「もっと知りたい！こども子育て支援新制度」報告

来年度から施行される保育の新制度についての学習会「もっと知りたい！子ども・子育て支援新制度」が10月19日に足立区内にて開かれました。

メイン講師の全国保育団体連絡会・事務局長の実方伸子さんより、制度全体のお話があり、
保育所つくってネットの代表からは、保育園入園申請の流れと、足立区の条例についての話がありました。


実方さんからは、現行の制度と違って、国や自治体の「保育を実施する義務」が、認可保育園以外では曖昧にされてしまっていることや、
国からの給付金が施設や保育そのものに対してはではなく、保育を受ける利用者に給付される（実際には施設での代理受領）という流れに変わっていることで、
営利目的の事業者も参入しやすくなっていることなどが指摘されました。

営利目的では、こどもの保育や現場にしわ寄せがくることがある。
「どういう視点で保育の事業をしているのか、親が見極めていくことも必要になってくる」という実方さんのお話は、親にとっては切実に響きました。

新制度の運用については自治体の裁量が大きくなっているため、条例が決定してしまった今からでも、
親は、こうして欲しい！という要望を伝えて、運用を良くしていくことができる！、というメッセージにも勇気づけられました。


そのほかにも、私立認可園の園長先生や、公立園の保育士さん、認可以外施設の事業者さんや学童保育、小学校の先生からも、それぞれの現場からのお話がありました。


会の終了後には、「申請の仕方だけでなく、新制度にはいろいろな問題があることがわかって、今後のためにもよかった」とのママたちからの感想もいただきました。


「親たちの声で良くしていける！」という実方さんからのエールを胸にあらたにして、
保育所つくってネットワークでもこどもたちのより良い保育、安心安全な保育のために尽力していきたいと思いました。