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秋田 子ども図書館 がんばれブログ

秋田イトーヨーカ堂子ども図書館が閉館することになりました。すばらしい司書さんと蔵書を子どもたちに届けたいです。

「パパ!読んでよ!」3

2010年01月17日 | イベントのご報告

「てぶくろの秘密」が、とうとう明らかになる時がやって来ました。
みんなドキドキしながら田中さんの 言葉を待ちました。

「子どもたちは 絵を読んでいます。
絵と文章が結婚して、絵が一緒になってお話が進むのです。

 
さあ、絵をよく見て下さい。
まずてぶくろに

 1、はしごがついた
 2、玄関の扉がついた
 3、ベランダができた
 4、窓があらわれた
 5、えんとつから煙が出た etc

これにより てぶくろは家になったのです。
てぶくろが家になったから、熊が入っても大丈夫!
これが、てぶくろの秘密。
そして、ラチョフという人のすばらしいところなのですよ。」

そういして田中さんは、もう一度、「てぶくろ」の絵本を
見せてくださいました。
さあ、みなさんも 「てぶくろ」を開いてみてくださいね。
そして あっ、と思ったこと。
お一人お一人心に芽生えた感情を
大事に育てて下さいね。

このほかにも田中さんがお話して下さった本を
御紹介いたします。

「ぐりとぐら」
「ガンピーさんのふなあそび」
「おかあさん」
「おかあさんの誕生日」
「はなのすきなうし」

「ガンピーさんの・・・」はおはなしのとぴぱらさんが、
「おかあさん」「おかあさんのたんじょうび」 はししょさんが
読み聞かせをしてくださいました。
  
とてもとても楽しくてためになる講演会でした。
もし、もっとくわしいお話を知りたい方は
どうぞ、ご一報くださいませ。
 
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2時間におよび講演会は、おとなにとっては真剣そのもの。
でもね、子どもたちには ちょっとそわそわ。
ここは 幼児用のプレイルーム。
たくさんのおもちゃを背に、黙っていられるわけがありません。

わぁわぁと個々にさわぎまくるお子様たちを、
やさしく 上手に綾してくださったのが
わかめ嬢 と えのき嬢
おもちゃを奪いあい、テリトリーを主張し、
威嚇したり叫んだりする 小さな子の相手を
根気よく続けて下さいました。

子連れの大人たちは、・・・・・。
頼れるお姉ちゃんがいて、
楽しい講演会が目の前にあれば・・・、
いわずもがなですよね。

帰るとき、みんなが二人にお礼をいって
頭を下げて帰って行きました。
ほんと、すばらしいかわいい保育士さんでしたよ。
ふたりとも、ありがとう!
とってもとっても助かりました。

ただね、もし、別の機会にがあったとき
「今日はぜひ、お話を聞きたいの。」 とか
「今日は小さな子をあやす気分じゃないわ」 って
おもったら、遠慮せずに大人にバトンタッチしていいからね。
決して無理はしないでね。

絵本好きのかわいい姉妹さんへ
絵本好きの親たちからのお願いでした。
つる茶が二人の背中を見ている事を祈りつつ・・・
今日はこれで 筆をおこうと思います。
ふたりとも、本当にありがとう!!


  


「パパ!読んでよ!」2

2010年01月09日 | イベントのご報告

 「てぶくろ」の余韻にひたっている大人たちがいます。
「読み聞かせまでしてくださるのね・・・。楽しいわ。」
なんて思ってるのでしょうね。みんな笑顔で、田中さんの次の言葉を待ちます。

「では、 こんな小さな手袋に、ねずみ・かえる・・まではわかりますが
大きな動物たちまで入ってしまったのは なぜでしょう?」

 へ?
なんのことですか?
まず、質問の意味を考えること、30秒。
手袋に大きな動物たちが入ってもおかしくないと、私たちが認識している
理由は何ですか?ということらしいのですが・・・。

 きがつくと田中さんはマイクを持ち、身を乗り出して
聴衆席ににせまってきています。
「じゃあ、お父さんたち、順番に答えて下さいね。」
つきつけられたマイクを振り払えず、言葉に詰まりながらも
みなさん一生懸命にそれぞれの考えを絞りだします。

パパ1「動物たちが 工夫して、手袋をおおきくなるようにしたんだと思います。」
田中さん「どういう工夫?」
パパ1「・・・・。」

パパ2「弱肉強食の生き物がなかよくしているのがいい所だと思います」
田中さん「では、どうして手袋の中にはいっちゃったのでしょう?」
田中パパ2「・・・・。」 

田中さんは追及の手をゆるめません。
パパ3「絵本は子どもが見るものだから、架空の世界が許されるのでしょう
田中さん「ほほぉ?みんなが仲良くすれば無理も通ると?」

パパ4「前のページでは入れない大きさの手袋に、
次のページでは入っているという事実に 子どもがほっとするのでは?」

田中さん「だから、どうして手袋に入っちゃえるんですか?」

パパ達は返事に窮してタジタジ・・・。
あの迫力・・・、思わず目が合わないように下を向いてしまいました。
(先生にあてられたくない授業のようデシタ)
イケニエになったパパ達に後ろで
安堵のため息をついていたママ達が
きっと いらっしゃったと思います。

さて、いよいよ次回、「てぶくろのにひみつ」が明らかになりますよ!


続く






 

 


「パパ 読んでよ!」

2009年12月22日 | イベントのご報告

 おまたせいたしました。
12月12日 秋田市アトリオン6階 子どもサロンにて行われました、
童話屋代表 田中和雄さんによる、講演会の様子を
ご報告いたします。

 会場は「子どもサロン」。その名の通り、子どものためのスペースです。
その日は こどもがのびのび遊べるよう、十分なスペースを確保しつつ、
大人用に講演会スペースを設けておられました。
その床には、子ども用ソフトブロックがばらまいてあり・・・、
色とりどりのそれは、そう、お客様用の椅子なのでした。

 そして、予想をはるかに上回る お客様が来場されました。
年齢もさまざま。親子だったり夫婦だったりetc
とても賑やかな雰囲気の会場で、講演会が始まりました。

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 田中さんは、にこやかな笑顔で会場にあらわれました。
その声は、子どもサロンの木のぬくもりのように、あたたかで
穏やかなものでした。
このあと、講演会の内容を、ちょっぴりご紹介しますね。

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 「子どもの心の主には だれがなる?」 

「子どもは 何かを真似て覚えていく生き物です。
初めに教わるものが、善か悪かで 変わってしまいます。
絵本にはその力があります。
ではどんな本が素晴らしい本なのかと言うと・・・・」

 田中さんが手にされた本はエウゲーニー・M・ラチョフの 
「てぶくろ」です。
「これはとても、素晴らしい本です。では、こちらのセンター長の
Mさんに朗読していただきましょう。」

Mさんは 穏やか読んでくださいました。

大人たちはみんな、「てぶくろ」の世界に浸っています。
大人になると 絵本の文字ばかり追ってしまうので
誰かに読んでいただくのってとてもうれしい!
じっくりと絵の世界に入っていくことができるのです。

「ありがとうございました。素晴らしい朗読でしたね。」
と、田中さん。会場からも拍手がおきました。

ここまではとってもいいムード。
絵本の講演会って穏やかで良いですよね。
いやされるなぁ・・、そんな風にゆったり気分で参加なさった
お父さんたち、このあと すこぉしだけ大変な目に会うのでした。

つづく

 
 


赤木かんこ先生 講演会

2009年07月11日 | イベントのご報告

 本日、赤木かんこ先生の講演会に行ってまいりました。
場所は 河辺分館せせらぎライブラリー。
昨日の強風とはうって変わって、青空と緑のさわやかな土曜日でした。

 お話は午前午後、の二部構成でした。
午前は 読み聞かせのセミプロ向き、午後はアマチュア向きとのこと。
深く考えずに申し込んだ鶴ママは、 午前の部に参加。

しまったかな?

いえいえ、ぜんぜんそんなことはありませんでした。
とっても 面白かったのです。

 ただ、絵本のよみきかせについて 語っていただいたのではありません。
医学的に、心理学的に、社会的に いろいろな 切り口から
絵本と子ども に関することを教えていただきました。

 どれだけ面白かったかというと・・・
 午前午後ともに有料のこの講演会だったのですが、私は
 午後の部にも、飛び入り参加させていただいた くらい。



  お金を払った うんぬんで、情報の出し惜しみをするつもりは
ないのですが、でも、やっぱり 同じように参加した他の方々のためにも
赤木かんこ先生のためにも、内容公開はちょっと控えたいと思います。

  だけど ちょっとだけ。
 このブログにきてくださった 絵本好きのみなさんに ちょっとだけ。
   書かせて下さいね。

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  まず、セミプロの方へ。
 読み聞かせには筋力がかかせませんよ。
 絵本を選ぶ時は 子どもを幸せにするための選択をして下さいね。

   そして、お父さんお母さんへ
  本を選ぶ時は 子どもの好みを尊重してください。
  子どもの好みは 大人の好みとは違いますよ。
  あなたは 自分より30歳年上の方に
  洋服を選んでほしいですか?
  
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  以上、先生の言葉からの抜粋です。
  先生の言葉で、私は 子育ての悩みからひとつ、解放されました。
  
    なぜかというと、 つる茶が、最近 アンパンマン に はまっていて
  それを 認めていいのかわからなかったから。
   何を見ても アンパンマン。寝言もアンパンマン。
   妙に 色っぽい声で 「あ~んぱぁ~ん」 と叫ぶ毎日。
   将来 マニアになっちゃうのかな、なんて 変な不安を抱いてました。
   でも、彼女が好きなら それで良いのだと。
   わかってからは 私の心がらくになりました。
   だって、娘のすきなものを 「教育上」という理由で遠ざけるのは
   とても苦しかったから。
   
     子どもの 好きなもの(宝物)を 認めてあげて
    干渉しない程度に 
    子どもが知らない世界の 種をまいてあげること
     それが 親の務めなのかな、なんて 思いました。

 
   赤木先生は 「正義の味方は一人で苦しんでいるんだよ。
    アンパンマンは偉大だよ。」 と教えてくださいました。 
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   午後の部の一時間半。
  赤木かんこ先生は ぶっとおしで 
   2~30冊近い本を 読み聞かせして下さいました。
  
  うっとりするような素晴らしい声。
  一言はなしたあとには すっと 笑顔になり
  そうして 余韻を楽しむ 間 を 私たちにくださいました。

  
   とても有意義な 一日でした。

   最後に 講演会を開いてくださった おはなしのとぴぱらさんに、
  ただひたすら  感謝します。ありがとうございました。  
    
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     かえりみち、 購入した絵本は
     「きんのたまご にいちゃん」

      あした、図書館で借りる予定の本は
     「うんちっち」 
            
   さあて、明日は たまるおねえさんのおはなし会ですね!
  癒されにいってきま~す。
   
  


「こいのぼり」工作会・ご報告

2009年04月15日 | イベントのご報告

たまるおねえさんの 工作会。
お部屋の前
の看板には、それを縁取る、
たくさんの おりがみ・こいのぼりが
みなさんを歓迎しました。

壁には 町の空を泳ぐ たくさんのこいのぼり達。
気分は すっかり 子どもの日です。

 

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今日は、ピンクのかわいらしいエプロンを身につけた 
たまるおねえさん。いつもどおりの にこにこ笑顔。
さあ、工作会のスタートですよ。

「みなさ~ん、手元に 紙コップふたつ、赤・青の色紙はありますか?



コップの底にあながあいているか、確認してください。」
コップの穴から向こう側をのぞく、たまるさん。

「紙コップの両面テープをはがし
色紙のカーブをコップの底がわにあてて
一周 まわします。



色紙の両面テープをはがし、はりつけるのですが、
余裕のあるお友達は コップにのりを つけてくださいね。」


  

   

「では、白いシールをはりますよ。」

ボクタチ  メハ フタツダカラ
ニヒキデ ヨッツ ハッテネ



・・・とぴぱらさんのこいのぼりトークでした

 おしりにめがついちゃった☆

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「では、うろこをつけましょう。
丸いシールを半分に切ってくっつけます。
でも、みなさんは どんな 形でも構いません。
ハートでも、三角でも OKです。」

やっとシールがはれるね、と
みんなうれしそうです。
子どもはシールはりが大好き!

    

テーブルを回ると、みなさんすばらしいアイディア!
ほら、みてください。

  

星型や、ハート型もあるのですよ。
 
丸いシールをどうやって星形にするのでしょうか?
 教えて下さったのは、北のCTBさん。

「シールに爪で星形のアトをつけるんです。
そうして、ハサミで切る。
案外簡単にできるのですよ。
問題は、同じ形が作れないことですね。」

お嬢さんの 「こいのぼり」「ひたい」には、星が光っています。
  

こちらはハート型。
特にお父さん達ががんばって、
さまざまな形をつくりだしておいででしたよ
  

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「では紙コップの底から 糸のはじを通して下さい。
小さな厚紙のきりこみに 糸をぐるぐるまいて
上からセロテープを ぐるぐるまいて とめます。」



糸のはじっこは、穴に通しやすいように 
かたあくコーティングされています。
からまないように、一人分が
かわいいシールでとめられていますよ。
この繊細な 下準備。とてもありがたいですね。

  

「では最後に ペンで 黒目を
かきましょう。
これでかんせいです!」
 

やったあ。これで完成ですね。
すると、会場のあちこちで

もしもし、もしも~し、と糸電話。

家族をつなぐ こいのぼり・糸電話。

楽しい気持ち・あったかい思い、よくきこえますか?

  
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最後に おみやげこいのぼりと、参加のシールをもらって
工作会は 終了。
みなさん、おつかれさまでした。

次は、図書館であおうね!!

 

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工作会終了後、たまるおねえさんには
ちいさな客様がいらっしゃいました。

 ひと組は、小さな手で かわいい赤いお花の花束を
渡して下さったお嬢さん達。
「オメデトウゴザイマシタ

 もうひと組は ちいさな御兄弟。
「あの時の子が、こんなにおおきくなったんだよ!」
よちよち歩きの妹さんを田丸さんに紹介するお兄ちゃん。
 

みんなの笑顔が たまるさんにとって、
なによりのプレゼント。

最後まで心あたたまる、楽しい工作会でした。
みなさん、いままでの ご協力
本当にありがとうございました。

(つづく?)

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