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つらねのため息

写真や少し長い文章を掲載していく予定。

いーかげんにしてほしい

2009-03-03 00:12:51 | 将棋
今日、将棋のA級順位戦のネット中継において大変な事態が起こってしまったようです。LPSA名誉理事長・弁護士 錦織淳氏の緊急声明が出ていますので、まずはそちらをお読みください。

松本博文さんと米長邦雄日本将棋連盟会長との間で何かが起こっているということは、これまでもそれぞれのブログHPからうかがい知ることが出来ましたが、なぜ、多くのファンがおそらくは1年で最も楽しみにしている今日、このような事態にならなければならなかったのか、甚だ理解に苦しみます。

少なくとも、現状入手できる情報から考えれば、日本将棋連盟が正当な理由なく、松本博文さんをネット中継から排除したように推察されます。連盟側にも言い分があるでしょうから、それを何らかの形で明らかにし、松本博文さんが排除されねばならなかった理由をできるだけ多くの人が納得できるような形で公表すべきです。

また、当事者である毎日新聞も報道機関として、また名人戦の共同主催者として朝日新聞とともに、事実を明らかにするべきです。

これまでも、名人戦の移管問題や、女流の独立問題など将棋連盟の対応は常にわかりづらいものでした。今回はそのようなことのないよう、しっかりと情報を出してほしいと思います。

そもそも、日本将棋連盟は財政的に厳しく、そのことが上記のような問題を生み出す原因となっていたと記憶しています。そのような中で、今後ある程度の成長が予想される、ネット中継のような分野で、少なくとも短期的には明らかな後退となるような事態に立ち至ったこと自体、非常にわかりづらい対応と言わざるを得ません。

連盟はネット中継の今後をどう考えているのか、そのヴィジョンを示すべき時でもあるように感じます。

今後も、充実したネット中継が行われること、また多くのファンに納得のいく説明が行われることを一ファンとして切に連盟に求めます。

また、そのようなことが行われていない現状では、錦織淳弁護士の「緊急声明」をもとに考えざるを得ません。少なくとも現状では同声明に深い連帯の意を表するとともに、同声明にあるように松本博文さんが従前通りの業務を引き続き遂行できることを心から求めます。

日本将棋連盟は今回こそファンの目線に立った真摯な対応をとるべきです。

第21期竜王戦

2008-12-20 22:49:51 | 将棋
将棋の第21期竜王戦七番勝負、第七局が12/17(水)18(木)の両日、山形県天童市の<ほほえみの宿 滝の湯>で行われ、渡辺明竜王が挑戦者の羽生善治名人に140手で勝ち、4勝3敗で竜王位を防衛した。

竜王戦中継サイトはこちら

どちらが勝っても史上初となる永世竜王の資格保持者となるこの七番勝負。しかも羽生挑戦者が竜王位に就けば史上初となる永世七冠の資格保持者となるわけで、かなりかなり注目していた。

しかし、序盤は竜王がまさかの三連敗。もはやダメかとだれもが思ったであろう。将棋界では七番勝負において三連敗のあとの四連勝というのは過去に例がないのだ。

ところがところが、第四局を驚異的な粘りで勝利した竜王は続く第五局、第六局を快勝。今回の第七局も形勢が二転三転するなか、執念で勝利をもぎ取った(という表現が正しいであろう)。将棋がゲームであると同時に勝負であるということを改めて感じさせてくれる一局でした。

竜王の感想はこちら

竜王のブログにもあるように、今回ひそかに話題となったのが奥さんのブログのこの記事

この一言をまさに棋譜で表現したような七番勝負でした。

第21期竜王戦七番勝負第5局

2008-12-06 00:33:11 | 将棋
ようやく実力を発揮したというべきか、渡辺竜王がうまく攻めたようで2勝目。この勢いで防衛まで行くと面白いのだが。

それにしてもせっかく谷川九段が解説だったというのに、NHKの衛星第二テレビでの放送が国会中継の影響で短くなってしまうとはどういうことか。

NHKさんには善処願いたい。

プロフェッショナル

2008-07-15 00:42:38 | 将棋
プロフェッショナル 仕事の流儀「最強の二人、宿命の対決 名人戦」を見た。

これまであまり意識したことはなかったが、羽生さんの言葉は一言一言がきちんとした(という表現も少しおかしいけれども)重みを持っているんだなあと改めて実感。そしてその深い言葉を飄々とした語り口で、そうとは思わせずに語ることができると言うのが羽生さんの魅力であろう。

森内さんは言葉よりも仕草や表情の人である気がした。バッティングセンターのシーンはもちろん(笑)、将棋を指しているシーン、ただ歩いているだけのシーン、敗北したあとに短いコメントを残して去っていく背中、などなど言葉には表せないものを表現していたように感じられた。

それにしても1時間は短すぎる。少しだけ出てきたひふみんや渡辺竜王など、現役棋士のコメントがもっといっぱい盛り込まれていればなお良かったのだが。

個人的には佐藤二冠、そして何よりも島九段のコメントがあればよかったのにと思う。