趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

長門市の転車台(撤去済)

2014-11-24 19:55:30 | 転車台訪問

2023/12/29追記

東武鉄道の下今市への移設に伴い、転車台は撤去されました。

 

ながと鉄道まつりにて転車台の回転が見れると聞いて久々に訪問しました。

20m級3点支持型の上路式転車台。

厚狭にも同型同色の転車台がありましたが、機関区の廃止に伴い撤去されてしまいました。

美祢線を走るSLも見てみたかったものです。集電ケーブルは撤去済みのため手動で回すと思われます。

かつては多数の線路を従えていたようで、沢山のノック受けが並んでいました。

ロック機構は上ノック式で、ノック受けは口の字とコの字の2種類があります。

ピット側壁には1958-5と刻まれていました。完成して半世紀以上経ちます。

奥の線路はレールカートの留置に使われていました。職員さんも楽しそう。

あちこち見学していると操作室付近で動かす準備が始まりました。

この転車台は電動式のため、モーターにハンドルを付けて回します。

全体的に錆び錆びですがスムーズに周り始めました。

数年前までここの転車台が動くことは知らなかったので大収穫です。

動画も撮ってみました。

ギアもしっかり噛み合ってるし、通電すれば電動でもいけそうな気がします。

 

 

転車台には駅構内の側線が4線つながっています。

当日はEF65など普段は入線することがない車輌も来ていました。

最後に事務所のギャラリーあった長門機関区時代の写真を1枚

こんなに立派な扇形庫を従えていたんですか。今は影も形もありませんね…

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倶知安の転車台

2014-10-31 23:09:02 | 転車台訪問

羊蹄山の麓、倶知安にある転車台はかつて倶知安機関区があったことを伝える貴重な設備です。

ホームから少し離れた位置にあります。

北海道新幹線のホームは恐らく転車台の間に建設されることになるでしょう

駅から線路の反対側まで歩いて移動。10分くらいで到着しました。

周囲は公園として整備されており、機関区に関する石碑もありました。

転車台は昭和32年に更新された当時の物であると記載されています。

外周線路を撤去せずに柵が設置されているのはちょっと嬉しかったりします。

C62ニセコ号はニセコに転車台が移設されるまでの短期間、ここで転向していました。

20m級3点支持型の転車台です。キャットウォークは両側に付いています。

振り返ると構内を囲う柵があり、転車台から続く線路はその下で途切れていました。

山線沿いはかなりの積雪があるため転車台も冬場は桁が見えなくなるほど積もります。

手すりは雪の重みに耐えられなかったようですね。

雪国の転車台でよく見られる融雪用の配管は見当たりませんでした。

牽引車の状態は比較的良好かな

ロック機構は上ノック式。警戒色のカバーで覆われているため目立ちます。

その反面、受け側はえらい簡素で対照的な印象を受けます。

円周軌条の雪掻き用にスノープロウが設置されていました。

これは数ある転車台の中でも中々お目に掛かれません

 羊蹄山と車止め

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ニセコの転車台

2014-09-21 13:39:49 | 転車台訪問

函館本線の山線区間は今でこそローカル線ですが、かつては優等列車が多く走る主要幹線でした。この転車台は、山線を走り抜けていたC62 3号機がC62ニセコ号として復活運転した際に、旧新得機関区から移設し転向に使用していたものです。

ニセコ号が1995年に運行終了して19年、転車台は長い眠りについていました。

実は数年前にも訪問したことあるのですが、3月だったので転車台は雪の中…

かろうじてヤグラの上部だけ見えたのは今でも忘れられません

20m級下路式のバランスト型転車台です。レールは直接締結です。

C62のホイールベースは19m、連結器を含む全長は21mを超えるため重心を取る位置に載せるのは大変だった思われます。(石炭や水の量により重心が変わるため)

給水塔も転車台と合わせて設置されたものと思われますが出所は不明。

牽引車の窓は割れてしまったのでしょうか。桁の下には回し棒がありました。

そういえばピットの周囲が手入れされていたのは気になりました。

ボランティアの方でしょうかね。⇒翌日に理由が判明しました。

転車台に接続する線路は駅の近くで寸断されています。

現役線路の周囲はロープで囲われているので入らないようにしましょう

 

んで翌日

帰りの列車まで少し時間があったので再び転車台を見てみました。

あれ、給水塔に何やら説明板付いています。

昨日は気がつかなかっただけかなあと不思議に思っていると、男性2人組が登場

 クリックで拡大

お話を伺ったところ、午後から有島記念館主催の見学ツアーが開催されるとのことでした。お二人は有島記念館の学芸員の方と、記念館で写真展を開催中の荒川好夫さんご本人!で、ツアー前の準備に来られたというわけです。すごい偶然でびっくり

 クリックで拡大

写真展もツアーも事前に知っていれば間違いなく参加したのに…

もうすぐ来る列車に乗らないと飛行機に間に合わなくなるので泣く泣く断念しました。

それでも少しばかり説明を聞けたので嬉しかったです。

転車台は数日前に牽引車の手回しハンドルで動くことが判明したばかりだそうです。

この時も動く姿を見せてもらえ、思わず感動してしまいました。

上の写真、桁と外周のレールがズレているのが分かりますでしょうか?

さらに、何気ないこの末端の線路も実は歴史的価値があるものだと判明。

先の説明板にも書かれていますが、このレールは新得機関区開業時の1907年にドイツで製造されたレールだそうで、転車台の移設と共にニセコへ運ばれたようです。

また活躍する日がくるといいですね

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若桜の転車台

2014-08-23 18:08:26 | 転車台訪問

 若桜鉄道の終点、若桜駅にやってきました。

この転車台は旧国鉄若桜線で使用されていたものですが、無煙化後は長らく放置されていました。

それを個人の方が発掘してこつこつと修復を重ね、復元したものです。

SLの復活計画もこの転車台があったからこそ実現したのでしょう。

現在は給水塔や駅本屋共々登録有形文化財に指定されています。

塗装表記は現役当時の表記が残してありました。歴史を感じますね

表記にもあるように15m級のバランスト型上路式転車台です。枕木締結で通称G2

枕木は修復後に新しく設置されたものなのできれいです。

両サイドに張ってある白いプレートには枕木オーナーの方の名前が入っています。

ロック機構が上面に見当たらないなーと思っていたら、ピットの底面に上ノック式とよく似た受けを発見。あまり見ない方式ですが新製時からのなのでしょうか?

銘鈑はしっかりと残っていました。製造は昭和5年川崎車両

材料の項目を見ると八幡製鉄所や日本鋼管の名前もみられます。

ピット側面は石積みで円周軌条も石の土台に直接締結です。 

駅で入場券を購入すれば構内の見学が出来、転向の体験をすることもできます。

C12や貨車の転向についてはこちらへ

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西鳥取の転車台

2014-07-19 22:47:47 | 転車台訪問

山陰本線の鳥取-湖山間には鳥取鉄道部西鳥取車両支部があります。

智頭急行のHOT7000系のメンテナンスはここが担当しています。

湖山駅から鳥取方面に歩いていくと赤い橋の手前に転車台が見えてきました。

橋の上から見下ろすことが出来ます。単線のみ接続するシンプルな線路配置

ピットに雨水が溜まっていますが、レールは光っていたので現役かと思われます。

この転車台は下路式20m級のバランスト形です。形式はG6でロック機構は上ノック式

キハ187系やHOT7000系の増解結で使用しているのでしょう。

ところでこの転車台、よく見ると何やら違和感が…

円周軌条が通常の転車台と比べて内側にあると思いませんか?

18m級のG2-1を延長改造した転車台のように見えます。

4面Hゴム支持の牽引車も珍しい(後述しますが牽引車は更新されてしまいました)

ピット側壁から離れた位置にあるため裏側に乗降用のステップが付けられています。

牽引車と反対側に付くロックレバーにもステップが付いていますね

2つずつ並んだ手動用テコ受け奥のテコ受けは板金折り曲げで手前は形鋼。

いかにも延長改造って感じがする部分です。そういえば回し棒が見当たりませんな

しかし、銘鈑は1つしかないので後天的改造ではない気もします。

何らかの理由で余剰となったG2-1をベースにしてG6を製作したって感じでしょうか?

 

2011~2012年に牽引車が更新されて操作室になりました。(駆動部が分離された)

この操作室、後藤総合車両所のトラバーサーのものと瓜二つなんですよね

もしかしたら同時期に交換されたのかもしれません。

右端に縦置きされた青いモーターで桁端の車輪を駆動するようです。

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