二種類ある。
紀氏、大伴氏、平氏、などが下って来て土着した時代の上品な古語に由来する言葉と一般民衆の使っていた言葉。現在、鹿児島弁と言うと後者であって失礼ながら私は、我が家の祖父母が使っていた正調薩摩弁からすれば品が無いと思う。
祖母は薩摩郡東郷町士族の出だったがそれは上品な薩摩言葉を使った。鹿児島は【麓】と言う地域と【郷】と言う地域があった。【麓】は元々は【府下】であり【人を以て城と成す】との思想からそこら中にあった中世の山城の、侍階級の居住地域であり【郷】とは百姓階級の居る地域であった。かくして麓の人々は百姓階級を【ゼゴんし】(在郷の人々)と呼んだ。
祖父の家は士族ではなかったがさりとて純粋に百姓でもなかった、【豪農】と言うべきか、何を生業にしていたか定かに知らない。広大な土地を所有していたが戦後の農地改革で殆ど取られてしまった。
『おはんやどは百姓ごあんさお!』『わいがごぶれさあな!』・・わあ、またじじとばばが喧嘩を始めた。
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