土の上にも三年

農への道

明暗

2013-10-28 23:24:45 | レンタル農園の様子
売上ネタ。景気がどうとか大きなことは何とも言えない日本の状況なので、小さなネタです。


今年度は12戦11勝を目指したいと思っている。4月に1敗を喫しているので全勝にはならない。今のところ快勝で、10月もまず間違いなく目標達成だろうと思う。ちなみに俺が入社してからこのかた、勝率は2割程度。そこから考えると信じられない快挙だよね。

前も書いたけど、グループ含む全社の中で唯一の好成績なんですよ。10月は目標が高めで、中旬までは無理か?とか思ってたのにあれよあれよの猛追でなんとかかんとか。11月もたぶん大丈夫だと思う。

全社同じような商品サービスを扱っている。まぁ同じ会社なのだから当然っちゃぁ当然(笑)。でも同じようなものを扱っているけど微妙に違うんだよね。全社で統一かつ均質的な投資・教育・計画を出せない自社の弱さは、裏を返すと自由度が高いとも言えなくもないようだ。均質な商品サービスは均質な教育と投資があってこそ提供できるもので、そんな組織であったらいいねとは思っているものの、そうじゃないからうちの事業所が抜きん出たとも言えて、幸なのか不幸なのか悩むところ(苦笑)

で、なんでこうも明暗がはっきりしているのか。思うに、いわゆる団塊の世代の価値観っていうのかね、それを上手く引き出し合えたのが良かったのかも。根拠のない自信が、昭和の価値観で停滞してしまったうちの会社にはまだ残っていたんだよね。他の事業所はそこを引き出せるだけの強さを失ってしまった。良く言えばきちんと平成(デフレ)を歩んでしまった。またインフレとはどういうものかを想像すらしなくなってしまった。そして貧すれば鈍し、鈍して瀕死。

ガラパゴス化しているうちの会社、その中でも、さらにガラパゴス化しているうちの事業所。こんなめぐり合わせもあったんだなと感慨深いものですよ。強気に出て顧客を失う怖さがありながらも、それでも引く手あまたになるほどの販路だけは構築していた。いくら販路拡大を狙っても結局は伸び悩んでいたのに、販路拡大を狙ってきたことそれ自体が実ったようでもある。強気に出て、それじゃぁ買わないって言われて値引きして、それでも強気に出る根拠のない自信はどこから出てくるのかと不思議だったのだけど、この度はその意識に追い風が吹いている。

面白いよねー、デフレ時代では、その根拠のない自信が事業所の売上を下げている、なんて言われていたのに、時代が変わればその自信に救われている。多様性っていうのはやっぱり素晴らしいな、とか無理やりそこに持っていく(笑)読みにくい文章構成になっているけど、頑張って読んで下さい。


俺は社会に出てからずっとデフレしか体験してこなかった世代だ。昨年自民党が政権を奪回したころに書いたけど、とても抵抗がありながらも、人生初のインフレ(当時は傾向)にさしあたって、値上げコールをしまくった。値上げを先にしなければ、独自性の低い自社の現商品サービスではジリ貧じゃないかと思ったからだ。

多分だけど、投資マインドみたいなやつの影響から考えると、まず先んじて一番乗りをしたい人たちが動き、そこに便乗する人がいて、じっくり腰を据え見極めてから動く人がいる、はず。一番乗りをする人とそこに便乗する人を得ておくことが初動では大事だったのだと思う。

プチ暴落した後、消費税増税をも含めた金使え政策で、ついに物価が本格的に動き出した。今度はじっくり見極めてから動く人が出てきているように思える。気のせいかもしれないけど。

なんとなくの値上げも、初動の雰囲気に乗じてみると案外なんとかなる。でもそろそろ値上げした企業とそうではない企業で差が出てきているのかも。為替の影響で輸入品の値上げがすぐに起き、値上げしてほしくない顧客と足並み揃えて下支えをしようとした企業のほうがしんどい状態になってきているのかも。あくまで個人的雑感。

実は値上げがどうとか、値下げがどうとか、単なるお金の流れる量の問題だったことをアベノミクスが示した、のかしら。


まぁ売上が大幅に伸びたことはとても良かったと思う。これまた以前書いたけど、お金を回すためにはお金の比較的に少ない人達が、比較的に多くお金を持っている人に要求しなくちゃならないと思うんだよね。だから値上げしていいんだと思う。もちろん今まで構築してきた販路とは別口にも営業をしてきたかどうかは大きな問題だろう。別口へのアプローチがあってこそ、既存の顧客に対してシビアに迫れる。

悪く言えば殿様商売になるけど、お金を回すっていう意味で考えれば、より多くの利益を得てそれを世の中に回していけば、理論上は値上げしても買ってもらえるだけのお金も回っていく。理論上はね。

理論上そうであってもそうはならない可能性があるとしたら、稼げているのに内部留保しすぎちゃったりする場合じゃないかしら。だから、俺としては値上げ=投資を募る、となり、先付けした利益を投資に回す=社会への還元、であるから、どんどん会社のお金を引き出して色々買いたいな、と書いた。

で、ついに出すぎた杭となって叩かれなくなってきた。まぁ今のやり方であれば、という条件付きなのだけども。もし今のやり方以上に強権的な投資を行うと、おそらくやっぱり叩かれる。出すぎた杭であったなら、あるいは根本から叩き切られるのか?(笑)

最近では、何か欲しいもの(投資先)が出てくると、まず俺に話が来るようになってきた。最初は少額の決済権しかなかったけど、最近では中額程度なら上司の決済無しで購入しても怒られない。もっと大きな投資はさすがに勝手なことは出来ないけど、アプローチし続けているのでいつかは叶うでしょう。


そんなプチ自慢(?)はどうでもよくって、今からでも可能な売上の伸ばし方として、やっぱり強気に攻めることかなと。完全に顧客が固定化されてしまっている場合は、正直厳しいだろうと思う。でもまだチャンスはあるはず。付加価値というと途端に悩ましくなるけど、根拠なき付加価値っていうの?無いものを、多少は有る振りしても今ならいけるはず。デフレ時代に慣れきってしまった日本では、もちろん俺も今でも値上げに抵抗あるし、こんなサービスでその値段なの?って怒られるかもしれない。

そんな時は、ごめんなさい、投資に回すから、世の中にお金を回しますから、と内心思いつつ、うちの商品サービスはこの値段に見合っています、と言い切ってしまいましょう。とりあえずの駆け込み需要が燃料切れを起こすまであと半年。そこを過ぎてから値上げしようとしても、たぶん遅いと思うんだ。何度も書くけど経済的な観点ではなく、俺個人の感覚的な話ですけども!

日本はデフレに対してお金を出し渋りすぎたのかもしれない。ある程度までいくと強気も警戒しなきゃならないけど、今はまだデフレの是正すら起こっていない。赤信号みんなで渡れば怖くないなのではないの?、というと、おや?って思うかもしれない。でも今は、青信号みんなで止まれば何も起きない、じゃないかと。何も起きないことはないよ。止まった分、周囲の物価は上昇していく。今はきちんと青信号をみんなで渡る時。青信号は、まだ点滅すらしていないから、思い切って渡りましょう。

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