来年、平成28年度4月入園の保育園の申請が始まりました!
保育所つくってネットでは交流会を希望されたママたちと、15日、22日と集まって、のべ13人で情報交換、意見交流を行ないました!
今年度から保育の新しい制度がはじまり、認可、認可外の区分、申請の仕方などが変更し、慣れないママたちにとっては複雑に映る内容になっているのではないかと思います。
希望枠に認可、小規模、保育ママと、すべてを書いたほうがいいのかどうか?悩まれる方もいらしゃるかと思います。
そこで、交流会で出たママたちの主な意見をご紹介します!少しでも参考になれば、と思います!
なお、以下はあくまでも申請する親目線の意見ですので、事業者の方々には不本意に思われることもあるかもしれませんが、何卒ご了承ください。
保育所つくってネットでは、安心安全な保育が安定的に供給してもらえるように、事業者の方たちが抱える問題についても目を向け、こどもたちにとってのより良い保育を軸に、制度運用の改善を考えていきたいと思います。
以下は、現状での親のサバイバル的な視点になります^^。
<<基本情報>>
*認定証*
「標準時間」(長時間)=11時間までの保育が必要と認定された場合
「短時間」=8時間までの保育が必要と認定された場合
*保育園に入るためには認定証をもらわなくてはいけませんが、認定証をもらってもそれで保育園に入れるということではないので、ご注意ください。
申請をすれば、保育園への入園結果とともに認定証が届きます。
*施設・事業の区分*
国の認可事業=認可保育所、認定こども園、小規模保育、保育ママ
*現時点では区への申し込みが必要です。2020年度までに、小規模、保育ママからは「連携」という措置で認可保育所や認定こども園などに入る仕組みに変わります。
(来年度の加点については以下をご確認ください。)
認可外施設・事業=認証保育所(東京都の制度)、託児ルーム、シッターなど
*認証やその他の有償サービスを受けている方は「受託証明証」をもらい、「加点」をもらうことになります。(卒園時=4点、中途年度=2点)
*加点の変更*
認証やその他の有償サービスからは認可への転園時に「2点」の加点、卒業時には「4点」の加点がつきます。
小規模と保育ママからの転園は卒園時に「4点」がつきますが、中途年度では加点がありません。(←新制度の方針に基づく。後述します。)
<<ママたちの意見>>
2回の交流会で述べ8人のママたちがこれからの申請当事者でした!
*5つの希望枠(足立区の場合)にどの施設を書き込むか?*
きっと悩む方は多いかと思いますが、交流会では、すべてのママが認可保育園を第一希望としていて、5つの枠はすべて認可保育園で埋める!とのことでした!
ダメな場合は、二次募集、三次募集でその他の施設や事業を紹介してもらえるので!
(希望園の出し方に正解があるわけではありませんが、2011年、2012年と保活を経験した筆者も、同じく認可保育園のみを書くと思います^^。)
*抑えは認証か?小規模か?*
小規模は認可保育園と一括の申し込みになってしまったので、抑えとしては認証に先に申込みをするということで、みなさん考えが一致していました!
また認可保育園への転園希望時に認証や認可外有償サービスからは「2点」の加点がつきますが、小規模保育や保育ママからは中途年度では点数がつかないことになっています!
これは、小規模や保育ママは認可保育園と同じく国の事業となったために、必要な措置は講じられていて転園の必要はない、といういわば今回の制度変更の本質的な考えに基づくものです。
卒園時の転園には認証、小規模、保育ママ、その他の有償サービスからも同様に「4点」の加点がつきます。
(ただし法律上、2020年までに小規模と保育ママからの卒業時には加点ではなく「連携」(連携園への優先入園)という措置に変わるとされています。
*保育ママからの卒業年齢とは?
保育ママは何歳まで預かれるか区と契約をしており、その年齢が卒園年齢ということになります。今年からはその年齢(年度)に達するまでは加点がつかないという仕組みに変わっています。
なお、認可に入れなった場合、育休で待っていても点数も上がらず、1歳以降からの持ち上がり時には申請者の点数も上がってくるので、やはり認証などに預けるほうがよいという意見が多数でした。
しかし、「育児休業がゆっくりとれないのもつらい」、という声もありました。本当にそのとおりです。。
*区の「コンシェルジュ」の方が制度のことをわかっていないのではないか?小規模・保育ママへの誘導?*
コンシェルジュの方に相談をしたというママさんからの話もありました!
コンシェルジュの方が小規模や保育ママをすすめてくるので、「中途年度では加点がつかなくなりましたよね?」と聞くと、「つきますよ」と言われたそうです。
だけどよく聞いてみるとそれは卒園時の加点のことだったとのことです。
交流会では、コンシェルジュの方はよくわかっていないのではないか?国の事業になった小規模や保育ママに誘導しようとしているのではないか?という声が出ました。
とくに保育ママの場合は、認可に入れないときに助かるサービスではあるけれど、できるだけ早く集団保育の中に入って見てもらいたいと思うのが大半の親心。
中途年度では加点がつかなくなったなど、不利になった点を言わずに説明するのは親をだますのと同じではないか、という声も出ました。
以上を踏まえると、新制度での仕組みや運用が親のニーズとはさらにかけ離れている印象を持たざるを得ません。
小規模や保育ママをいくら増やしても、親のニーズは変わらないので、事業者の方も困るのではないかとさえ思います。
いままさに小さなこどもたちを抱えている親は、この現状のなかで保育を確保していかなくてはいけませんが、保活で苦しむことがないように、制度や認可保育園の不足、保育の質の問題などにきちんと目を向けていかなくてはいけないという思いをあらたにしました。
今回は申請にまつわる話を中心に掲載しましたが、そのほか、参加者の保活の感想、不安なことなど、のちほど紹介したいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます