趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

新金谷の転車台

2015-09-26 23:49:58 | 転車台訪問

JR金谷駅から大井川鐵道に乗り換えて1駅で新金谷に到着。

ここには2011年に供用開始されたばかりの新しい転車台があります。

列車内からも見えました。その日運行しない機関車を展示しています。

千頭には30年以上前に設置されましたが、金谷方には設置されなかったため片道バック運転が行われてきました。それもひとつの名物だったわけですが、転車台好きの自分からしたらこれほど嬉しいことはありません。毎年GWに見学ツアーが開催されているので見てきました。

工期短縮・コスト削減のため桁は新製ではなく名鉄で使用されていた橋梁を流用しています。

全長は17m級でC56 44はもちろんのこと、ヒロ(49616)も載せることが可能です。

ぱっと見レールは直接締結かと思いましたが、よく見ると薄い枕木が敷かれていました。

ロック用のシリンダも姿を潜めています。

転車台の操作は黒い操作盤で行います。真岡鉄道の転車台と同じスタイルですね。

桁の側面には各形式の停目がペイントされています。この転車台は3点支持型なのでバランスト型よりシビアに合わせる必要はありませんが、桁が長いので中心に止めるための目安かと思います。

展示されているC12の文字がないのは残念…

集電は見映えの観点からヤグラではなく中央支承に取り付けられています。

中央支承から集電する場合、ピット内に溜まった雨水でショートする可能性があります。

そのため大容量の排水ポンプを設置して対処しているようです。

銘板はちょっと事務的。全長と桁の種類(上路/下路)くらいは入れて欲しかったなあ

見学ツアーの一番の見所はピット内に入れることでしょう

数ある転車台の中でもピット内に入れるところはそうそうありません。

円周軌条の車輪は桁の直下にあり、前後それぞれ片輪を駆動しています。

施錠用ノック受けは枕木の真下にあるため気軽に線路の増設は出来なさそうです。

普段では電動ですがイベント等で手回し体験もできるようにピット外周が整備されています。

モーターギヤの抵抗があるため、当初は低速ギヤに切り換えてモーターアシストの手回し疑似体験とする予定だったそうです。後にアシスト機能を使わなくても転向可能なことが確認されています。

手回し棒も準備済み。

ヤグラ無しの上路式は機関車をメインに撮りたい人にもうってつけの転車台です。

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西唐津の転車台

2015-08-27 19:10:00 | 転車台訪問

唐津線の終点、西唐津駅の奥には唐津運輸センターがあります。

転車台は敷地の一番奥にありました。駅から歩いて10分足らずで到着。

道路や駐車場に囲まれているので間近で観察することができます。

唐津線の車両は気動車なので今でも使用することはあると思われます。

この転車台は20m級3点支持型の上路式です。九州管内ですと人吉と鹿児島も同型です。

尺取虫は撤去されたのか最初から付いていないのか、見当たりませんでした。

牽引車には立派な雨樋が付いていますね。ロック機構は上ノック式です。

全体的に窓が曇っていて視認性が非常に悪い…

ところどころ補修した跡がありました。現存する転車台の中では比較的新しい型式とは言え、50年以上前の製品ですからガタもきているのでしょう。末永く大切に使ってほしいと思います。

手前にキハ47が停めてありました。この線路も昔は転車台に繋がっていたのかな

転車台の脇から続く空地は大島まで伸びていた貨物線の廃線跡です。

線路が保存展示されているようなので、いずれまた訪問してみたいと思います。

 

2016/3/28 追記 「線路の小径」

先日九州に行く機会があったので、少し足を延ばして西唐津までやってきました。

廃線跡から続く道を歩いていくと唐津東港脇の広場に突然レールが現れます。

かわいらしいプラットホームもありました。

駅名標の案内によると、このモニュメントはかつて存在した唐津興業鉄道の記憶と将来LRTを走らせたいという思いを込めて敷設されたそうです。熊本市電や高千穂鉄道で使用していたものを再利用しています。

ホームの先には怪しげな車庫がありました。

トロッコでも保管しているのだろうか?

芝生の片隅には記念碑が並んでおり、その中にパナマ運河の写真が載っていました。

パナマ運河を通過した船舶で初めて日本に寄港したのがイギリスのボルトンキャッスル号です。この船は唐津港に寄港し石炭の補給をしたそうで、寄港から100周年を迎えた2014年に記念碑が建てられました。

運河の左右に写っている機関車は船舶を曳航するための機関車です。実はこれmade in Japanらしいですよ

現在は老朽置き換えで形状が変わっていますが、引き続き川崎重工など国内メーカーが製造しています。

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豊後森の転車台

2015-05-30 10:26:47 | 転車台訪問

1971年に廃止された旧豊後森機関区ですが、今も扇形庫と転車台が往時の姿を留めています。

どちらも近代化産業遺産に認定および国の登録有形文化財に登録されています。

入口にロープが張ってありますが、事前に機関庫を保有する玖珠町に行政財産使用許可書を発行して貰ったので中へ進みます。機関庫と周囲の敷地は2006年にJR九州から買い取ったそうです。

線路こそないものの手入れがされていて綺麗な状態でした。

18m級上路式バランスト形です。レールは撤去されていますが枕木締結だったためG3です。

ピットの外周には線路が接続していた名残の枕木が残っていました。

円周軌条は直接締結のようです。そして奥の方にあるのは…

ピットに溜まった雨水を吸い上げるポンプでした。

これも転車台と同時に設置された物ならかなりの年季が入ったシロモノですね。

ロック機構は判別不能でした。外周の枕木にノック受けを設置していたような痕跡がないことから、おそらく板スライド式だったのではないかと思います。

牽引車は突っ張り棒付き。ガラスはないですが原型を保っています。

手回しハンドルも付いているのでひょっとしたら回転するのかも

コントローラーの前に前照灯が付いていました。

運転手の気分で1枚

扇形庫は老朽化が進んでいるため立ち入りは出来ません。

モザイク状に割れたガラスが廃墟然としていますが、それも味があっていいです。

案内板に上から見た図が載っていました。扇形庫は12線分の収容力があります。

 クリックで拡大

そういえば福岡の志免町に保存されていた9600形を夏頃に移設してくるそうです。

冬には津山の扇形庫にD51が移設されたばかりで、各地の扇形庫にも目が離せません。

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宮地の転車台

2015-04-27 18:13:15 | 転車台訪問

熊本から揺られること100分、豊肥本線の中間点となる宮地へやってきました。

ホームに滑り込む直前にちょっと派手な転車台が目に入りました。

2005年まで走っていたSLあそBOYの折り返しに使用していたからでしょう、桁にはSTEAM LOCOMOTIVEとペイントされています。もう10年は使用していないことになります。

この転車台は18m級バランスト形の枕木締結で、所謂G2-1とよく似ています。

蒸気機関車EX Vol.4によると、吉松にあった20m級のG6を短縮して移設してきたそうです。

言われてみれば桁端部の補強リブが少ないし、テコ受けも見当たりません。

ピンク色の牽引車の後ろには配電盤が追加されています。

駅舎と反対側にやってきました。盛土になっているので構内より見やすいです。

電線は撤去されていないのでまだ動かせる状態ではあると思います。

やぐらは九州名物の一本柱。直方(更新済み)も同じタイプですが宮地は梯子すらありません

ロック機構は上ノック式。どん突きの形状は珍しいですな

レールに穴が開いているということは、どこかのお古を使ってるんでしょうか?

駅舎内には58654号機の経歴が掲げられていました。

あそBOY時代とは逆に、たまには豊肥本線でも走って欲しいですね

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高松の転車台

2015-03-30 18:47:13 | 転車台訪問

高松運転所の転車台です。

2013年の一般公開は台風の接近に伴い中止でしたので昨年リベンジしてきました。

ちょうど盛土の上を予讃線の下り列車が走り去っていきました。

この転車台は下路式バランスト形の20m級です。レールは直接締結で通称でて20

2000系の先頭車を利用した振子・転車台体験も実施されていました。

まずは乗車した位置で振子を動作させます。車体が右に傾いていますね。

制御付き自然振子式なので傾斜制御だけ動作させているようです。

左右に揺らした後は転車台へ入線。21m級の車体なのではみ出してます…

ロック機構は両側ノック式です。銘板によると昭和22年、汽車製造製です。

2000系は通路側も電連付の密着連結器なんですね。胴受けは湾曲タイプ。

奥には給水塔の姿も見えます。

このタンクはピットに溜まった水を溜めておくためのもの。

タンクから続く配管はピットの中心部から続いています。(体験車両の車内から撮影)

上の写真の真ん中あたりに車両接触限界標識がありますね。

おそらくもう1本線路が敷かれていた名残でしょう。

牽引車はオーソドックスな形です。

扉の内側には転車台を動かす際の注意事項が記載されていました。

 クリックで拡大

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