凸凹家族どっこい米国とオーストラリアとドイツとカナダで生きてます

タイ、マレーシア、オーストラリア、チェコ、英国、バングラデシュ、米国とカナダに住んで感じたことを、そのままお伝えします。

仮病(オーストラリア)

2012-01-30 22:02:31 | その他の地域
今朝の新聞から

オーストラリアでは今月26日(木曜日)は
オーストラリアデーで国民の祝日だった。

翌日の金曜日を休めば4連休となることから、
オーストラリア全国で17万人以上の労働者が

「病欠」

した。

製造業、観光業、サービス業などで、
出勤した社員による残業代などで影響が出た。

<解説>
オーストラリアよ、おまえもか。

マレーシアをはじめ
アジアの各国では法律で 「病欠」 が
労働者の権利として認められています。
マレーシアの例では、多い人は年間22日の
「病欠」が認められているため、
例外なく全員100%この
「病欠」
を取得します。
そのため、医師の診断書が10リンギ(約250円)で
売っています。
噛まれると顔色が悪くなって、医師が診断書を出すことから、
「病欠アリ」 と呼ばれているアリまでいます。

そのほかにも
「緊急休暇」
(理由は、親が死んだ(何人目やねん)、妻が風邪ひいた、子供が熱出した、タイヤがパンクした、バッテリーが上がった、バスに乗り遅れた、朝帰りで眠い、雨降った、朝メシ食ってないから腹減った・・・など)
というわけのわからない休みまであるため、
正規の有給休暇とあわせて、
多い人は年間48日まで有給で特別な休暇の取得が可能です。
マレーシアでは
土日と祝日を合わせると
年間休日が115日ほどですから、
これと合わせて、
年に163日も有給で休めることになります。
これを、
ほぼ間違いなく全員が100%取得して休みます。
更に、1日のうちでも、
宗教的な理由(1日5回の礼拝等)で職場を離れることが認められているため、
実働時間は更に短くなります。
日本の企業が人件費の安さを求めて、
さかんに東南アジアに進出しますが、
ふたを開けてみると、このようなカラクリがあり、
単位仕事量当たりのコストは、
土日も休みも無く毎日午前様までサービス残業無給で働く日本人より、
はるかに高いものになってしまいます。
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