダスティが高所恐怖症にも関わらず、スキッパーにレース前の特訓で言われた「高度を上げて一気急降下してスピードに乗る」方法に賭けるシーン。高く飛ぶことに成功するのかドキドキでした。フラ付きながらも最後まで上がり切った後のダスティは生き生きしてました。
リップスリンガーが自分の勝ちを確信してゴール直前に控えていたカメラマンに視線を向け、余裕をアピールしていたところに、ダスティが横からギリギリで追い抜き優勝が決まりました!
農薬散布機であるダスティの勝利は他の飛行機や車のみんなにとってまさに希望!「与えられた仕事以外にも出来る」ということを周りに証明した瞬間です。
レースが始まる前は町のみんなしか仲間がいなかったのにレースが終わるとみんなに愛され応援されているダスティに感動します!素晴らしいレースでした。

それからのダスティはなんと!海軍の「ジョリー・レンチ」に入隊!ダスティのとなりにはもちろんスキッパーの姿。
ただの農薬散布機だったダスティが戦闘機たちと一緒にいる姿は楽しそうでした。
これが、夏に公開される続編に繋がるんですね!戦闘機と同じようなアクションがあるのなら続編の方が飛び方に迫力があるんでしょうか。楽しみです。





面白い作品だったと思います。
ただ、「カーズの飛行機版」という設定広告が邪魔なような感じがしました。カーズを意識して見るのでは無く、プレーンズはプレーンズとして見た方が楽しめると思います。
もう一つ、スキッパーが飛べなくなった心情心理をもう少し深く紹介してほしかったです。(飛べなくなった理由が、カーズの"ドック"ほどの理由に感じられなかった。)過去が暗く悲しいのは分かったのですがね…。

感想がダスティだけってのが気になりましたが、スポットライトがダスティにしか当たっていない気がしたんです。
後半のエル・チューとサクラのラブラブっぷりも気になりましたが、これもダスティがキューピッドになりましたから。
続編ではダスティがドッティとどうにかなるのに期待したいです!