ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

ザヴィヌル:ウェザー・リポート前後の活動

2005-07-05 | 音楽 の 紹介

THE IMMIGRANTS: The Zawinul Syndicate
BLACK WATER: The Zawinul Syndicate
ZAWINUL: Joe Zawinul


"The Immigrants" CBS(USA)FC-40969
March Of The Lost Children / Criollo
Shadow And Light / King Hip
No Mercy For Me (Mercy、Mercy、Mercy)
The Devil Never Sleeps / You Understand
From Venice To Vienna
Joe Zawinul (p) Scott Henderson (g) Abraham Laboriel (b)
Alex Acuna (ds) Cornell Rochester (ds) 
Rudy Regalado (perc)
Richard Page, Perri (Calolyn, Darlene, Lori, Sharon)
Rudy Regalado, Yari More (vo) 1988
 ウェザー・リポート解消直後のザヴィヌルは、ウェザー・リポートのサウンドを継承するように、ザヴィヌル・シンジケートを発足させたのですが、このアルバムがその1作目です。ウェザー・リポートでのザヴィヌルは自分の音楽表現を充分に発揮したと思うのですが、このアルバムでは幾分か残っていたウェイン・ショーターへの気遣いもなくなって100パーセント、ザヴィヌルの音楽世界です。
 聴きどころとしては、No Mercy For Me になるのでしょうか。キャノンボール・アダレイ時代の Mercy、 Mercy、 Mercy は、コレクションしていませんので、比較して聴くことはできませんが、大ヒットした曲を20年くらい放置していて、それも歌付きで再演していることになります。このヒット曲は、ウェザー・リポートでは演奏していないと思うのですが、このあたりが、気遣いがなくなったと言う根拠です。昔の栄光を、他のメンバーに誇示することはしなかった、グループ運営でのザヴィヌルの偉いところかな...
 単純に面白いのはYou Understand です。タイトルのとおり、宇宙人が歌っているようです。何でも音楽にしてしまい、聴衆を引き付けるザヴィヌルの音楽性に、改めてビックリ。

"Black Water" CBS(USA)FC-44316
Carnavalito / Black Water / Familial
Medicine Man / In The Same Boat
Monk's Mood / Little Rootie Tootie
They Had A Dream / And So It Goes
Joe Zawinul (p) Gerald Veasley (b) 
Lynne Fiddmont-Linsey (perc) Scott Henderson (g)
Cornell Rochester (perc) Munyungo Jackson (perc) 
1989
 ウェザー・リポートを含めて、20枚近くのアルバムを聴いてきまして、正直飽きてしまいました。わたしのコレクションに、この後のザヴィヌルはありません。感想としては、ザヴィヌルはフュージョン音楽の魔術師であると断言しておきます。
 わたしにとって最後となったこのアルバムの聴きどころは、セロニアス・モンクの2曲でしょうか。ザヴィヌルだけだと、ちんけなMIDIに聴こえてしまうところを、メンバーの打楽器が落ちないように支えているようです。



"Zawinul" Atlantic(JPN)P-8129A
Doctor Honoris Causa / In A Silent Way
His Last Journey
Double Image
Arrival In New York
Joe Zawinul, Herbie Hancock (el.p)
George Davis (fl) Woody Shaw (tp)
Earl Turbinton (ss)
Miroslav Vitous, Walter Booker (b)
Joe Chambers, Billy Hart, David Lee (perc)
Wayne Shorter (ss) Jack DeJohnette (perc) 1970/08/12
 ウェザー・リポートを結成する直前のザヴィヌルのアルバムです。In A Silent Way はご存知のマイルスのアルバム・タイトルになった、牧歌的ザヴィヌルの曲。この中で、光るのは Double Imageですね。同時期のヴィトウスのアルバムと同じように緊張感のあるベース、ドラミングが聴けます。最後の Arrival In New Yorkはテープレコーダの回転を遅くしたザヴィヌル得意の音響の小技。このアルバムが出た当時は、「ウェザー・リポート」より評価が高かったような記憶があります。

 これで、ザヴィヌル及びウェザー・リポートの在庫一掃です。でも、このグループが出てから、JAZZの、"渋い音楽" といった代名詞が、わたしには通じなくなりましたね。


投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/07/05 ものずき烏
(参考)
2005-05-07 ザヴィヌル:”ばら”のジャケット ←フュージョンではありません
2005-07-01 ウェザー・リポート:(’71~’74)
2005-07-02 ウェザー・リポート:(’76~’77)
2005-07-03 ウェザー・リポート:(’78~’82)
2005-07-04 ウェザー・リポート:(’83~’86)


 日付を跨ぎ前後2~3時間は、投稿しても結果がなかなか反映されない状況が続いています。
当面の対策として、投稿の時間を従来の 00:00 を、早朝に変更します。

ウェザー・リポート:(’83~’86)

2005-07-04 | 音楽 の 紹介

PROCESSION: Weather Report
DOMINO THEORY: Weather Report
SPORTIN' LIFE: Weather Report
THIS IS THIS: Weather Report

"Procession"
Procession / Plaza Real / Two Lines
Where The Moon Goes / The Well / Molasses Run
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Omar Hakim (ds)
Victor Bailey (b) José Rossy (perc)
Manhattan Transfer (vo) 1983
 ベースとドラム奏者が入れ替わりました。ミロスラフ・ヴィトウスが抜けてから、アコースティックのベースが聴けなくなって、少し寂しい気がしてますが、時代の流れです。フュージョン・グループとしてはベース・ギターが主流になりました。ドラマーのオマー・ハキムはマイルスのグループにも参加していたようです...と言うのは、わたしの場合は、マイルスが先導者で、ウェザー・リポートはそのサブ的存在だったのですから。
マンハッタン・トランスファーがゲストで2曲参加していますが、わたしはMolasses Run での誰かの♪アー・ウーという、うなり声の方が好きですね。

"Domino Theory" CBS(USA)FC-39147
Can It Be Done / D-Flat Waltz / The Peasant
Predator / Blue Sound - Note 3 / Swamp Cabbage
Domino Theory
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Omar Hakim (ds)
Victor Bailey (b) José Rossy (perc)
Carl Anderson (vo) 1984/02
 ジャコ・パストリアスが居なくなってから、ウェイン・ショーターがやっと力を出し始めたような気がします。でもやはり、ザヴィヌル主導です。
このウェザー・リポートの投稿記事ですが、コレクションが16枚あって4×4で纏めているのですが、わたしの感性の鈍さと、ボキャブラリーのなさに、苦闘しています。かまえちゃ書けないし、読むのも大変だしで、気軽に書くのがブログのスタイルと割り切ってます。こんな意味を込めて、ウェザー・リポートというグループを15年も、マンネリと闘いながら維持運営した、ザヴィヌルは、敬服に値します。
アルバムのタイトルである、「ドミノ理論」というのは、ザヴィヌルの音楽手法と、捉えました。

"Sportin' Life" CBS(USA)FC-39908
Corner Pocket / Indiscretions / Hot Cargo
Confians / Pearl On The Half-Shell
What's Going On / Face On The Barrom Floor
Ice-Pick Willy
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Omar Hakim (ds)
Victor Bailey (b) Mino Cinélu (perc,g)
Bobby McFerrin (vo) Carl Anderson (vo)
Dee Dee Bellson (vo) Alfie Silas (vo) 1985/03
 全面的に、軽快なボーカルもあいまって、明るいアルバムに仕上がっています。おやっと、するのが What's Going On で、若い女性の声で日本語が登場します。日本語以外はわかりませんが、タイトルに無関係な街頭録音とは違うのがミソですね。これでいろんな言語圏にファンを持っていたことが確信できます。このアルバム、わたしはウェザー・リポートの終了期の傑作だと思います。

"This Is This" CBS(USA)FC-40280
This Is This / Face The Fire
I'll Never Forget You
Jungle Stuff、Part 1
Man With The Copper Fingers
Consequently / Update / China Blues
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Victor Bailey (b)
Mino Cinelu (perc) Peter Erskine (ds) Omar Hakim (ds)
Carlos Santana (g) Marva Barnes (vo) Colleen Coil (vo)
D. Siedah Garrett (vo) Darryl Phinnessee (vo) 1985/12..1986/01
 いまのところの、ウェザー・リポート最終アルバムです。輸入盤の方が、国内盤より安価で種類も豊富といった理由で、ライナー・ノーツは無視して音を聴いているのですが、聴きなれたロックのギターが加入しています(This Is This / Man With The Copper Fingers )。カルロス・サンタナのようです...。ジャズ・ミュージシャンのアルバムに多く参加しているサンタナですが、ここまで来たかの感があります。フュージョンがクロスオーバーと同意語になったのかも知れません。ブログの記事を書くのに
海外Web(http://www.binkie.net/wrdisc/About.html)を参考にしたのですが、根っからのジャズ・ファンが作ったページのようで、サンタナさん無視されています。
このアルバムは、無理して纏めたのでしょうかね。ウェイン・ショーターが抜けた曲が多いようです。最終アルバムにふさわしい閑散となって、次の仕事を、しつつある状況です。結局ザヴィヌルの力量が一番発揮できたグループだったようで、この後ザヴィヌルは、ザヴィヌル・シンジケートに活動を移行しました。


投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/07/04 ものずき烏
(参考)
2005-05-07 ザヴィヌル:”ばら”のジャケット ←フュージョンではありません
2005-07-01 ウェザー・リポート:(’71~’74)
2005-07-02 ウェザー・リポート:(’76~’77)
2005-07-03 ウェザー・リポート:(’78~’82)


ダメ押しで、次回もザヴィヌルさんのお仕事を投稿します。
2005-07-05 ザヴィヌル:ウェザー・リポート前後の活動

ウェザー・リポート:(’78~’82)

2005-07-03 | 音楽 の 紹介

MR. GONE: Weather Report
8:30: Weather Report
NIGHT PASSAGE: Weather Report
WEATHER REPORT: Weather Report

"Mr.Gone" CBS(USA)JC-35358
The Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat
River People / Young And Fine
The Elders / Mr.Gone / Punk Jazz
Pinocchio / And Then
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Jaco Pastorius (b)
Peter Erskine (ds) Tony Williams (ds) Steve Gadd (ds)
Manolo Badrena (vo) Jon Lucien (vo) Deniece Williams (vo)
Maurice White (vo) 1978/05
 好きなドラマーのトニー・ウィリアムスがゲストで2曲(Mr.Gone / Punk Jazz )参加しています。トニー・ウィリアムスのハイ・ハットが違う方向へのグループの展開を予想してしまいます。

"8:30" CBS(USA)PC2-36030
Black Market / Scarlet Woman
Teen Town / A Remark You Made
Slang / In A Silent Way
Birdland / Thanks For The Memory
Badia/Boogie Woogie Waltz Medley
8:30 / Brown Street
The Orphan / Sightseeing
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Jaco Pastorius (b)
Peter Erskine (ds) Erich Zawinul (perc)
West Los Angeles Christian Academy Children's Choir (vo) 1979
 ウェザー・リポートの代表作となったアルバムです。タイトルの8:30は、コンサートの開始時刻だそうで、日本のコンサートが6:00から始まって、すきっ腹を我慢して楽しむのとは違うようです。
 ライブ録音なのですが、一箇所ではなく複数のライブ録音をザヴィヌルの小細工で、一つのアルバムに仕上げているのが見事です。

"Night Passage" CBS(USA)JC-36793
Night Passage / Dream Clock
Port Of Entry / Forlorn
Rockin' Rhythm / Fast City
Three Views Of A Secret / Madagascar
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Jaco Pastorius (b)
Peter Erskine (ds) Robert Thomas Jr. (perc) 1980
 メンバーも安定し、アルバムも売れ行き好調で、マンネリ化に気遣いを始めたようです。そこで演奏したのがエリントン・ナンバー(Rockin' Rhythm )。昔からのジャズ・ファンには受けそうです。MadagascarBLACK MARKET に、収録されていた Gibraltar と同じイメージなのですが...。

"Weather Report" CBS(USA)FC-37616
Volcano For Hire / Current Affairs
N.Y.C. (41st Parallel/The Dance/Crazy About Jazz)
Dara Factor One
When It Was Now (Pipeline)
Speechless / Dara Factor Two
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Jaco Pastorius (b)
Peter Erskine (ds) Robert Thomas Jr. (perc) 1982/02
 初心に帰るつもりだったのか、アルバムのタイトルが1作目と同じですが、別物です。
 天才ベーシストのジャコ・パストリアスですが、天才ジャズ・メンの例に洩れず、奇行が目に付いたようで、お亡くなりになりました。この後、ウェザー・リポートの活動はまだ続くのですが、発表された半数のアルバムに参加していると云う、名実ともに重要なメンバーだったことになります。


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2005/07/03 ものずき烏
(参考)
2005-05-07 ザヴィヌル:”ばら”のジャケット ←フュージョンではありません
2005-07-01 ウェザー・リポート:(’71~’74)
2005-07-02 ウェザー・リポート:(’76~’77)
2005-07-04 ウェザー・リポート:(’83~’86)

ウェザー・リポート:(’76~’77)

2005-07-02 | 音楽 の 紹介

TALE SPINNIN': Weather Report
BLACK MARKET: Weather Report
HEAVY WEATHER: Weather Report
SOLARIZATION'S: Weather Report

"Tale Spinnin'" CBS(USA)PC-33417
Man In The Green Shirt / Lusitancs
Between The Thighs / Badia
Freezing Fire / Five Short Stories
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Alphonso Johnson(b)
Ndugu (Leon Chancler) (ds) Alyrio Lima (perc) 1975/04/04
 脚が3つの椅子というのは簡単に作れて安定しているのですが、ヴィトウスが抜けて、ザヴィヌルの主導が強くなってきました。マイルスのバンドで、音楽監督まで努めたショーターは、流していたようですね。
 寿命が長かったジャズ・コンボとしては、M.J.Q.(モダン・ジャズ・カルテット)と比較できますが、MJQのマンネリズムに比べてザヴィヌル、ショーター以外のメンバーが入れ替わり、新しい息吹を入れているのかもしれません。ジャコ・パストリアスの影響が大であったことは、語るまでもありませんが、パーカッション奏者の重要さが目立ちます。

"Black Market" CBS(JPN)25AP-57	
Black Market / Cannon Ball
Gibraltar / Elegant People
Three Clowns / Barbary Coast / Herandnu
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Alphonso Johnson (b)
Chester Thompson (ds) Alejandro Acuña (perc)
Jaco Pastorius (b) Narada Michael Walden (ds)
Don Alias (perc) 1975/12
 天才のジャコ・パストリアスがこのあたりから加わり、アルフォンソ・ジョンソンは身を引きます。Black Market の打ち上げ花火の音が、郷愁を誘います。季節は夏か冬か。

"Heavy Weather" CBS(USA)PC-34418
Birdland / A Remark You Made
Teen Town / Harlequin / Rumba Mama
Palladium / The Juggler / Havona
Josef Zawinul (kbd) Wayne Shorter (ss,ts) Jaco Pastorius (b)
Alex Acuña (ds) Manolo Badrena (perc) 1977
 ジャコ・パストリアスがレギュラーとして加入し、ウェザー・リポートは安定期にはいりました。ザヴィヌルのBirdland がヒットして、今ではスタンダード曲の仲間入りをしました。これは、その初出。

"Solarization's" Allied_Produc(USA)071
Mysterious Traveller / Nubian Sundance
American Tango / Black Torn Rose
Joe Zawinul (p) Wayne Shorter (ts) Alphonso Johnson (b)
Jaco Pastorius (b) Alejandro Neciosup Acuna (perc)
Chester Thompson (ds) Narada Michael Walden (ds) 1974/12/08
 海賊盤のようです、海外WebのWeather Report デスコグラフィーにも洩れています。TALE SPINNIN'BLACK MARKET の間に並べた方が良いのでしょうが、リリースの順にしています。どっかのライブです。


投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/07/02 ものずき烏
(参考)
2005-05-07 ザヴィヌル:”ばら”のジャケット ←フュージョンではありません
2005-07-01 ウェザー・リポート:(’71~’74)
2005-07-03 ウェザー・リポート:(’78~’82)
2005-07-04 ウェザー・リポート:(’83~’86)

ウェザー・リポート:(’71~’74)

2005-07-01 | 音楽 の 紹介

WEATHER REPORT: Weather Report
I SING THE BODY ELECTRIC: Weather Report
SWEETNIGHTER: Weather Report
MYSTERIOUS TRAVELLER: Weather Report

"Weather Report" CBS(JPN)SOPC-57132
Milky Way / Umbrellas
Seventn Arrow / Orange Lady
Morning Lake / Waterfall
Tears / Eurydice
Joe Zawinul (p) Wayne Shorter (ts,ss) Miloslav Vitous (b)
Airto Moreira (perc) Alphonze Mouzon (ds)
Barbara Burton (perc) Don Alias (perc) 1971/03/17
 マイルス・デイヴィスのグループ改変で、2つの実験的バンドが登場しました。一つはチック・コリアのサークル。そしてもう一つがウェザー・リポートです。前者は、あまりにも実験的過ぎたようで、ほどなく解散しましたが、ウェザー・リポートは、メンバーの入れ替えがあったものの15年も活動しました。
 その一作目が、Weather Report です。フュージョン・ミュージックの奔りなのだと思われています。フュージョン(fusion)の意味は溶解、融解、融合と辞書に出ているようです。このグループで、異質なものとしたら、ジョー・ザヴィヌルの操るテープレコーダとかシンセサイザーの事になるのかも知れません。効果音としては従来でも多少使用した機材だと思いますが、ザヴィヌルは平気で全面的に取り入れます。電子音をなんのためらいもなく使用します。ウェイン・ショーターのサックスも抑揚のない無機的な音色で演奏されます。ミロスラフ・ヴィトウスの硬質なベースもそれに輪をかけます。初期のシンセサイザーですので、いかにも人工的な電子音です。かろうじてドラムとパーカッションが人間味を出している。このアルバムが出た当初は評論家が絶賛したのですが、スタジオ製作のアルバムですので、ライブが危惧されていました。

"I Sing The Body Electric" CBS(USA)PC-31352
Unknown Soldier / The Moors
Crystal / Second Sunday In August
Vertical Invader / T.H. / Dr.Honoris Causa
Surucucu / Directions
Joe Zawinul (p) Wayne Shorter (ts) Miroslav Vitous (b)
Eric Gravatt (ds) Don Um Romao (perc) 
Andrew White (horn) Hubert Laws (fl)
Wilmer Wise (tp) Ralph Towner (g)
Yolande Bavan (vo) Joshie Armstrong (vo)
Chapman Roberts (vo) 1971/12, 1972/01
 A面がスタジオ録音で、1作目と同じような傾向です。B面が、危惧されたライブ録音ですが、ジョー・ザヴィヌルの小細工はスタジオと同様に効果を発揮するようです。

"Sweetnighter" CBS(USA)PC-32210
Boogie Woogie Waltz / Manolete
Adios / 125th Street Congress
Will / Non-Stop Home
Joe Zawinul (p) Wayne Shorter (ts) Miroslav Vitous (b)
Eric Gravatt (ds) Don Um Romao (perc)
Muruga (perc) Herschel Dwellingham (ds)
Andrew White (horn,b) 1973/02
 このアルバムではBoogie Woogie Waltz が気に入っています。単調なチャカポコ、チャカポコというリズムが終始続いて、エレクトリック・ピアノとサックスのアドリブが繰り広げられます...まあモード・ジャズをフュージョンにしたような感じですかな。

"Misterious Traveller" CBS(USA)PC-32494
Nubian Sundance / American Tango
Cucumber Slumber / Mysterious Traveller
Blacktorn Rose / Scarlet Woman / Jungle Book
Joe Zawinul (p) Wayne Shorter (ts) Miroslav Vitous (b)
Alphonso Johnson(b) Ishmael Wilburn (ds) other 1974
 ミロスラフ・ヴィトウスが離脱しアルフォンソ・ジョンソンが加わりました。ヴィトウスのベースはAmerican Tango のみです。なにか、方向性で一致しなかったようです。録音年月日も、まちまちのようです。


投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/07/01 ものずき烏
(参考)
2005-05-07 ザヴィヌル:”ばら”のジャケット ←フュージョンではありません
2005-07-02 ウェザー・リポート:(’76~’77)
2005-07-03 ウェザー・リポート:(’78~’82)
2005-07-04 ウェザー・リポート:(’83~’86)


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