キャメロット完結です!
何故かなかなか借りる気にならなかったので前回から感想がかなり空きました。自分でも予想外…。
今回アーサーがようやく主人公に見えました。今さらですが見せ場が多かった。
これでドラマが終わりなのはちょっと残念。ドラマ前半は酷かったけど後半は良かったと思うんだけどなぁ?
そして今回。アーサーとモーガン様以外のキャラがそんなに目立っていない!そんな気がします。
とりあえず一番思ったことは、……レオンテスーー!イグレーヌ妃!(>口<.)/!!
【ここから完全ネタバレが含まれる内容がありますのでご注意を!】
アーサー。ようやく主人公らしく活躍してる。王権争いもそうだけど見せ場もいっぱい。だけどなんか悪役のような気迫だった…!
9話は色んな問題が重なって出て来ました。一番の問題はアーサーとグィネヴィアとレオンテス。アーサーとグィネヴィアに関してはもうお互い自業自得です。グィネヴィアもレオンテスにアーサーとの関係を問われ素直に「不倫した」と答えたことがちょっと気に食わない。隠し通さないとダメでしょうよ。アーサーはグィネヴィアとレオンテスのことより、自分の保護下にある重要な土地「バードン峠」が敵襲に遭ったことの方に頭がいっぱいだし。お前のせいで二人が離婚間際になっているんだぞ!
バードン峠が誰かに襲撃されていると知り騎士たちと戦場に向かい戦闘シーンが始まった場面は見応えがありました。もちろん戦闘だけ、というわけにはいきませんでしたよ。
まず味方陣地の砦に行くために敵陣地を避け大回りをして後方から砦へ向かったシーンは、崖ギリギリを通っていたので一人ずつよじ登って味方陣地に入っていたのですが、レオンテスが登った後に登って来たのがアーサーだったんです。レオンテスが引き上げようか落そうか迷っていたシーンはドキドキでした。引き上げるとわかっていても落としそうな雰囲気でした。
しかし戦闘が始まってからレオンテスがみんなに「王が俺の妻と寝た!」って言ったから驚いた。すっごいストレスが溜まっている気はしていたのですが、戦闘が終わるまでなんやかんやで言わないと思っていたら今言うのか!?それを聞いてケイがアーサーに怒り爆発させて隊の雰囲気が完全に壊れたシーンは悲しかった…。100%アーサーが悪いのですが。
ケイが怒っていた時に言った(ケイ)「お前なんか弟じゃない!どうせ血も繋がっていないしな!」って台詞にはショックでした。ケイ~!そんなこと言わないでよ!
そしてもう一つ驚いたことは、グィネヴィアが戦場に来たこと!お前なにしてるんだよ!なおさらみんなの関係がややこしくなる!
グィネヴィアが来た理由はレオンテスに渡された聖書を戻しに来たらしい。ここの二人の会話が切ない。グィネヴィアが聖書をレオンテスに渡しながら(グィネヴィア)「あなたのものよ。」(レオンテス)「……君もそうだった。」このレオンテスの返しに切なくなった!
仲間が次々に倒れて行きアーサーが砦で一人残り敵を引き付ける、と言い出してその案が通った時は「へ?」ってなりました。王様一人残して撤退?後で合流するとか言ってるけどその案は無いだろ…。むかつく奴でも一応護るべき対象なんだし。合流地点に撤退した騎士たちは「信頼を取り戻すために残った。」とか説明していましたが、なんかなぁ…。
ここでケイも重症を負ったので私がかなり不安。ケイだけは死なないでほしい…!
最終回10話。中盤までアーサーは悪役面です。怖い!最後のモーガン様への逆転勝利よりそっちの方が印象に残りました。
敵を引き付けるために一人戦場に残って戦っている姿は1話に比べたらかなり王様として成長した感じはしています。今までの空気感が嘘のように頼りになっている。一人で作戦立てて罠の準備してと忙しいですが頼もしい。
夜になり自陣に乗り込んできた敵を生け捕りにして雇い主は誰か、を聞き出すシーンは悪役です。酷い拷問ではありませんが主人公っぽくない。敵が罠に引っかかっているシーンが拷問ぽいかな?痛々しいことばっかりです。ここでようやく真の敵が信頼していた姉のモーガン様だということを知ったのですが、立ち直りは速かった。ちゃんとショックを受けていましたが気にすることでも無かったです。
夜が明けて敵がいっせいにアーサーがいる砦に向かって来ましたが、物の死角を上手く利用して敵を倒すシーンは面白かった。この後、撤退したはずの仲間が戻って来て戦いだしたのにちょっと感動。レオンテスが一番乗りで帰って来たことが良かったと思います。
戦いが終わり勝った、と思っていたところで敵の生き残りがアーサーに向けて矢を放ち、アーサーを庇ったレオンテスに矢が刺さった時は一瞬息が止まりました。レオンテスが死ぬと思わなかった!しかも最後の台詞が「彼女を頼む…。」これは少し気に入らない。レオンテスとグィネヴィアはヨリを戻してほしかった…!
そして、レオンテスの死体を持ってキャメロット城に戻ったアーサーたちですが、キャメロット城の広間ではアーサーが死んだと思っていたモーガン様が女王になるための儀式の最中だったんです。そこに姉の本性を知ったアーサーが嫌味たっぷりに拍手しながら登場して来たのでなんか笑えました。モーガン様も内心驚いているだろうにまだ演技を続けアーサーを心配していた雰囲気を出したからでしょう。モーガン様の本性をみんな(城の者や民)の前で暴露したためみんな再びアーサーへ信頼を寄せた時はスッキリしましたが、ちょっと単純。「王への反逆は死刑」という罰にモーガン様が当てられるとモーガン様を庇ってシビルが「私が主犯です。」と名乗りを上げたことにびっくりです。そこまでしてモーガン様を庇うのか?
結局シビルが主犯としてシビルを罰したアーサー。でも、本当の主犯はモーガン様と気付いているため姉弟の縁を完全に切る、と徹底していたのは良い考え。
王冠も守ったし、一国の主として自覚も持ったのでようやく主人公になったと思ったらもう終わりとか。ちょっと残念です。
モーガン様。女王になるためアーサーより頑張って来たのに逆転負けしました。シビルがいなくなってからの途方に暮れていた感じは切なくて辛そう…。
9話で前回にイグレーヌ妃に変身したままの恰好でペンドラゴン城から逃げてきたイグレーヌ妃と対面したシーンはハラハラしました。モーガン様が落ち着いた雰囲気だったので、イグレーヌ妃とばったり会った時のことも考えていたんでしょうが、イグレーヌ妃が混乱しているのを良いことにさらに混乱させようとしています。そりゃあ「私は貴女の醜い部分よ。」と、まるで幽霊であるようなことを自分と瓜二つの人間に言われれば誰だって混乱しますよね。イグレーヌ妃が自分の部屋に逃げ帰って行くのを見て、元の自分の姿に戻りキャメロット城を出て行った時は誰にもバレていない様子でちょっと引っかかった。出て行く時に門番とか誰か一人でもモーガン様に気付くでしょう?
その後にイグレーヌ妃を監禁した、ということでマーリンとイグレーヌ妃がペンドラゴン城にやって来たことも予想済だったんでしょうか。モーガン様を罰するために来た二人を逆に捕まえて「アーサー王に事実を確認するためにキャメロット城に向かう。」と言い民を率いてキャメロット城に上手いこと入ります。ここまで作戦を立てていたのならモーガン様とシビルの方が一枚上手です。マーリンたちも「イグレーヌ妃を監禁した部屋」を証拠にペンドラゴン城に乗り込むから逆に捕まるんだよ。そんな部屋すぐに片付けるって…。
そして、自分に信頼を寄せる民を連れてキャメロット城に向かいます。この時のマーリンとイグレーヌ妃が罪人のような扱いでした。両手縛られて馬に繋がれて。
最終回の10話。最後切ない…!一気に頑張って来たものが崩れました。でも最後の最後でまたお得意の色仕掛けで悪女っぽいけどかっこよく終わってます。
民を率いれてのキャメロット城への入り方は上手いと思いました。アーサーを殺し証拠として剣を持って来い。と部下に命じていたようです。戦で部下がアーサーの剣だけ奪って殺し損ねていたことを知らなかったために歯車が狂って来ていたんだと思います。アーサーの剣がモーガン様に届けられた時、剣に頬ずりしていたモーガン様の雰囲気が好き。血に濡れたアーサーの剣を民の前に持って来て、アーサー王が死んだ。とみんなに思わせて、次期王に自分が推薦されるように持っていく流れが上手い!自らが王に名乗り出るのではなく人から推薦されるのが。初めに推薦しだしたのシビルだったけど。
そして女王になる儀式の前。(王の部屋で?)イグレーヌ妃との会話でなぜモーガン様が尼僧院に行くことになったのかの真実が分かってちょっとびっくり。イグレーヌ妃がモーガン様を守ったらしい。前王のウーサーがモーガン様を殺そうとしたから。この説明をイグレーヌ妃が早く言っていればモーガン様もここまで王冠に執着しなかっただろうに…。でも今さらそんなこと言われても簡単に消えるような憎しみなわけが無く。モーガン様がイグレーヌ妃を刺し殺してしまいます。
イグレーヌ妃…!モーガン様もすぐには死なないように急所を外して刺したから血の量がすごい。そのまま儀式へ向かったモーガン様を追いイグレーヌ妃も血を流したまま這い蹲って儀式を行う広場へ向かうんですが、広場までは辿り着かなかった。イグレーヌ妃が死にそうになって、ようやく自由になったマーリンが側に駆け付けて来たのですがイグレーヌ妃はもう死ぬことを覚悟していた気がします。マーリンが魔術を使って生かせようとしたけど止めたし。アーサーにはまだイグレーヌ妃が必要だったと思います。
そして、儀式中に死んだと思っていたアーサーが登場してモーガン様の思惑は全て失敗に終わりました。モーガン様を庇って「王への反逆」の罪を認めたシビルの心境が未だに分かりません。シビルのモーガン様への忠誠心があそこまで高いのがどうしてか?前に死刑判決から救ったから?その前から忠誠心すごかった気がします。
シビルは打ち首になったんですが、シビルはその場にモーガン様が来ることを期待していたの、誰も来ない現実が可哀想だった。首を切られる直前に上げた視線の先にモーガン様じゃなくてマーリンがいたことに驚きました。なんでお前がいるんだよ。しかもその時マーリンが「神などいない。」と笑いながら言ったのにびっくりした。これ以上可哀想な感じにしないでほしい…。
モーガン様はシビルが死んで埋められてからその場に来て泣き崩れました。これからは一人だから不安でしょうがないですよね。でも「これからどうしたらいいの…!」と泣いているモーガン様の耳に「王の子どもを産みなさい。」と誰かがモーガン様に言った時は、えっ?ってなりました。イグレーヌ妃も「女王にはなれない。妃にはなれる。」とモーガン様に言っていたけどモーガン様はそれでいいのか!?
そして、魔術でグィネヴィアに変身したモーガン様が夜中。アーサーのところに訪れてそのままアーサーと一晩。
アーサーが寝ている間に部屋を出て、変身を解きニヤリと笑いながらキャメロット城を出て行きました。
モーガン様の新たな企みを詳しく見れないのは残念。でも最初から最後まで王冠に執着している姿勢は全ブレなくて良かったと思います。
ようやくキャメロットの感想が終わりました!
最終回、ケイもガウェインもアーサーとモーガン様の存在感に負けて印象があんまりないのが残念です。ちゃんと出演はしています。レオンテスは死んでほしくなったです。
あと、マーリンが以外と無能。1話の存在感どこ行った!
続きあっても良さ気なのにこれで終わりなんですね。10話しかなかったので見やすいドラマなんでしょうが思っていたより長かった…。
初めと終わりより、中の方が面白かったです。
なかなか更新しなかった感想に付き合っていただきありがとうございました!