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つらねのため息

写真や少し長い文章を掲載していく予定。

松応寺

2010-10-13 22:59:00 | 写真
高円寺にある万寿山松応寺というお寺に行ってきた。



お寺の前にあった杉並区教育委員会の説明文によると、この松応寺というお寺は、もともと浅草にあったお寺が、大正の時代に高円寺に移転してきたとのこと。ただ、昭和20年の空襲で焼けてしまったらしく、歴史など詳しいことはよくわかっていないらしい。

この松応寺、江戸後期の思想家、佐藤信淵の墓がある。佐藤信淵は、江戸所払になった際に、浦和の鹿手袋に移り、そこでその主著の一つ『農政本論』を著したと言われており、元浦和市民として、なんとなく気にかけていた。その墓があるというので、行ってみたわけである。



ところで、この松応寺、将棋の小野五平十二世名人の墓もあることになっている。ところが、将棋の中継記者、松本博文氏によると、このお墓は現在確認できないという。小野五平が亡くなったのは、大正10年のことだから、松応寺が高円寺に移ってきてからのこと。とすると、戦災で焼けたあと、再興の過程で整理されてしまったのだろうか。もしかしたら無縁仏として積まれた墓石の中に小野五平の墓石もあるのかもしれないが、外から見ただけでは、それらしいものは確認できなかった。

キハ52引退に思う

2010-02-28 16:41:00 | 写真
大糸線のキハ52が3月で引退とのこと。まだブログにのっけてなかったみたいなので、便乗して、去年のお盆に帰省ついでに乗った時の写真を。



ところで、大糸線といえば、糸魚川駅の赤レンガ車庫でも有名だが、こちらも北陸新幹線の建設にともなって取り壊される予定らしい。保存運動なんかもあったけど、予算的にかなり難しいようだ。



そもそも新幹線ができたときに、並行在来線がどうなるかもまだ決まってないし、北陸本線が第三セクター化された場合、飛び路線となってしまう大糸線の南小谷以北の部分が廃止されることだってありうる。

この写真を撮った時も、まるで都会の通勤電車に乗っていたような混み具合でびっくりした記憶があるが、鉄道ファンの人には、ぜひそういう社会的な視点に立って公共交通をいかに維持していくかというようなところから、色々と発信していってもらえたらなあと思う。なにも写真を撮られるために鉄道が走っているわけではないのだから。昨今の鉄道ファンをめぐるあまりよろしくない報道を目にするにつれ、そう思う。

こちらにもう少し写真があります。