ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

他粛

2011-03-30 21:08:57 | 日記
眼が痒いです。

ブルキナに来てからというもの、前から眼は痒かったけど、ここ数日は特にひどい…。


目薬さすけど、まったく効く気配なし。

だから、つい掻いちゃう。

痛い。でも、痒い。



1年を通して舞っている砂ぼこりのせいかと思っていたけど、

外に出る前、朝起きたその瞬間からもう痒い。

くしゃみも出る。


もう、これは花粉症なんじゃないかと真剣に考えた。




しかし、このブルキナ。

まず、花がほとんどない。

そして、お花の季節というものもない。

同じ種類の樹でも、ある木は今花が咲き、数m離れたある木は今実を付ける。

季節めちゃくちゃ。



ちなみに、うちの門の前に生えているブーゲンビリア。

私が赴任してからというもの、花がない日を見たことがありません。

今の季節だけ眼が痒いのは少しおかしい。



しかも、今は乾期。

殆どの雑草は枯れ、稲など穀物の収穫も終わり、1年で植物か一番ない時期。



はたしてこの国に花粉症というものはあるのかどうか。

多分、ないんでしょう。


やっぱりこの目のかゆみは砂ぼこりが原因かしら?







そんなこんなで、目をしょぼしょぼさせているところに、残念なニュース。


先週、22日の火曜日、首都ワガで若い軍人による反政府デモ(暴動)が発生しました。

それが、いつの間にか各地にも飛び火して、いくつかの隊員の任地でも発砲を伴う暴動が。


そして、昨日、首都ワガドゥグ市の市長宅が襲撃され、市長負傷。

今日も、第2の都市ボボなどで暴動が起き、隊員は自宅待機を余儀なくされたらしいです。



明日、大統領コンパオレが、暴動を起こした軍事勢力代表と話し合いを行うらしいですが、

事態が収束するかは疑問なところ。




そういうわけで、隊員の自分たちも業務以外の都市間移動禁止。

夜間外出も控えるようにとの連絡がJICA事務所から回ってきました。

今週末、同期と一緒に国内旅行するはずだったのに…

それも延期。



最近、気持ちが暗くなっていたので、旅行にでも行ってリフレッシュするはずだったのに…。

ますます、引きこもりに拍車がかかりそうです。







隣国ニジェールやエジプトでは治安悪化の為、協力隊が引き上げ帰国しました。

その他にも任期半分を過ぎた今、様々な理由で任期を短縮し帰国した同期隊員の話を聞きます。

2年は短い気もするけど、2年の任期を全うするというのはとても大変なことで、

そういう環境にあるというのはとても幸運なことなのだなと思っていた矢先の出来事。





今回のブルキナの騒動は、他のアフリカのごたごたに便乗しただけの、小さなもの。

これが原因で帰国…なんてことにはなりませんが、

いつ、帰国しても悔いが残らないように、今自分に出来ることをやりたいなと思いました。




とか言いつつも、2月に起きた学生デモの影響で、小学校がまだ始まらず。

今年は、全国的に小学校から大学まで進級がなく、全学生が留年するらしいです。
(来年の授業料は半額に免除される)


小学校での苗木生産&植林の活動もどうなるかわかりません。





自分に出来ること。

すごく限られているけど、探していきたいと思います。




最後に…


日本では今、自粛自粛のムードだとか。

確かに、被災者の心情に配慮したり、節電に協力したりは大切なこと。

でも、必要以上に自粛しないでね。


もしかしたら、明日には自分もやりたいことが出来なくなるかもしれない。

やりたいことをやれるうちに、楽しめるうちに。

被災地に居なくても、多かれ少なかれ日本人は皆傷ついています。(外国人も)

皆が、どんどん暗くなってしまい、精神的に参る人が続出するのではないかと心配です。



日本にいない私が言える立場じゃないけど、

楽しいこと、嬉しいことを我慢したりせずに、心の健康に努めてください。

啓発劇

2011-03-28 21:37:50 | 協力隊活動
マンゴーの季節到来です

環境省の近くの路上でも、どこから採ってきたのか、おばちゃんたちがマンゴーを売り始めました。



こぶし大の大きさで、一個50F CFA。(約10円)



たぶん、これからもっともっと安くなります



ブルキナには10種類以上のマンゴーがあって、それぞれ実が熟す季節が少しずつずれてます。

だから、1年の半分以上の月でマンゴーが食べられる

去年一生分のマンゴーを食べた気がしたけど、やっぱり今年も買ってしまう




もうすぐ、ブルキナの野菜もシーズンオフとなり姿を消す季節。

これからはマンゴーが貴重なビタミン源となることでしょう。








さてさて、最近準備を進めてきた、子供団体との活動。

その活動第1回目!

日曜日、子供たちが街中で劇を披露しました



何かイベントを催すには、何かしら食べ物や飲み物を準備して振舞わなければならないという暗黙の掟があるブルキナ。
(この掟のせいで、何をするにもお金がかかる…。でもその代わり、公共機関でも飲食費に予算がちゃんと出る。)




この日も、参加する子供たちに振舞うため、炊き出し。

ブルキナの定番料理、リ・ソースを作ります。(『リ』は米の意)


作るのは、年長さんの女の子数名


↑アントワネット(15歳)
ブルキナの女の子はみんな、こんな大きなお鍋でお料理ができる。すごい




11時から準備を始め、出来上がったのは15時。



みんなで食べる前につまみ食い。


ブルキナ版おこげあんかけ

鍋の底にへばり付いていたおこげにソースをかけて食べる。



おいし~い



すぐに匂いをかぎつけた子供たちが集まって奪い合い…。


10秒で無くなる(いや、マジで

こういうのを見ると、飽食の国日本とは違う国なんだな、と思う。






たらいや洗面器、大皿、バケツと多種多様な器に分けて準備する一方で、





子供たちはグループに分かれて待機。






いただきまーす




私も食べる。



おいしい

今まで食べたなかでも1,2を争うおいしさ

長ーい間煮込んでいるから、お肉も手でほぐれるくらい柔らかかったです








さて、お腹がいっぱいになったところで、出発






拡声器を使ってアソシアションや活動の紹介をしたり、歌を歌ったりしながら練り歩きます





着いた場所は、団体代表アレンの家から500mくらいのところにある広場。



ちょうど地区と地区の境にあって、たくさんの住民に呼びかけるのが狙い。





音楽を流したり、呼びかけの文句を言ったりして人を集めます。



自転車を止めて、何事かと除く人たち。
(自転車にはスタンドがついていないので地面に倒したまま…)





人が集まったところで、劇開始。




全部で20分くらい。

ゴミをなぜ、捨てたらいけないのか、捨てた人がいたらどうすべきなのかなどを啓発しました。


コメディアンのジュディカエルも出演しているので、会場は常に笑いに包まれていました。



劇の後は、クイズ大会。


↑手を挙げる子供たち

回答して正解した子供には小分け袋の洗剤をプレゼント





終わったのは18時半。

あたりも大分暗くなった頃でした





今回は、1回目ということもあり、なかなか時間通りに進まず。

結局、ゴミ拾いはできませんでした。


でも、劇は大好評だったし、1回目としてはこれでいいのではと思います




今回の準備でスポンサーから集めたお金はすべて使ってしまいました。
(ほとんどが、炊き出しのお金)



住民の啓発になり、子供の育成にもつながる、とてもいい活動だと思うので、

またお金を集めて、続けていけたらいいなと思います。



誘ってくれた、代表アレンとジュディカエルには感謝

今回はあんまり手伝えなかったけど、次回たくさん協力できたらいいな

スポンサー探し&劇練習

2011-03-25 08:41:41 | 協力隊活動
最近、涼しい

勿論、外に出ると日差しが強く、暑~っ!ってかんじなんだけど、

扇風機無しで生活出来る。

夜も、扇風機なし。


この季節に信じられない!!!

去年は、扇風機&アイスノンでも寝られなかったのに…。


今年は風がよく吹く。だから涼しいみたい。

雨も2回くらい降った。去年は0回。



今年が異常気象なのではなく、去年が異常だったみたいです。


ということで、今年は楽に過ごせるかも

よかったよかった






さてさて、子供団体での活動状況。

(最近、クドゥグ市内の各地区でゴミ拾い&劇をして、啓発して回ろうという活動を始めました)


先週から今週にかけて、スポンサーめぐりをした結果、幾つかの援助を頂きました



市役所からは、ごみ集め用にと熊手5本、啓発用パンフレット100部と職員の参加を。





ある大手スーパーからは5000F CFA。

あと、どこだっけ??? どこかの団体からも5000F CFA頂きました。


とはいえ、これじゃ市内全部を回って啓発するには少なすぎる。

なので、ひとまず10個あるうちの1つの地区に絞って、今週末当たりに実行することにしました。




昨日は、劇のキャスト選び。





候補となった子供たち2人ずつに簡単な芝居をさせて、声の大きさ、明瞭さなどを基準に6人を選抜します。



↑指導する大人たち。



アドリブも交えながらやってる。

よく、こんなに長い台詞を大きな声で話せるなぁ…と感心します。

私が子供の頃、こんなに人前で話せなかった。



選ばれた6人は今日から毎日練習。

良いものが出来ると良いな。楽しみです。



啓発の様子はまた、後ほど






おまけ


最近見つけた、食堂「レストラン セネガレ」

セネガル人のおばちゃんが営んでるらしく、ブルキナで食べたどのリ・ソース(米+ソース)とも違う。

しばらく、常連になりそうです


↑ブルキナには珍しい、玉ねぎソース。ハヤシライスみたいでした。




おまけ

最近、引きこもっている間にバッグを作りました。



グラニーバッグ。

同任地あやちゃんのセネガル土産のバッグとネットを参考に作りました。

全部手縫い。頑張った



ちゃんとポケット付き




もう、手縫いは疲れたので、次からは近所の仕立て屋さんに行ってミシンで作って貰おうと思います。

日本へのお土産用に色んな布で沢山つくれたらいいな~

日本はどの惑星?

2011-03-20 19:05:59 | 日記
毎週日曜と木曜、ある団体の活動にお邪魔しています。

association "Aide Volontaire aux Enfants Mineurs"

直訳すると、未成年に対する自発的援助。という名前の団体。




子供たちを集めて、歌を歌ったり、劇をしたり、意見を発表したりするなかで、

環境、モラル、ジェンダー、貧富の差などを考えていこうという団体です。


一緒に、クドゥグの音楽祭NAKで劇をしたのもここの子供たち。





そしてこの度、彼らと協力して活動を行うことになりました。

クドゥグ内の各町をまわって子供たちとゴミ拾い&環境啓発劇をすることになったのです。


現在、市内の公共機関やお店をまわって後援をお願いしています。




今日は、その団体のリーダーと一緒に劇のテーマ、盛り込みたい内容などを話し合いました。






さて、それが一段落すると、話題は日本の地震の話に。

地震が起きるメカニズムなど、日本では義務教育で習って当たり前のことですが、

ここアフリカでは地震なんて起きないので、彼らもよく知りません。


地震とはどのようなものか、どのように発生するか、いかに日本が地震の発生しやすい場所に位置しているかなどを説明しました。



ところが、紙にプレートの絵を書いて、ジェスチャーも交えて説明するものの、

彼も基礎知識がないから、なかなかうまく説明できない。



と、ちょっと待て、と家の中から世界地図を引っ張り出してきました。

地理と地学の図表が合わさったみたいな内容が充実した立派な本。

スイス人の友達から貰ったらしいです。




探すと、ちゃぁんと海溝やプレート、マグマの様子など地球の断面図と共に、地震のメカニズムについて書かれたページがありました。


仏語できちんとわかりやすく説明されていたので、詳しくはこれを読んでくれ、と丸投げ。





すると次に驚きの質問が。

「日本はどの惑星にあるんだ?」







何を訊かれているのかわからない。




「たとえば、ここアフリカは地球にあるんだ。じゃあ、日本はどの惑星にあるんだ?」

と、その地図帳をめくって太陽系の絵が載っているページを指差す。

「水星か?木星か?」





一瞬冗談かと思った。


実際確認した。


「本気で言ってる????」







本気でした。

どうやら、彼は飛行機で宇宙が旅できると信じてたみたいです。




「日本も地球だよ~。てか、他の惑星なんて暑すぎたり寒すぎたりして人間住めないよ~」


と、いうと、そうかと納得はしていたけど…。




テレビで人類が月にいく映像なんかをみてそう勘違いしてしまったそうなんです。




この国の科学教育がどうなっているのか急に気になり始めました。

書店に売ってる化学や物理の本とかは日本の高校のものと同レベルだから、

みんなちゃんと勉強してると思ってたんだけど…。




考えてみれば、日本みたいに写真付の教科書とか無いから、知らないのも当たり前なのかも知れない。





アフリカが地球なら、ヨーロッパは何星?ってか、私は異星人ってこと???


て、訊いてみたかったけどやめときました。

楽しいことを!

2011-03-20 10:34:35 | 日記
最近悪いニュースが続いていました

ネットで地震に関するニュースを見れば気が滅入るばかり…


現に、私も自分の周りで起きることも悪いことばかりで、いいことなんて一つもない気がしていました。




1週間ほど前から愛猫、千代さまが病気になり、昨日、遂に歩けなくなってしまったり、

3日前にバイクのマフラーで足をやけどして痕が残りそうだったり、

同僚とけんかして気が滅入ったり、

一番欲しい人からの誕生日おめでとうメールor電話が来なかったり…



正直、昨日の昼過ぎまでは、

昨日という日が、今まで生きてきた中で最悪の誕生日だと思っていました。

自分の誕生日のくせに、1日中泣いてばかり






でも、そこであることに気づく

今、辛いのは自分だけじゃない、ということに。

むしろ自分は皆を励ます立場にあるんじゃないかということに。





被災地の人だけじゃなく、その周りの地域の人たちも日々、余震や原発の恐怖を味わっている。

日本にいる人たちは、海外にいてテレビのない私以上に、悲惨な映像や報道を観て気が滅入っている。




悪いニュースばかり観ていてもいいことなんてない。

楽しい出来事をブログに載せるのはこんな時に不謹慎なんじゃないかと思っていたけど、

震災一色のネットニュースの合間に、私のブログが少しでも息抜きになればいいんじゃないかと思えてきた。




って、ことで、楽しいニュースをこれからブログに載せていければと思います






早速、昨日の誕生日ディナーの話を…。



同任地隊員のあやちゃんがセネガル旅行から帰り、疲れているにも関わらず、心配して電話してくれました。

そして、一緒に夕食へ



行ったのは、家から3kmくらい離れたレストラン。



poulet de la biere(若鳥のビール風)なんてお料理があったので、注文。




美味しい






そして、


じゃじゃーん



フルーツタルト!(マンゴーとバナナ)




は、お腹一杯だったのと、コーヒーと一緒に食べたかったので、

持ち帰ってあやちゃん宅で頂きました。



おいし~い





そして、今朝、こんなに大きなゴーヤが実ったので、


↑この国の土、環境でこの大きさのゴーヤが採れるのはとても珍しい



ゴーヤチャンプルー(イワシ入り)に。







日本で毎日美味しいものを食べている方には、私のこの感動が伝わらないかもしれませんが、

ちょっと心が満たされました


良い気分転換にもなりました。

あやちゃん、ありがとー




そして、今朝、もう死ぬんじゃないかと思っていた千代さまが少し回復している模様

少し、まっすぐに歩けるようになり、もりもりご飯を食べています。

よかった。本当によかった~




そう、


悪いことは続くもんじゃない。

きっとこれから良いことが。


今、悪いニュースばかりで気が滅入っている方にも、少しでも早く、少しでも多くの安らぎが訪れますように。