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日々の気になるニュース。ただし某NGOのお仕事が忙しい時はしばらく更新されないことも…。

IRA、武装解除宣言 (BBC)

2005-07-29 10:45:23 | ヨーロッパ関連
IRAは公式に武力キャンペーンの終結を発表した。シン・フェイン党のゲリー・アダムズ党首は、この動きを「勇気ある大胆な一歩」とし、ブレア首相は「かつて無いほど大きな前進」と評している。(BBCのサイトから)

北アイルランドのカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)は28日、声明を出し、同日午後4時(日本時間29日午前零時)をもって、武器の放棄と武装闘争の終結をメンバーに命じたと発表した。
IRAの武装解除が進まないことから機運が後退してきた北アイルランド和平は、IRAの武装闘争放棄宣言で、再び進展する可能性が出てきた。
しかし、北アイルランドのプロテスタント勢力が求めていた解散要求をIRAは拒否しており、今後は実際にIRAの武装解除が進むかどうかが焦点となりそうだ。(共同通信の配信記事から)

もちろん、これでとんとん拍子に北アイルランド問題が解決に向かうわけではないだろう。しかし、大きな第1歩になるであろうことを、多くの人々が期待しているのは確かだ。
北アイルランド問題は、侵略を国是としていたかつての大英帝国の歴史的汚点だ。イギリスはかつての侵略の歴史を、今後何百年もかけて償っていかなければならない。
現在、先進工業国といわれている国の大半が同じような侵略の過去を持っている。その事実に真摯に向き合っている国はいったいどれほどあるのだろう? 水に流せるのは、それ相応の償いをしてからのことだ。

それにしても、共同がIRAを「北アイルランドのカトリック過激派」と断じているのはいかがなものか? 北アイルランド問題についてメディアはもっと公平な報道をすべきだ。

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