時計が14時30分をさしました。
子ども図書館の奥の書架をバックにして
司書Tさんが座ります。
目の前には、たくさんの子どもたち。
期待に目を見開いて、子どもサイズの木製の椅子に座っています。
「それでは恒例の・・・」
と言うが早いか、司書Tさんは くるっ。まわれ―っ右!
腕を体と直角にあげて、そろえた指はおだやかにしなりながら
指先までピンと伸びています。
突然の司書Tさんのポーズに、鶴ママは唖然。
なにをするきなの!?(←失礼ながら、本当にこう思いました)
そこに現れたのは、なんとくまさん。
そう、これは くまさんの ステージだったのです!
「一本道をてくてくてく」
おお、本当に道を歩いている!すごーーい。
くまさんはみちを歩いて、歩いて歩いていきました。
次は、スタッフのMさんによる「おおきなかぶ」
やさしい、かわいらしいお声でお話が進みます。
おじいさんとおばあさんが現れて、まだぬけないと、
子どもたちの間から、「次はいぬ!」「さいごはねずみだよ!」
という声が聞こえます。
きっとみんな、この本を何度も読んでいただいているのでしょうね。
なんとも微笑ましい気持ちになりました。
つぎは、いよいよ司書Tさんによる 絵本読みです。
題名は「ラチとライオン」
このとき、鶴ママは すっごくドキドキしていました。
司書Tさんはどんな お話をなさるのでしょう?
私は、ふと、秋田の司書さんのお顔を思いうかべました。
読み聞かせが始まって、鶴ママはびっくり。
司書T さんの声は、なんて、よく響くのでしょう!
すごく線の細い方なのに、高すぎず、低すぎず、
ボリュームのある素敵な声!
独特の語り節に、いつしかすっかり引き込まれてしまいました。
なんだかドキドキします。
さっきのドキドキとは違うんです。
ラチはどうなるの?って、次のページが気になって仕方がないのです。
そんな風に 緊張しながら絵本聞いていますでしょ?
なのにね、最後のページをめくったら
人が変わったような かわいい声で
「おっしま~い」
っていうんですよ!
もうもう、すっごくかわいくてとりこになってしまいました。
司書Tさんの読み聞かせ、癖になってしまいます。
物語のの最後には、司書Tさんからメッセージが送られました。
「こわくてもしなくちゃいけないことがある時は
このライオンのことを思い出して下さい。
やらなくちゃ、という気持ちになれるかもしれませんよ!」
その3につづく
*上のイラストに書いてある赤いお魚は、
郡山のみなさんが、でこぼこ工房さんを歓迎するために
一生懸命作った 「スイミー」です。
色画用紙で一匹一匹つくられています。
愛情たくさんのスイミーです!