ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

学校植林(お試し)

2010-10-24 08:22:13 | 協力隊活動
この前下見に行った、日本の支援で校舎が建っている小学校“Wend-yam”(ウェンド ヤム)



そこに、うちで育てた苗木を寄付し、建設中の校舎裏に植えてきました。




バイクに積んだ、苗木達。

結構人目を引いた




むやみやたらに物をあげるのはJICAの方針にも私の方針にも異なるのですが、


来年は、彼ら自身が苗木を育てて植林するし、


来年植える時の予行練習、というか、植えた木をちゃんと彼らが育てることが出来るのか様子見



ちょうど余って行き場所を探してた苗木をあげることにしました。





残り5つの学校にも、彼らが希望すれば寄贈したいと思います。


でも、もう雨期も終わり

急いで植えなきゃ






で、植林の様子。


 あらかじめ、持ってくる苗木の数をお知らせし、穴を掘っておいてもらう。


朝、7:30の授業開始時間に苗木を持って行ってみると…


なんか、凄い立派な穴が掘られていました


水曜日の雨の後に子供たちが掘ったらしいです。


↓こうやって掘る。


足りない穴を掘る子供たち。



 植える。


まずは、代表の子が植えてやり方を覚えた後、皆で一斉に行動開始。


こっちの土は、表層の方が栄養に富んでいるので、最初に掘り返した上の土から先に埋めて木の根元に栄養が来るようにします




 家畜除けの囲いを作る



ブロックを運ぶ子供たち。なんかこの作業は、女の子中心でやってた。重いのに…



この学校、校舎建設中のため、割れて使いものにならなくなったブロックが沢山

この辺が、他の学校より優遇されてるところ




「比較的大きなブロックは下、割れて小さくなったブロックは上!」



先生に注意されながら、ブロックを積み上げて行くと、







こうなる。


ああでもない、こうでもない、と考えながら並べるこの作業は、良い頭の体操になっていそう




 水やりをして…、









完成



全部で10本のカシアが植えられました。


先生に、毎日朝晩水をやることを念押し



さて、来年の今頃、この木たちはちゃんと育ってるのでしょうか?






早くこの小学校に日陰が出来ますように


学校めぐり

2010-10-19 03:22:05 | 協力隊活動
先週、CEB①(市の教育委員会みたいなところ)での会議で名乗り出てもらった5つの小学校


この月火水、全部廻って学校の状態・備品の確認と、今後の予定について

校長先生たちと話し合ってきました



結論から言うと、学校によって様々


木陰ない

とか、


木陰ある

とか、

校庭の木の多さとか備品の充実具合も勿論そうなんだけど、何より校長はじめ先生たちの意欲が学校によって全然違う




「あるもので工夫すれば何とか代用できる!!」(レンガと木を利用して囲いをつくろう 子供たちに水の袋を集めさせよう

「これは、私が用意するから問題ない!!」



と、物がなくても改善案を提案したり、私と一緒に考えてくれたりする校長先生もいれば、





「木を植えても、悪い奴が来て引っこ抜かれたり家畜が食べたりしてなくなる。どうしようもない。」

「ゴミを拾おうにもゴミ箱がないから出来ない。拾ってもまたすぐに汚くなるから意味がない。」

「うちには、ポットも種もない… お前がくれるのか?」



と、ネガティブな発言を繰り返す校長も…。





いや、無理にやって貰わなくてもいいですけど…?」


って、喉元まで出かけた。





とりあえず、どの学校も鍵は親。(PTA)


学校の水道代を援助してくれるのも親。

植林に必要な土を用意してくれるのも親。

休みの日、家事手伝いする子供に苗木の水やりに行かせる権限を持っているのも親。



なので、まずはどこの学校も親を説得させることから始まりそうです。

とりあえず、土曜日1つの学校の親たちの会議に出席して説明してきます





あともう1つ共通してるのが、物があっても使っていないということ。


こんなに立派な金網付きの菜園があるのに…






使ってない。てか、壊れてる?



↓草ボーボー


体育の授業時間に草刈り。筋トレ??




諦めて、倉庫に金網しまっちゃったり…



どっかの援助で支給されたらしいニームの種と、ポットまであるのに…




使ってない…

宝の持ち腐れ状態




でも、こちらにとっては新しく何かを買って貰うよりやりやすい




うまく活用出来なかったから…、問題が沢山あったから…、倉庫にしまわれてしまったのだろうけど…


うまく活用できるといいなぁ

植林~その後~

2010-10-18 06:19:17 | 日記
あと少しで雨期も終わり…

ということで、エドワードと一緒に今年植えた木の様子を、村まで見に行ってきました。




木くらいしか目印がない田舎の土地



「ここが8月に植えたところ」、「ここが9月に植えたところ」…

エドワードにそう教えられないと全然わかりません




でも、野生の低木や草に交じって、ユーカリ発見


これ↓は、8月に植えたユーカリ



この苗木は去年生産したものなので、結構大きいです。






続いて先月植えた苗木達

そう、私の庭で育った苗木ちゃん達です




ユーカリはやっぱり小さい…



でも、頑張って育ってます。




カシア↓も、問題なく根付いているようです。



植える時窪みを作り、水溜りができるようにしているので、少ない雨を効果的に集めています




メリナ↓は、穀物畑の中に埋もれるように育ってました。




(左手で持ってるのがメリナ)

収穫するときに、間違って一緒に引っこ抜かれなきゃいいけど…




で、最後にアカシアニロチカ。




残念ながら、枯れてしまっていたのも数本あったけど…


ほとんどがこの通り↓、元気







全体的に、思ったよりちゃんと根付いているみたいです。

でも問題は、乾期


雨が降らない季節を乗り切り、無事こんな↓大木となることが出来るのか…???




ドキドキです…
(写真は、4年前の植林隊員が植えたユーカリ)




おまけ

今日もやっぱり貰っちゃいました。



ピーナッツ。


でも正直いうと、5月にリュック一杯貰ったピーナッツすら、まだ消費できていなかったりして…





でも、貰っちゃった…


だって、だって、この時期のピーナッツって美味しいんだもん




実はこの時期、この国でも実りの秋



様々な穀物だけでなく、ピーナッツも収穫の時期なのです。



これまで日本で買ったピーナッツしか食べたことなかった私ですが、

皆さん採れたてのピーナッツ食べたことある?





実は、殻の中の薄皮が白い(薄ピンク)。



そして、シャキシャキしてるのです

これからしばらく、おやつはピーナッツになりそうです。



日本と同じく、この国でも食欲の秋を実感している、つこでした




さらにおまけ



母犬のおっぱいに必死にしがみつく子犬3匹

学校植林計画始動

2010-10-16 02:35:39 | 協力隊活動
活動の方向性を変更してから約2カ月。

あれから、小学校で苗木育てたり植林したりなど環境教育できないかと動いています。



ちょうど教育識字省の県局(県の教育委員会みたいなところ)に新隊員が配属されたので、そのコネを利用して、

小学校紹介して~ とお願い




バカンス(夏休み)が終わって学校が始まるのが10月だから、それまで待てと言われたので、

とりあえず、学校苗畑&植林のフラ語計画書作成して、活用される日が来るのを待つこと1ケ月




で、いきなり今週に入ってから進展が早かった

まさに、教育省ウィーク



月曜日
視学官と呼ばれる小学校を管轄する人たち(要するに市の教育委員会の人たち)が集まる会議に出席させて貰い、
5分くらい時間を貰って自己紹介&自分のやりたいことの紹介

市内全ての視学官に名前を覚えて貰う。


火曜日
CEBと呼ばれる市の教育委員会は地区毎に6つ(CEB①~⑥)に分割されているらしく、
県局でどの地区の小学校をどのCEBが管轄しているのか情報をもらう。

さらに午後、そのうちの1つの事務所を訪問(CEB③)。
10月中に開かれる校長先生の会議に呼んで貰えることになり、そこで改めて校長先生に対して学校植林する学校を募集する予定。


水曜日
3つのCEBを訪問(CEB①②④)。応対も様々だったが、そのうちCEB④では担当者4人が出席してくれ、
苗木生産に必要な物品の確保などについて白熱した議論。
興味を持ってくれている証拠?

ここも、やはり校長先生の会議日程が決まり次第呼んでもらうことになる。

CEB①では、翌日話し合いの場を設けて貰う。

CEB②では、日本の支援が入った(校舎を日本が建てた)学校↓の校長先生を紹介して貰う。




木曜日
CEB①で、校長先生5人と市の教育委員会担当者を交えて活動紹介&意見交換。

苗木生産に必要な物品の確保などを協議した結果、5つ全ての学校が苗畑を試してみてくれることに

来週、各小学校を訪問し、必要なものや対象学級などを協議する予定。


金曜日
CEB②に紹介して貰った小学校校長先生と会い、学校まで連れて行って貰う。

学校は、クドゥグ市内から5kmくらい離れた村の学校。

日本の支援で建設中の校舎は予定を大幅に遅れて進行中


現在は、仮の校舎↓で授業を行っている。






でも、生徒は街中に比べ少なく(多すぎず)いい感じ。

そして、校舎の周りに木が少ないので、植林をするにはもってこいの土地。



そして、近くに井戸もあり、



何より校長先生の意欲も高い(↑井戸のポンプを踏んでいるのが校長先生。)


てなかんじで、来年はこの学校で苗木の生産&植林する予定です。





やっぱり、教育委員会や学校との話し合いで一番議題に挙がったのは、植林に必要なポット、種、動物除けの囲い、水をどうするかということ。


市内の学校には水道が通っているけど、水道代が払えないために子供たちですら自由に使えないのが現状


それでも、①ポットや種は水の袋と落ちている種を拾えば買わずに済むこと、

②せいぜい100個くらいの苗木を作るのに多くの囲いは必要ないこと(1㎡くらい)、

③水も子供1人がペットボトル1本の水を家から持ってくれば事足りること、

④一番の目的は子供たちが苗木の生産方法を学ぶことであり、立派な木を作ることではないこと

などを説明すると、皆やる気になってくれる。



このままいくと、沢山の学校がやる気になってくれて、全部の学校に対応しきれないかも


嬉しい悲鳴




来年の3月、何校の小学校と苗木を生産しているのか??

乞うご期待です


来週も、小学校訪問ばりばりしてきます

猫の呪い?

2010-10-02 06:40:09 | 日記
ここ、ブルキナファソでは牛や羊だけでなく犬や猫、うさぎを食べる人たちがいる




でも、ブルキナの人たち皆がみんな食べるわけではなく、一部の部族の人たちが食べるらしい。





私の住んでいるクドゥグ市は、ほとんどがモシ族というブルキナで1番数の多い部族で占められているけど、グルシ族という部族も結構いる。




このグルシ族は猫を食べる







ところで最近、飼い猫千代ちゃんが発情期を迎え、夜泣きやトイレ以外のおしっこが目立ったので、外に追い出してしまいました




お隣にも猫がいるので、千代ちゃんもよくお隣に遊びに行くのですが、そこでうちのガルディアンが心配な一言




「隣は、グルシ(族)だから千代を食べるかもしれない…」





猫を食べる習慣が部族に寄って異なることをそこで初めて知った私。


モシ族のそのガルディアンは自分の部族が猫を殺さない理由を語ってくれました。






モシ族では、猫を理由もなく殺すと、自分が子供をもった時その子が障害を持って生まれてくる…


と言われているらしい






だから、もし誤って猫を殺してしまった場合、どうするかというと…、

鶏の羽を殺してしまった猫の口の中に入れ、そして釈明するらしい


「自分は猫が鶏を食い殺したから、猫を殺したんだ!!」



要するに、言い訳です。


そんなんで、いいのか???と思うけど…



それと方法がもう1つ。


後に生まれた子供に“猫”という名前を付けると、その子供は無事にすくすくと育つらしい





それは、猫の場合だけでなく、鶏を理由もなく殺してしまった場合もそう。

だから、モシ族には鶏という名前の人が結構いる。




何を隠そう、この私のブルキナ名も“ノポコ=鶏子”




“ノ”というのはモシ族のモレ語で“鶏”という意味で、


“ポコ”というのは女の子の名前につける日本の“~子”にあたる言葉。



男の子の場合は、“~男”的意味を持つ“ガ”を付け、“ノエガ=鶏男”という名前がつけられる。






私の名前を付けてくれたのは、配属先のディレクター。


ディレクター、もしかして昔鶏を殺しました????





というか、モシ族は鶏だって食べるし、“食べる”という正当な理由があれば鶏と同様、猫を殺してもいいのでは?と思うのですが…どうなんでしょうか…?