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遺伝子組み換え作物栽培の農家の不安 (BBC)

2006-12-18 16:04:00 | on nature
遺伝子組み換えジャガイモの栽培の科学的実験に同意していた農家が自らの身の安全を理由に撤退することになった。
イギリス政府は、ジャガイモの胴枯れ病に耐性を持つよう遺伝子を操作した二つの実験を計画していた。そのうちの一つはケンブリッジで、もう一つはダービーシャーで行われることになっていた。しかしダービーシャーの農家は、匿名の電話を受けた後撤退することになった。彼は家族の安全と抗議運動を恐れている。
遺伝子組み換えジャガイモは、ドイツの化学メーカーBASFによって設計され、来年春に栽培されるはずだった。
農家の決定は、有機農法支持者には歓迎されているが、多くの科学者たちは怒り、脅迫によってそうなったと非難している。

安定した収量が得られ、栽培が易しく、その上値段も安ければ、農家にとってこんな素晴らしいことはないだろう。しかし、食品としての安全性はもちろん、環境への影響も無いことは最低限の条件だ。これらすべてがクリアされるなら、遺伝子組み換え作物も一概に悪いとは言えないのではないかとも思う。
農家を継ぐものがだんだんいなくなってきている日本のような国にとっては、栽培が容易な遺伝子組み換え作物は、労働力不足を補う可能性もある。
しかし、自社の除草剤への耐性を持たせ、その除草剤と一緒に売られるようなものなら意味が無い。

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