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日々の気になるニュース。ただし某NGOのお仕事が忙しい時はしばらく更新されないことも…。

ネパール、バス爆破で死者50人以上か (各紙)

2005-06-07 02:09:57 | 中東関連
ネパールのチトワン地方で、満員の乗客を乗せたバスが、軍の発表によれば、バンダルムドヘ川に架かる橋に仕掛けられた遠隔操作の地雷によって爆破され、50人以上が死亡した。生存者も深刻な負傷を負っている。
バスは、市場や職場に向かう人々を満載し、マディ村から近隣のナラヤンガドゥへ向かっていた。事件の生存者は、死体やバラバラになった体の部分が広範囲に散らばっていると述べている。
「バスは空中に投げ出された。バスは、引き裂かれたように壊れて、大勢が死んだ」と生存者のKhum Bahadur Gurungさん(62)は、病院でAP通信に語っている。
ネパールの軍関係者は、事件はマオ派のテロ行為だとしている。BBCの特派員は、最近のマオ派は無差別的攻撃をするようになったと指摘している。 (BBCのサイトから)

バスは約110人の乗客で満員だった。爆弾は小さな木製の橋に仕掛けられ、バスの通過時に遠隔操作で爆発させたらしい。毛主義派が民間人を乗せたバスを標的にした理由は不明だ。
毛主義派は96年から武装闘争を始め、ギャネンドラ国王が直接統治に乗り出した今年2月以降、攻撃をさらに激化させている。 (毎日新聞のサイトから)

毛派のテロとすれば、一般市民が死亡したケースとしては最大規模となる。乗客は同地区内の住民がほとんどで、仕事や市場に買い物に行く途中だったとみられる。死傷者の中に外国人はいない。チトワン地区は首都カトマンズの南西で、毛派の支配が広く及んでいる地域。
毛派は、ギャネンドラ国王が2月から続ける直接統治に強く反発、国王打倒を掲げて武装闘争を激化させ、しばしば治安部隊や政府の施設などに対する攻撃を行ってきた。 (共同通信のサイトから)

ネパール国軍の発表のとおり、事件がマオ派によるものなのかどうかはわからない。もしマオ派の犯行だとしたら、かなり追い詰められているのだろう。政府であろうと、反政府勢力であろうと、一般市民に手をあげるようになったらオシマイだ。
BBCの記事の下に、読者カラ寄せられたコメントが載っているのだが、あるネパール人は「こういう事件は、ほとんどの国では衝撃的な事件として報じられるのだろう。しかし、この国ではこんなニュースも数日で忘れ去られてしまう。そして人々は、まるで何事も無かったかのように日々の暮らしを繰り返す。ここでは、人が殺害されるということは日常茶飯事なのだ…」ということが書かれていた。悲しすぎる…。

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