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【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

年末調整でウソをついた(2010)

2010-11-27 19:00:00 | 源泉徴収と年末調整
毎年、この件についてお伝えしております。今年も、敢えてお伝えいたします。

ウソは必ずばれます。
ウソがばれても誰も助けてくれません(助けることができません)。
ウソをつく人の周りにはウソをつく人が集まります(類は友を呼ぶ)。
ウソをつくことによってあなたは信用を失います。

従業員、パート、アルバイトなど、年末調整を受ける立場の人が年末調整に関する事項について「ウソをついた」、つまり、自身の税額が少なくなるようなウソの情報を勤務先に伝えた場合には、次のようなプロセスで正しい税額との差額をあなたが負担しなければなりません。

【1】税務署から勤務先に連絡がある

年末調整は源泉徴収義務者である勤務先が行うことから、税務署は年末調整の内容に誤りがある場合には勤務先に連絡をします。要するに、年末調整でついたウソの内容は勤務先にも知られるのです。

税務署はどうやって誤りを見つけるのか?

「勤務先への税務調査」「税務署が独自に入手した情報」などから発見します。

【2】勤務先が不足分の税金を税務署に納付する

給与から源泉徴収しその税金を納付する義務があるのは勤務先ですから当然のことです。税務署は不足する税額の納付を、従業員、パート、アルバイトなどに直接要求することはできません。

【3】勤務先は不足分の税金をあなたの給与から強制的に天引きする

これは合法的な行為ですので拒むことはできません。勤務先は給与に対する正しい税額を源泉徴収する義務があるのです。

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★勤務先が事前に間違いに気がつくべきでは?
そうかもしれません。しかし、年末調整に関する情報の中には、勤務先ではその真偽を確かめることができないものもあります。当然、勤務先は可能な限り間違いを発見すべきですが、すべての間違いを発見できないのです。