グロービスの
クリシン。 最終Day6の授業を終えました。
最後の課題だった"ピープルエクスプレス(PE)"のケース。 PEの創立者である
ドナルド・バー(
Donald Burr)は情熱的で強烈なコダワリ屋さんでありました。
企業家になり成功する人は強靭な意志や情熱はもちろんのこと、
一種独特なオーラを持っているような気がします。
このケースをやりながら、前に読んだ本を思い出した。
タイトルは忘れてしまったが、人間は「うつ気質」と「分裂気質」に分けられる
という仮説だったと思う。(今は「統合失調気質」と言わなくてはダメかな

)
クレッチマーは、気質を大きく3つの型に分類したけど、こっちは2つのタイプのみ。
「うつ気質」=思いが内に向っていて自己反省タイプ。
これはどちらかと言うと一般人。
「分裂気質」=思いが外に向っている人たち。
そして、何かを生み出す人には「分裂気質」の人が多いと言う本だった。
「気質」なので、病気というわけではありませんよ。
分裂病は、数年前に
統合失調症に名称が変わりました。
この病気は、原因がまだ解明されてませんし、
遺伝とは関係ないと言っている学者も多くいます。
でも、多くの著名な学者や芸術家には、統合失調症(分裂病)の
近親者がいるのも事実です。
統合失調症の遺伝子を持つ人の何%が病気にかかり、そのうちの何%は、
芸術的才能や独創的なアイデア、また尋常じゃない強靭な意志や行動力を
持つことがあるのでは・・・という説もあります。
狂人と天才は紙一重というのはこのことなんでしょう。
「何かを生み出す」とはすごい行動力と集中力が必要だろう。
そして、たくさんの困難にも遭遇する。
ましてや人をたくさん動かす必要がある企業家は、さまざまな難問に直面する
たびに自己反省ばかりだったり、周りの顏色ばかり見ていたら物事が進まない。
計画も最初の理想とはかけ離れたものになっちゃいそう~。
(政治の世界でよく聞くような話・・・

)
ドナルド・バーが「分裂気質」かどうかは分からないが、PEのケースを読みながら、
「有名な企業家になる人って独創的なアイデア力、神をも恐れぬ強靭な意志や
スパー行動力など共通点があるのかなぁ・・・」
それは、一般の人間のそれとはちょっとかけ離れる・・・なんて考えてしまいました。
何年か前に読んだ
『天才と分裂病の進化論』。
英国分裂病協会顧問の著者が人間の進化と統合失調症(分裂症)の関係や、
天才と名門家系に共通して発生率が多いと言われている統合失調症(分裂症)と
の関係・・など
天才を創り出す脳の神秘と可能性を、著者独自の仮説で大胆に解き明かす
サイエンス・ノンフィクション。
信憑性はどうか分からないけど、読み物としてはとても興味深かったです。
『天才と分裂病の進化論』
2002年に日本精神神経学会により、分裂症の名称は
「統合失調症」に変わっています。
上記の本はそれ以前に出版されている作品です。