先日11月2日と3日に行われた「こどもたちにより良い保育を!」の全国集会&国会要請に、つくってネットのメンバーが参加して、記者会見、省庁要請、集会での発言をしてきました!
今回は3日に行われた日比谷野音での集会での足立区のママの発言内容をご紹介します!
自らの体験から立ち上がったママの言葉が、全国から集まった3,500人の会場のみんなに勇気を与えてくれました☆
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足立区からきました。1歳6か月の息子がいます。
去年の5月に出産し、この春育休から復帰する予定でしたが、認可保育園に落ちてしまいました。
私たちは、夫婦ともに、テレビ制作の仕事をしていました。
この仕事は長時間労働なので、「子供の保育の必要性はかなり高いだろう、だから保育園には入れるだろう」と漠然と思っていました。
なので、不承諾通知を見た時は、頭が真っ白になりました。
その後、役所に、私が希望した保育園への申し込み人数を問い合わせました。ゼロ歳児クラスの定員が12名なのに対して、応募は、90名あったそうです。
「ひとつの保育園に対してだけでゼロ歳児が80人も落ちてしまうなんて、そんな状況が許されるのか」と、不思議でなりませんでした。
幸いにも、認証保育園に空きがあったので、預けることはできました。
小規模ながらも一人一人に対しきめ細やかな保育をしてもらっているので、その点ではありがたく感じています。
しかし、保育料が認可園に比べ高いことが、経済的に厳しいです。。
フルタイム勤務だとしたら、保育料は月約7万円。足立区からは補助金が2万円出るのですが、それでも5万円です。
残業した場合は延長料金がかかり、保育時間に応じてさらに高くなります。
私は復帰後は定時で上がりたいと希望していましたが、会社からは「そんな仕事はない」と言われていました。
長時間な上残業代は出ないですが、やりがいを感じていたので9年間続けてきました仕事でした。しかし、働けば働くほどお金が減ってしまうという状況に、悩みましたが、辞めようと、決断をしました。
とはいえ、この先どうしようと悩んでいた今年3月、
待機児童の子供を持つ親たちのグループ「保育所つくってネットワーク」からのお誘いで、国会への待機児童の要望の申し入れに初めて参加しました。
議員さんたちの前で、私も、保育園に落ちて仕事を辞めざるをえなかった状況をお話ししました。
そこには、保育士の方々もいて、保育士の待遇の改善も要望していました。
翌日のニュースで、、野党が共同で「保育士給与を5万円引き上げる法案」を提出したことを知りました。
直接会って現状を伝えたことで、実現こそしなかったものの、政治家の方たちが具体的な法案まで出してくれたことに、何というか、手ごたえのようなものを感じました。
新聞・テレビなどメディアがたくさん取り上げてくれたことにも勇気づけられました。
その後は、足立区の母親たちの、待機への異議申し立て書の提出にも参加しました。
結果的には棄却されましたが、納得のいかない事には異議を表明するべきだと思いました。
思ってるだけじゃ何も変わりませんが、思いを言葉にする事、行動する事が、現状を変える一歩だと信じています。
私は今、以前と同じテレビ制作会社の事務のパートに就くことができました。しかし、収入は以前の半分です。
また、パートで点数が低くなってしまうので、来年も認可園に入ることは難しいです。そうなるとますます経済的に厳しく、将来に不安があります。
正社員でもパートでも、自営業でもフリーランスでも、子供を預けられなければ働けないことに変わりはありません。
「保育の必要性」に線引きなんて誰にもできないと思います。
私の子供は今1歳半になり、歩くことや滑り台が大好きです。
これからますます活発になり、ホールや園庭のある環境で思い切り遊ぶことが、発達・成長には欠かせません。
すべての子供たちが健やかに過ごせ、すべての親が安心して働けるだけの数の保育園を整備するのが当然だと私は思います。
ここ東京にある認可保育園では圧倒的に足りません。
これからも皆さんとともに声をあげて、保育園を増やすことを訴え続けていきたいと思います。
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