秋田 子ども図書館 がんばれブログ

秋田イトーヨーカ堂子ども図書館が閉館することになりました。すばらしい司書さんと蔵書を子どもたちに届けたいです。

のんびりゆっくり児童会館

2009年10月29日 | 全国の子ども図書館閉館

今日の児童会館 ~子どもとししょさん~

パッチリ目のMIちゃんがししょさんに
「でてこいでてこい」
よんでもらっていました。
出会ったころは 座って絵本を凝視するばかりだったMIちゃん。
今日は果敢にもページめくりに挑みます。

田丸さんの声に合わせて、ぱっぱっとページをめくってくれました。
赤・青・黄色 いろんな 色のかたまりから、
きり絵のように動物が飛び出してくるその絵本。
MIちゃんはとてもたのしそう!

 ところが最後のページだけ ひっかかってうまくめくれません。
少し色白の 小さなモミジの様な手の甲を、きゅっと丸めて
大人の指の2節分に満たない ゆびをおりまげて
一生懸命 めくろうとしてくれます。

その姿があんまりかわいらしくて、 おかあさんも ししょさんも
鶴ママ親子も ふわりとした空気のなかで見守っておりました。
 そして、パタン!大成功。MIちゃんは満足気!

大人たちの拍手の中、彼女は 斜め45度の上方をすっと指さしました。
その先には、絵本棚。そして 車の本がありました。
 なんとMIちゃん、自らは一歩も動くことなく 
私たちに次読む本を教えて下さったのです!

そんな可愛いお顔で ねだられたら、誰だって逆らえません。
早速 ししょさんは 「ぶっぶーー。」
絵本を読んで下さいました。

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最近、図書館にちいさなお友達が増えました。
そして、ししょさんに本を読んでもらう子どもの数も
以前より数倍に膨れ上がっている気がします。
子どもたちと一緒に やさしいかおで絵本をのぞきこむ
おかあさんたちのお顔も印象的です。

きっと お母さん達は、
子どもと一緒に絵本に親しみたいんだけど
自分のこの方法でいいのかしら?と
不安に思うときがあるのでしょうね。

絵本をよんであげるときは、
どうしてもサービスする側に努めてしまう。
「絵本よんであげなきゃ。」では 
対等の立場じゃないから 純粋に楽しめない時もきっとある。

でも、ししょさんに読んでいただくことで
お母さんと子どもが
同じ立場で 絵本を楽しむ事が出来るのですね。
そんな風に感じた児童会館の1日でした。

 この日のししょさん、1時間くらいぶっとおしで
絵本を読み続けておりました。

子どもと絵本への ありあまるやさしさは
本当にすごいと思います。

ししょさん。今日もありがとうございました。
また、児童会館にあそびにいきますね。 
   
 
写真左は 児童会館のスタッフMIDORIおねえちゃん。
つる茶の手渡す絵本を へへぇ~と受け取とって下さいました。
黄色と赤のおおきなぬいぐるみは 図書館の主、ぷーさん。
5分前までつる茶に おんぶされておりました。
そして右端は 左二人をあたたかくみまもる ししょさん

ちなみに つる茶の渡した絵本の題名は
「ミッフィーのおばあちゃん」
つる茶・・・、あんたって子は・・・。


朝日新聞

2009年10月14日 | 全国の子ども図書館閉館

 今日、思いがけず、ある方とお話する機会を頂きました。
その方は、朝日新聞の記者 田中祐也さんです。
9月16日の朝日新聞で 帯金記者さんとともに
子ども図書館の存続を訴える記事を書いて下さった、
秋田の記者さんです。
 
  → 檜のおもちゃ「ウサギとカメ」 9月16日朝日新聞記事 

 応援団の方に伺ったところ
秋田の子ども図書館の閉館が決まったとき
真っ先にかけつけて下さって、
丁寧な取材と記者さんならではの知恵を授けて下さったとか。

 お話しした内容は他愛もないことだったのですが、
田中記者は 今でも 子ども図書館のことを気にかけてくださって
「秋田の二つのブログ、見ていますよ。」  と言って下さいました。
とてもうれしかったです。

新聞やテレビは 現代人にとって 情報源です。
でも、報道の仕方ひとつで 私たちの心は揺れ動いてしまいます。
そういうことに きがついてから 報道というものに 
ちょっとだけ怖い感情を抱いていました。

でも、田中記者とお話したら すごくあったかい感じがして
こういう人が 書いてくれる文章なら 安心だなあ、って
思ってしまいました。

子ども図書館にかかわって下さる方は
本当にあたたかい方が たくさんいます。
いろいろな意味で子ども図書館にかかわって
本当に良かったな、と あらめて思いました。 


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子ども図書館の良いところを伝えたくて
一生懸命かんがえてみました。
自分なりの方法で 表現してみたいな、と思い、
あることを たくらんでいます。
うまくいくといいな。がんばりますね。

写真は 仲小路ジャズフェスタで
おはなし会をしているししょさん
こんな瞬間を 残る形で表現できたらうれしいのだけど・・・。


郡山の子ども図書館 その3

2009年10月06日 | 全国の子ども図書館閉館

  郡山の司書Tさん おはなし会。

次の絵本は 「ちいさいおうち」でした。
ちょっとばかり 長いお話。
ゆっくり、はっきり、司書Tさんの声が
静かで美しい田舎の四季をたのしむ ちいさなおうちを
その田舎が開発にさらされるのを目の当たりにする ちいさなおうちを
子どもたちに向かって 語りかけます。
すべてのページを読み終えた司書Tさんはいいました。

 「長いお話なのに、みんな最後のまで
 じっと聞いていてくれてありがとう。
 いいものって、ずーーーーっと続くんじゃないかって
 思わせてくれる お話でした。」 

 
楽しい絵本読みはこれでおわり。
 最後を飾るのは、 みんなおなじみ くまさんです。
(今度は ダブル)
 両手にはめた くまさんが、おんなじ顔で同じ言葉で かけあいします。
 「ぼく・くまさん。 おんなじ おんなじ。」
 「ぼく・ しっぽがあるよ。」「ぼくも、あるよ。」

 
そうして、みんなで大合唱
 「くーーまさん、くーーまさん まわれ右」
  
両手をついて、
片足あげて、
さようなら、
さようなら、
また来てね。

  しーーーーーん。
 しずまる 会場。
 これで、お話の時間は、終わりなんですね。
 なんだか、ちょっと、悲しくて
 眼がしらが熱くなって・・・。

でもね、うれしいおまけがありました。
司書Tさんが 席を立ち、一番前に座っていた
お友達の前にしゃがみます。
もちろん、両の手には くまさんがにっこり。

「じゃ、あんころもち、作りましょうね。」

そして くまさんと うたいます。

「さ~よ~な~ら~ あんころも~ち~。
また、き~な~こ。」
その女の子の手に、心のあんころもちを 渡します。
「今日もいっぱい本を読んでくれてありがとう。」
女の子は にっこり。
 
その場所に、子どもたちは15人位いたのでしょうか。。
司書Tさんは ひとりひとりに 思いを込めた
あんころもちを作って
ひとりひとりに 違う言葉をかけていきました。
司書さんが、きてくれた子どもたちを
どんなに愛しているのか
じわじわと伝わってくる光景でした。

そうして、おはなし会は 幕を閉じたのです。

 郡山の子ども図書館のかわいいかわいい子どもたち。
元気な男の子は あんころモチをうけとらずに、
あたっくしたり、パンチしたり。
きっとちょっと 照れ屋さん。

司書さんが大好きでたまらない男の子は、
おもわず ほっぺにチュッてした。

ちっちゃなかわいいMちゃんは、
地べたにぺたって座っていたから
司書さんも一緒にぺたって座って
あんころもち 作ってた。
その姿は、
とてもとても ほほえましくて
ずぅっと この時間が 続くといいなと
思わせてくれるほど 幸せでした。