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松尾山~東山、四条通・二条通制覇 ~観光編(1)~

2008年02月19日 18時58分31秒 | 京都
松尾大社(HP)
 

御祭神    大山咋神(おおやまぐいのかみ)
       中津島姫命(なかつしまひめのみこと)(市杵島姫命)

5世紀ごろ、渡来人の秦氏が山城国一帯に居住し、松尾山の神(大山咋神)を氏神とし、
大宝元年(701年)、文武天皇の勅命により秦忌寸都理(はたのいみきとり)が現在の地に社殿を造営し、
山頂附近の磐座から神霊を移し、娘である知満留女(ちまるめ)を斎女として奉仕させました。

天智天皇7年(668)筑紫の宗像から嵐山に市杵嶋姫を勧請したとも伝えられています。

平安京では、王城鎮護の社として、「賀茂の厳神、松尾の猛霊」と並び称されていました。


本殿の背後の松尾山(223m)に古社地があり、
山頂に近い大杉谷に磐座とされる巨石があります。




曲水の庭
 
重森三玲が設計指導して病に倒れ、
その後を重森完途が引き継ぎ完成させました。
亀の形を模しており、植木の山の部分が甲羅で、ぽつんと離れた植木の場所(右の写真)が頭です。
亀は松尾大社の使いです。


上古の庭
 
少し傾いた岩は磐座の方向をさしています。


左を向く女神と右向く男神がうつっている岩を
三玲はわざわざ選んだそうです。

女神は中津島姫命、男神は大山咋神なのでしょう。

大山咋神は比叡山と松尾山を支配する神であり、
上賀茂神社の祭神である賀茂別雷命の父神ともいわれていることから、
神が鎮座する松尾山の別称は別雷山なのかもしれません。
別雷とは若雷、つまり若々しい力に満ちた雷(神鳴り)の神という意味。

賀茂社の神紋は双葉葵(立葵)、松尾大社の神紋も双葉葵(蚕ノ社も同様)であったり、
上賀茂人神社、松尾大社両方に御手洗川があったり、
それぞれの神社を建てた賀茂氏、秦氏は深いつながりがあったことは想像されます。


遥拝所

この先には標(しるし)の岩、中の岩、そして磐座へとつづきます。
ここから登ることはできません。


霊亀の滝

山の御手洗川が空から降り注ぎます。
その先の水源が水元さん。
酒の造り水に混ぜるとお酒がおいしくなるといわれる、
松尾山霊泉「亀の井」からの湧水が湧き出ます。



磐座登拝入口
 
登拝には許可を得て往復で約1時間かかります。
二人以上から許可がでます。
天候によって登れないことがあります。

この日は前日に雪が降り、地面はすこし湿っており、
すべりそうな場所がいくつもあり、注意が必要です。

途中、掃除をしておられる神官がおられ、不安になる必要もありませんが。

磐座の雰囲気はいうまでもなく(実際に行ってみてください)、
見晴台など京の町を見下ろせる場所もあり、
そこには皿投げもできます。

歩いて10分ほどのところに分岐点があり、
向かって左手にすすむと、水元があります。
水源地だけあって、ひんやりと湿気があり、
苔むした巨岩や注連縄で括られた大木など、
なかなか見ごたえがあります。



降りてきたらもらえ、次回からは登拝料が安くなります。




住所 京都市西京区嵐山宮町3




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