趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

弘前の転車台

2014-06-01 09:56:28 | 転車台訪問

2013年11月2日、秋田DCに合わせて弘前運輸区の一般公開がありました。

毎年公開している場所ではないためこのチャンスは外せません。

道路からだと運輸区の建物がうまいこと邪魔していて全然見えないんですよ

かと言って駅構内からだと留置車輌が視界を遮ってるし、難易度の高い転車台でした。

 クリックで拡大

到着した時にちょうど回ってました。やっと全体を見ることができた!

保線用のモーターカーが載っていますが、20m級なのでかなり持て余してますね

この転車台は上路式でおそらく3点支持型です。桁の作りは秋田と似てるかな

ロック機構は両側ノック式。ノック受けのレールの下には鉄板が敷かれています。

ピット内にあるホースは冬場に溜まった雪をお湯や蒸気で溶かすのためのモノ。

ただ、最近は転車台を使うこと自体が減ったため、ホースは使用せずピットは専ら雪溜めと化しているとか。稼働させるときはスコップでかき出すみたいです。

ヤグラの下にある箱はインバータ収納盤。転車台も進化しているようです。

そういえば直方の転車台もインバータ駆動に改造されてましたな。

ピット側壁に銘鈑が貼ってありました。完成して10年も経つことに驚きです。

円周軌条の外側には融雪用の配管が巡らせてあり、先のホースと繋がります。

上写真のレールの継ぎ目部だけ外側に迂回している配管がそれです。

牽引車(操作室)は操作体験中

一般公開の企画時は手回し体験を考えていたそうですが、空荷で回してみたところ大人4人でも重くて大変だったとか。それで牽引車の操作体験に変更したそうです。

この話を聞いて支持方法はバランスト型ではないなと思いました。

最初から電動で設計された転車台は3点支持型しか見たことないってのもありますけどね。

車両に乗って回転する体験は何度か経験がありますが、牽引車の操作は初めて

マスコンやブレーキハンドルはなく、小さなローターリースイッチが1つだけありました。

線路に合わせて勝手に停止してくれる自動モードと、低速・高速・停止を自分で操作する手動モードの2パターンを選べます。手動モードはなかなか難しかったです…

 

2016/9/20 追記

青森県・函館デスティネーションキャンペーンでSL銀河青函DC号が運行されました。

当日は転車台が公開されているとの情報をキャッチしたので久しぶりに弘前運輸区へ向かいます。

C58 239が奥羽本線を走ることも珍しいですよね。20m級のテーブルなので前後に余裕があります。

三連休は台風の影響で全国的に天気が良くなかったようですが青森は晴れ間が多かったです。

専用のヘッドマーク。小さいですが下の方に青函DC号の文字も入っています。

見学したのは9/17(土)でしたが、19日(月・祝)は赤いナンバープレートで運行されたとのこと。

さらに転車台の転向も通常半回転のところ1回転半という大サービスだったそうな

18日(日)は運行がない代わりに青森駅で車両展示会が開催されています。

一泊して新青森経由で帰ったので寄れないこともなかったのですが、先約がありましたのでスルーです。

ちなみに青森の転車台は数年前に撤去されているため、信号場のデルタ線を使って方転します。

試運転で慣れてきたのか、手際よく転向を終えて整備地点へ戻っていきました。

最後にお約束の原点復帰。DE10やクルージングトレインもいたのでイベント会場のような雰囲気でした。

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大館の転車台

2014-04-27 19:55:47 | 転車台訪問

鳥めしで有名な大館にやってきました。

乗り換え時間を利用して転車台を見学してみます。

駅の青森方あるのを発見しました。長いこと放置されているみたいです。

20m級の下路式バランスト型です。レールが直締なので略称はすて20。

周辺は柵に囲われていたので線路の反対側にある空き地から見学しています。

回し棒も付いています。通常、持ち手は地面と平行ですが、ここのは垂直ですね。

牽引車は標準的な形です。でも前方の車輪が飛び出している?模様です。

牽引車の近くにある銘鈑は雑草が邪魔をしていて確認できませんでした。

ヤグラの上の集電装置が取り外されています。もう可動することはないのでしょう

駅の跨線橋から全体を俯瞰

手前に延びている線路も途中で寸断されています。

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早岐の転車台

2014-03-27 22:19:10 | 転車台訪問

早岐駅構内に隣接する佐世保車両センター

2014年2月から稼働を始めたばかりの新しい車両基地です。

新設された転車台は車両基地のはずれの方にありました。

上路式ですがピットと桁が同系色なので形状が分かりずらいです。

ピット外周に柵が立てられているので、手動で回すことはなさそうですね。

転車台の先には第3種乙型の車止めと九州特有の巨大な車止め標識

コンクリート製の台座に載っている箱は主電源BOXです。

牽引車(操作室)詳細

屋根上にはスピーカーと青いパトランプが付いています。桁端にはオレンジ色のパトランプもありますが、色の違いに意図があるのかどうかは気になるところです。

また撮影時は気が付かなかったのですが、屋根はわずかに傾斜していました。

操作室の横には駆動系統の制御盤が備わっています。

桁の端部に付くグレーの箱は駆動用のモーターでしょう

跨線橋の近くへ移動して転車台へ分岐する線路を見てみます。

転車台の線路には19番の札が付いていました。

19番線は非電化ですのでECやELの転向が必要になった場合はディーゼル車が牽引することになります。旧転車台があった場所は埋められていました。(砂山のあたり)

給水塔は健在でした。

 

以下、2011/11観察

まだ工事が進められていた頃の写真です。

旧転車台が撤去間近といった感じでした。

旧転車台は20m級3点支持型のでて20-1です。

まだ新転車台の姿は影も形もありません。

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長崎の転車台(撤去済)

2014-02-05 21:03:48 | 転車台訪問

2023/12/29追記

駅高架化工事のため現在は撤去されています。

 

長崎車両センターにある転車台

残念ながら活躍する姿はこの春で見納めになってしまいます。

長崎線の連続立体交差事業にともない車両基地の移転が行われるためです。

訪問した日は車両基地の探検ツアーが催されており、転車台の転向実演もその一つとなっていました。シーサイドライナー色のキハ220形を載せてくるりと回ります。

この転車台は20m級バランスト型の下路式でレールは直接締結です。

21m級のキハ200系だと車体がはみ出してしまいますね。

手前側の線路は草に埋もれています。ずいぶん使用していないのでしょう

牽引車を望遠で観察してみます。

釧路の転車台と同じタイプでした。偶然なことに色も同じ水色です。

こちらの牽引車は傾斜部に追加されているカバーが特徴的でしょうか。

アミュプラザの駐車場から全体を眺めることが出来ました。

移転先となる早岐の転車台は撤去して新設するそうです。

 

2014/4/8 追記

2/23に行われた長崎車両センターの公開を見てきました。

この日もシーサイドライナー色のキハ220が載せられていました。

サイドには特製ポスターも掲出されています。

ピット側面に設置されているマクラギに注目してみてください。隣の線路と共有するスタイルになっており、軌間の内側にマクラギとマクラギの境界があります。

線路と線路が密集する転車台だからこそ見られる光景なのでしょう

牽引車のボンネットには後退角が付いてました。近くで見ないと分かりにくい部分です。

桁の側面には牽引車の手回しハンドルを装備。写真中央に写っている黒いリンク機構は、桁のロック用と思われます。施錠装置のレバーが牽引車の中にありましたので。

塗装表記。なんか曲がっております…

製造銘鈑。すて20の文字が読み取れますね。

製造は横河橋梁で昭和10年(1935年)製のようです。

浦上駅付近にあった車両基地が長崎へ移転してきたのがちょうど同年ですので、開業時に設置されたものと思われます。

乗車回転体験も出来るので参加してみました。かなり長蛇の列です…

転車台の車内から会場をみた様子。

回転が始まりました。

ピットの窪みに手動用のテコが1本だけ放置されているのを発見

長いこと使っていない様子ですが、一応備品ですから残っていることを確認できてよかったと思います。こちらは会場入り口側の線路。

枯草の平原だと思っていた場所もこうして上から見るとまだまだ現役ですな

こんな立派な基地が無くなってしまうのは本当に寂しいものです。

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【番外編】特殊な転車台とその仲間

2013-12-29 22:22:22 | 転車台訪問

こんばんは

2013年も残りわずかとなりましたね

気が付けば転車台訪問記もこの記事で50件に達しました。

というわけで今回はちょっと変わり種をご紹介します。

 

・旧武豊港駅の直角2線式転車台

JR武豊駅から延長線上の道を歩いていくと竹中交差点に出ます。

転車台はその一角に保存されていました。白いテント屋根が目印です。

レールが十字に配置された非常に珍しい作りをしています。

1925年製の上路式です。長さは7.3mで、貨車の転向に使用されていました。

2線式なのは大量の貨車を捌くためではないかと言われています。

円周軌条も再現されています。さらに目を引くのが天板を載せるための骨組みです。

黒姫だけじゃありませんでしたね。こちらは転落防止のためかと思われます。

良く見ると上写真の手前側に施錠装置があります。上ノック式のようです。

転車台の近くには味噌や醤油などの醸造蔵が軒を連ねており雰囲気がありました。 

 

・直方市 多賀第3跨線人道橋

次は転車台が橋梁に転用された例です。直方市石炭記念館へ行くための跨線橋

として余生を送っています。鳥居は橋の先にある多賀神社のものです。

渡ってみるとなんてことない普通のコンクリート橋でした。

この桁は直方駅にあったすて20で、旧直方気動車区のG3は今も現役で活躍中です。

平成筑豊鉄道の車内から良く見えます。山型のガーダーが転車台の証

ラウンドハウスを従えていたでて20-1だけ現存しないのが残念です。

 

・新幹線米原保線所

続きまして、東海道新幹線の米原駅構内にある転車台らしき軌道設備。

北陸本線とのオーバークロス付近にあります。車窓からよく見えました。

長さは新幹線の車両規格に合わせたのか25mはあるかと思います。

ピットが砂時計のような形をしているので90°くらいしか回転しません

つまり車両の方向転換はできず、ポイントとしての機能しかないことになります。

何故このような大がかりな装置を作ったのか疑問が残りますね。

車止めにご注目。よく見ると3線軌条になっています。

在来線の車両も載せることがあるんでしょうか?誠に不思議な装置だ…

 

・鉄道博物館 THE RAILWAY MUSEUM

最後は大宮市にある鉄道博物館から。館内用に新設された転車台です。

建設当時、周囲の展示車両はこの転車台を使って振り分けたそうです。

桁の端部には操作盤や回転灯、スピーカーなどが備わっていました。

1日2回ある回転実演時は多くのギャラリーが集まります。

また、実演時以外は桁の両サイドを歩くこともできます。

正面から見ると歩廊の広さが良くわかります。

ただ、上路式なので桁自体はそんなに広くはないと思います。

それでは良いお年を

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