ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

働く

2012-02-29 22:48:35 | 結核闘病記
帰国してすぐに入院して、退院して年を越し、

それから失業手当を頂きながら就職活動していましたが、

明日から、JICA九州で働くことになりました。





北九州の実家から通えるところ、やりがいを感じる仕事、自分の能力、
とかわがまま言って仕事探してたら、結局ここになりました。

JICAって良いところも悪いところもいっぱいあるけど、今の私にとってはベストな選択(たぶん)。


期限付きで3年。

18時には仕事が終わって夜は自由になるみたいなので、
この3年で、今ではすっかり忘れてしまった英語や、色んな勉強して資格も取って、
今回は働けなかった仕事に就けるようになりたいです。



でも、この時点で普通の会社員になる将来を捨ててしまっているような…。

この選択、間違いかも…



でもでも、今こっそり持ってる夢、実現できるように、後悔しないように、頑張りマスだ!!





さて、そんなことより、


帰国したら会いに行くとお約束していた皆さん、ほんっとうに申し訳ありません。

ゆっくりと、会いに行くことが出来なくなってしまいました。


わたくし、本当に要領が悪いようで、他の協力隊同期みたいに帰国してから旅行に行ったり、留学をしたりとかできませんでした。

今回は特に、帰国後すぐに入院するというブランクがあった上に、
無職の状態を快く思わない(心配する)周囲の目もあったので、

皆さんにお礼参りをするのも後回しに就職活動をしてしまいました。





大学時代にお世話になった先生、友達、バイト先の皆さん、

前職でお世話になった職場の皆さん、

被災地でお世話になったボランティアや現地の皆さん、

全国に散らばる協力隊の同期たち、


協力隊に参加するのにご迷惑を掛けたり、応援してくれたりしたことに直接会ってお礼を言いたかったのですが、

言えなくてすみません。



時間を見つけて数年のうちに(笑)必ず伺いますので、今しばらくお待ちください。




そんなわけで、まだまだ未熟な私ですが、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。

ブルキナベと日本でお買い物♪

2012-02-19 15:23:25 | 日記
土曜日。

JICAの研修で日本に来ているブルキナベを、約束通り買い物に連れて行きました。




ブルキナからの研修生は3人。

今日も3人で行くつもりだったのですが、

3人のうちも一人、フレディは体調が悪くて行けないとのこと。


なんと、下痢だそうです。

前日の夜からずっとらしく、食事が合わなかったのでは?と言っていました。

日本人がブルキナでお腹を壊すのならわかるけど、逆もあるなんて…。

一緒に行けないのをとても残念にしていたので、良くなったらまた一緒に行きたいと思う。

敬虔なクリスチャンの彼は、日曜日は教会にミサに行きたいとのこと。

プロテスタント系の教会の場所を必死に探していたけど、今日は行くことができたかな?





今日もだけど、昨日は雪がうっすらと積もって激寒。

木曜日は暖かかったからジャケットの下にTシャツという格好でもよかったけど、
今日はさすがに半そでは無理なのでは?


↑木曜日のソニア。一枚脱ぐともう半そで!!



「一人暖かくしているあんたの隣で寒い思いをさせるのは可哀相。」

母もそう言うので、我が家でもう着なくなったフリースやダウンジャケットを持って行き、日本に滞在中着て貰うことにしました。




案の定、薄手のジャケットの下には半そで1枚のソニア(女性のブルキナベ)。

もう一人の男性フレデリック(下痢の男性と同じ名前)も、ジャケットを脱ぐとなんとノースリーブ!!

持ってきてよかった~。

今日は寒いし、差し入れの上着を着て喜んでくれました。



↑初めての雪




さて、向かうは小倉。

福岡市の方が品揃えがいいとは言ったのですが、交通費を2000円払ってまで遠くに行きたくないというので、地元で案内。

行きは私の父が車で私たちを送ってくれました。


JICA九州の駐車場で待つ父に会うなり

「おはよ~ございま~す。」

ご丁寧にお辞儀までして挨拶してくれたソニア。



「ヒンホン!」とか、わけわからない中国語で挨拶するブルキナベしか見たことない私には、日本語を覚えてくれたことがとても新鮮で、嬉しいことでした。



まずは、ユニクロと100均があるチャチャタウンへ。


↑観覧車と一緒に写真を撮るソニアとフレディ


そして彼らのリクエストで100均に行き、あらゆるものを物色しました。

その時間、ゆうに2時間!





私がブルキナに居たとき、欲しいと思ったもの、毛抜きやS字フック、おろし金なんかはどうでもいいらしく、

一番長く物色していたのは衣料品。

普段の私は見向きもしないコーナーですが、確かに、シャツに靴下、手袋、ブラジャーやネクタイまでもが100円って、安いかもしれない。

質も多分ブルキナの古着やマルシェに売ってるのよりはいいだろうし。

彼らは100均に対して先入観が無い。ブランド名に対する過度な反応もしない。

だから、質と値段を正当に判断して買ってるように思える。


100均の下着だろうがネクタイだろうが、いいものはいい、安いものは安いのだ。

あと、雨季には必須のレインコート、なぜか玄関マットや髭剃り用のシェービングフォームも気に入っていました。

ブルキナに1年半いた私も、彼らのツボがわからん…。




そして、驚いたのは、コレ。



キッチンコーナーで何気なく、「これ知ってる?」

と、ゆで卵を輪切りにする器具を見せたところ、とんでもない食いつき。

ブルキナでは、サラダによく卵を輪切りにして飾る彼女たち。

「こんなに簡単に、しかもこんなに薄く卵をスライスできるなんて、みんな大喜びよ!」



同僚へのお土産にすると言って、なんと35個もの卵スライス器をお買い上げしてしまいました。



↑このお店の卵スライス器、なくなったかも…。


でも、不安なのが、ずっと昔から日本にある卵スライス器。

ブルキナにも売ってそうなんだけど…。

ソニアは首都出身で、外国人が良く行くお店にも詳しいって言ってたけど、まずかったかなぁ…。

せめてもの救いは、このたまごスライス器、『日本製』ということ。

お土産にもらった人たちが喜んでくれますように。





100均の次はユニクロへ。

安い服=ユニクロのイメージがあったけど、それは私の間違いでした。

さすが、錦織が着てるだけある。

ユニクロも今や世界のブランド、途上国の人たちにとってはなかなか手が届きにくいようです。

足早にユニクロを退散。





そして商店街まで歩いて見つけたのが、このお店。

独自の販売ルートで主に紳士物の服を格安で販売しているお店。



靴下1足69円につられて足を踏み込むと、お店の中は格安天国。



390円のカットソーやポロシャツ、990円のパーカーなどを沢山購入していました。



ブルキナではあまり既製服は買っていないからわからなかったけど、

ここに売っているものは、安いとはいえブルキナで売っているものとは全く質が違うとのこと。


さすが、商店街!


高校時代はとてもお世話になったこの格安靴屋にも、ひさしぶりに足を踏み入れ、ショッピングを楽しみました。








休憩に『つじり茶屋』のぜんざい。

初めて食べる甘い豆。どうかと思ったけど、気に入ったようです。


↑お店の人がお茶団子を沢山入れてくれました。



最後に寄ったのは電器屋さん。

ポータブルハードディスクやUSBの他に、ドライヤーやカメラを購入。

掃除機も欲しがっていましたが、海外対応じゃないので断念。
(あの国で掃除機使ったら、一発で壊れそう…。)

既にそれぞれカメラを持っている彼ら。

今日買ったのは上司へのお土産だそうです。




職場を通して日本に来てるし、誰もが簡単に日本に来られない世の中だし、

おそらく彼らは買い物している間中、ブルキナにいる色んな人の顔が思い浮かんでいたと思う。

日本人以上に周りへのお土産を考えなければいけないブルキナベ。

日本に行く彼らを羨ましく見つめる同僚、帰国してからもうまく付き合わなきゃいけない上司、近所の付き合いもあるかもしれない。

そして愛すべき家族。



激安洋服屋さんで、1500円のパーカーを欲しい、欲しいと言いつつ我慢した彼女。

他の人へのお土産を買うために、自分のものを沢山我慢しているのかもしれない。




そんな彼らが、帰りの私の電車代をどうしても払うと聞かない。



今日1日付き合ってもらったから、電車代の270円くらいは自分たちに払わせてくれという。

押し問答の末、奢っていただきました。


また週末一緒に買い物に行きたいという彼ら。

今回は、私も目測を誤ってしまった。

トライヤルとかホームセンターとか、もっと安いところに連れて行かなければ!!


次回へのリベンジに燃える私。



次はどこに連れて行こうか、今から迷うな~。








☆おまけ☆


↑なぜそこで!?道で突然記念撮影。




地元でブルキナベに会った

2012-02-17 17:14:12 | 日記
私、実はJICA九州の近くに住んでます。
車で10分くらい。同じ八幡東区。

でも、このJICA九州には今までなかなか行く機会が無く、初めて行ったのも帰国後でした。



↑食堂でひさしぶりに羊肉食べた。世界中のご飯食べられるから嬉しい。


で、今回なぜ訪れたかと言うと、自分の活動とブルキナファソの紹介をするため。

JOCAの方にどうかと打診されて、お引き受けしました。

今回私の話を聴いて頂いたのは、60歳以上の方が通う生涯学習校の学生さん。

勿論皆さん60歳以上。でもさすが団塊の世代、とってもパワフルです。


アフリカの生活事情はとても受けが良いらしく、約40分の話を熱心に聴いていただきました。


月末には、県内の小学校でも出前講座をする予定。

今度は小学5年生。わかりやすく話できるかな~。




さてさて、発表も終わって家に帰ろうとしたところ、JICA九州のフロントの方が、
今来ている医療系の研修員の中に、ブルキナベがいるということを教えてくれるではありませんか。


会いたい!

JICA九州には途上国からの技術研修生が頻繁に来てるけど、ブルキナからってめったにないし。



そう思って、彼らが研修先から帰るのを待つこと40分。

玄関にバスが到着し、沢山の外国人が館内に帰ってきました。



そこにブルキナベ3人(男2、女1)発見!

近づいていって挨拶。
久々に話すフランス語がぎこちなかったけど、向こうも私がブルキナに居たことを知ると、とても喜んでくれました。
(内一人は、後輩隊員の名前知ってた。)


そしてさらに、女性が私に言う。

「週末、暇なら買い物に付き合ってくれませんか?」


そんなわけで、明日土曜日、一緒に買い物に行くことになりました。

電器屋と洋服屋に行きたいらしい。

向こうでは、日本=電化製品というくらい、電化製品が有名。

隊員時代、私も沢山の人に頼まれたように、彼らもお土産を沢山買うんだろう。




そんな約束をして、帰ろうとすると、彼らも仲間と一緒に周辺をぶらぶらとするという。

最初はバス停まで…のつもりだったのだけど、私も暇だったし、彼らに同行。

誰一人として日本語を話せない集団が心配…というより、
初めて日本の文化に触れる彼らの反応が楽しみだったことが大きい。


火曜日に日本に来たばかりの彼らはまだ全然日本を歩いていないようです。

歩道橋の階段を登り始めたところ、突然、

「写真撮って!」

何が彼女たちを突き動かしたのかもわからなかったけど、一緒に写ってみた。



最初はスーパーに行くだけと聞いていたのに、スーパーを過ぎてもまだ歩く彼ら。

そして、私に地図を見せて言う。

「ココ(コジマ電器)に行きたい。」


コジマへ向かって歩く研修生たち。(ブルキナ、ケニア、コソボなど多国籍)


週末まで待ち切れなかったらしい彼ら。

生活費はまだJICAから貰っていないので、今日は下見だけのようでした。





彼らが生き生きと商品に魅入る様は本当に嬉しそう。

カメラなどの他にも、炊飯器や掃除機、ホットカーペットなど、
日本では当たり前のものがとても珍しいらしく、真剣に見ていました。




信号の無い横断歩道を渡る時、車が来ると警戒する彼ら。

歩行者優先で、ちゃんと横断歩道前で止まる車を見て、感動していました。



保健や医療の勉強をしに日本に来ているのだろうけど、

日本の生活、サービス、商品を見ることが彼らにとって一番の刺激になっているのは間違いないと思う。

3月17日まで滞在するらしいけど、この1カ月間で色んなものを吸収して、

ブルキナの人たちに還元してほしいです。