ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

家庭ごみ回収の現状inクドゥグ①

2010-09-22 04:34:29 | 協力隊活動
ということで、早速市役所行ってきました



隊員のあやちゃん そのカウンターパート 衛生課課長

と、話をつないで貰い、


市の家庭ごみ回収&市内清掃活動の仕組みについて課長さん自ら説明していただきました






話によると…、

家庭ごみ回収も、市内清掃活動も市がやっているのではなく、

すべてassociation(アソシアシヨン=団体)に委託してやって貰っているのだそう。

(前にも書いたけど、ブルキナにはそういう環境・教育など特定の目的をもった市民団体が沢山ある。)





家庭ごみ回収は全部で6つのassociation、市内清掃活動はこの6つを含めた11のassociationが分担してやっているらしい。

これらのassociationを管理する組合もある。





て、ことで、衛生課課長さんにassociationを紹介して貰い、

家庭ごみ回収の現場を見学させて貰いました




待ち合わせの約束は9時

ほぼ時間通りに皆集合し、出発




回収には、このリアカーとロバを使用。




リアカーには在ブルキナファソ フランス大使館の文字。

どうやらフランスの援助のもと、市役所が各associationに支給したらしいです。




さて、1件目。

家の門の前に設置してあるドラム缶製ゴミ箱。



ゴミ箱の下に、トレーを置いて…
(よく見るとコレ↑、テレビのプラスチック製のカバーなんです…)




ゴミ箱をくるん

どちゃー



変な汁が…



きちゃない…



それを、2人がかりでリアカーまで運びます



異臭がするので、顔にはマスクをしたり、布を巻いたり…




よっこらしょ





こぼれたゴミもちゃんと箒で掃除します

えらいなぁ~








続いて2件目。


ガーン

悲しい現状…



ゴミ箱があるのに、ゴミがゴミ箱に入っていない…




それでも、当然のように箒でゴミを集める彼女たち…



ホントに感心します。





でも、それもそのはず。

ゴミ箱があるというのは、当然のことのようで、当然ではなかったんです…




まずは、マシなものから。



セメントの袋や




壊れたバケツなどにゴミを溜めている家庭。


これなら、袋やバケツをリアカーまで運んでひっくり返すだけなので、まだ楽ちん



でも、



ゴミ箱(?)が移動できないから、その場でトレイに移さなきゃいけなかったり、







そもそも、ゴミ箱なんてシステムがなく、箒でごみを集める&トレイに載せて運ばなきゃいけなかったり…



ゴミ回収というよりは、お掃除屋さん化している彼女たち。




これも、ゴミ溜め。






こんなにゴミを出すのはパン屋さん


大量のごみ。

1人がゴミの中に入って、トレイに載せます。



もちろん、裸足




底でヘドロ化したごみをかき出す彼女。


ここ一件で30分以上かかりました



ここで、リアカーがいっぱいに





集めたごみを指定のゴミ置き場へ持っていきます。




クドゥグ市内には、2つの仮置き場があり、それを定期的に市役所の車が郊外のゴミ捨て場に移動させるそうです。


市内の仮置き場は、ホントに町の中。

異臭放つゴミ置き場の向かいには、美容室と飲み屋がありました

近隣の住民から苦情は出ないのだろうか…?








今日一日で、この仮置き場に2回やってきました。






つまり、リアカー2台分のゴミを集めたということ。

25件くらい廻ったかな?



作業が全て終わったのは、15時。

途中、休憩も食事も摂らずに歩きっぱなし





これで、貰えるお金はお家1件500F CFA/月。



このお金で、ロバの餌代、リアカーの修理代、保護具代、association運営費など全てを賄います。

女性たちの手に渡るのは一体いくら?



この500Fですら支払が滞っている家庭もあるし、

そもそも家庭ごみ回収を利用せず、焼却したり放置したりする家庭の方が多いのがクドゥグ現状。





ちなみに首都ワガではお家1件につき1000F CFA/月。


まだまだ、住民の意識に差があるということです。





その辺の実態の調査&啓発を今後していく予定です。


では、長くなりましたが、ここらへんで。

毎度ながら、写真多くてごめんね

配属9ヶ月目にして…

2010-09-22 02:51:04 | 協力隊活動
最近、活動の方向性を変更しました



配属されて既に7カ月過ぎている。

それはわかっているんですけどね…




そもそも、変更も何もこの7カ月ほとんど活動らしい活動ができてなかったわけで、



のらりくらりと、

ビール飲んだり、苗木育てたり、おいしいもの食べたり、子供たちと遊んだり、



配属先の隊員に対する関心の無さを痛感したり、下痢になったりしながら、



自分がここに来た意味を考えていたわけです。



配属先は自分たちが日本人ボランティアを要請したっていう自覚がなく、勝手に来て何かやってるなぁ~ていう程度の認識


当然、私に何かをやってもらおうっていうビジョンが無いので、

これまでとりあえず、歴代隊員が関わってきた苗木生産者支援に首突っ込んでいたのですが…。




残念ながら、環境省はおろか、生産者グループのやる気もイマイチ。

張りきってやってるのは、日本人だけなんじゃ?

ていうか、支援することに意味あんの







そんなこんなで、自分の活動に全くの進展が見られないまま、このまま2年間が終わってしまうのかとやる気も失くしていたころ…






8月中旬、突如クドゥグに現れた救世主

JICAブルキナファソ事務所所長




所用でクドゥグに来たついでに配属先に立ち寄り、同僚数人と意見交換&たくさんのアドバイスを下さいました。







キーワードは“collaboration”
(フランス語読みすると“コラボラシヨン”)





実は、最初日本人が私1人だった任地クドゥグもここ数カ月の間に次々と隊員が配属。
今では、近隣の町も含め4名の隊員がこの辺で活動しています



皆それぞれ、市役所だったり、教育識字省だったりで活動しておりますが、



市役所
市内美化とか家庭ごみ回収とか管轄してんの市役所じゃない


教育省
子供たちへの環境教育って効果大きいよね



ということで、市役所と教育省とそこに所属する隊員たちとコラボして活動できんじゃない??と動き始めました。



今のところ、

市役所とは…

市内の家庭ごみ回収の普及と実施団体支援、ポイ捨て防止啓発活動...etc.



教育省とは…

子供たちと一緒に学校苗畑&植林、ゴミ拾い…etc.





これに、前にも書いた音楽祭NAKとからめて色々できたらいいなと、各機関と話を進めています


自分がうまいこと、各機関の橋渡し的存在になれるといいなぁ






いや~しかし、正直この8カ月ホントに辛かった


人間やることがない時が一番辛いよね




でも、仕事なんて最初は皆辛いもの
ですよね、皆さん




これまでは、準備期間。

それならこれからは、ジャンプするのみだ―




てことで、乞うご期待

苗木作り⑥(最終回)~植林~

2010-09-15 07:12:45 | 日記
今年3月、赴任して間もない頃から育ててきたうちの苗木ちゃんたち。



先週土曜日、遂に巣立ちの時が訪れ、

エドワードが準備する台車がやって来て運ばれて行きました。



雨期の雨と夏の日差しですくすくもりもりと育った苗木たち。


こんなに大きくなりました。


【ユーカリ】



【アカシアニロチカ】



【メリナ】



【カシア】





そして、翌日の日曜日。

2週間ぶりにエドワードの村tiogoへ





さぁ、張りきって植えるぞーと行きたいところですが、わたくし、この日は体調不良




朝から下痢で、この日も下痢止めで何とか体調を整えてきておりましたが、

強い日差しの下、苗木を木陰から植林場所へ移動させるだけでフラフラ…





とても使いものになる状態でなく、シアバターの木の下に座って、皆様の働きを見ておりました。



情けない…




でも、とりあえず証拠写真だけは撮りましたよ

このとき精いっぱいの、限界の笑顔がこちら↓



今日は、前回より人が少なかったため(←私のせい…)少し時間はかかりましたが、

約2時間で275本の木を植えることが出来ました







今回は同じクドゥグ隊員のあやちゃんと、ちょうど日本から遊びに来ていたその彼氏さんも参加してくれました。

ありがとー





帰りは、例の如くマルシェ




日本から来たばかりの人に、渋谷よりも人が多いと言わしめるこのマルシェ、いかがでしょう?


そして、焼き豚。




体調が悪く、昨日豚で当たったと思われる私はとてもじゃないけど食べる気分になれず、

皆が食べるのを撮影するのみ。





そんなこんなで、苗木生産から植林まで半年かけてお送りしてきましたが、今回で終了です

来年は、さ来年私が帰った後を考えて、

私の庭ではなくエドワードの家で苗木を育てる予定です。


さらに 来年は小学校で子供たちと苗木生産&植林しちゃうかもな予定です。


来年もお楽しみに

ソーラン節踊ります☆

2010-09-05 18:09:28 | 協力隊活動
毎年11月後半、クドゥグで音楽祭が開かれます



その名もNAK (Nuit Aytpique de Koudougou)。←ナックと読みます。



クドゥグの特別な夜という意味です。



1週間続くこのお祭り。

アフリカの有名なアーティストの生歌や伝統的なダンス、演奏が披露される他、

各種民芸品のお店も出店されるらしいです。


さすが第3の都市、クドゥグ




今年は、私にとっても初めてとなるこのお祭り。




実は、そのお祭りに出演することになりました




もとはといえば、前このクドゥグにいた植林隊員さんが、

このNAKの前後に会場のゴミ拾い活動をしていて、

私もしようと思ったのがきっかけ




前回は、ブルキナベに参加を呼び掛けたものの、なかなか人が集まらなかったらしいので、

今回は、ステージ上から参加を呼びかけようと企画しました。





で、考え抜いた揚句、他の大勢の隊員と一緒にソーラン節を踊ることにしました



訓練所で踊ったことのある隊員が多数いるほか、

ブルキナベに与えるインパクトが大きい、

そして何より日本っぽいということからこれに決定!




私自身は、ソーラン節なんて生まれてこのかた踊ったことありませんが、

みんなに踊りを教えてくれる協力者も得ることができ、準備OK!




早速、このNAKを企画運営しているアソシエーションの責任者、その名もコアラさんに突撃しました



企画書を提出し、この出演の主旨を説明すると同時に、

去年他の隊員がソーラン節を踊った時に撮影したビデオを見せました



反応は、上々



ソーラン節のビデオを見て、「カラテー」と、ひとり盛り上がるコアラさん。



勿論、出演の一番の目的、環境啓発にも同意していただき、出演が決定しました

(一応後日、正式書類として申請書を提出しています。)








さて、出演が決まったところで、出演者の募集!!


まず、今やブルキナに90人近くもいる協力隊員に出演を呼びかけました



そして、忙しい活動を顧みず、14人の隊員が当日クドゥグに駆けつけてくれることになりました




また、コアラさんを紹介してくれた某アソシエーションの責任者も参加する気まんまんで、

そこのアソシエーションの子供たちが環境啓発の劇をしてくれることにもなりました




もちろん、子供たちも一緒に踊ってくれるらしいです






今年のNAKは、ブルキナの独立50周年記念日に合わせて、12月開催


約3カ月の練習でどこまで出来るのか??



こう、ご期待です

村で植林avecお友達

2010-09-02 01:11:14 | 日記
まだまだ、ブログ アップしていきます。


前回のゴミ拾いがあった更に2週間前の8月1日。

またまたエドワードの村で植林してきました。



エドワードの村tiogoはだいぶ前のブログでも紹介してるから、見てね




その日は、とてもいいお天気

空の青と、大地の赤、そして雨期で生い茂った緑がなんとも鮮やかでした





さてさて、今回植えるのは、実は私が育てた苗木たちではありません。

私の家に以前住んでいた植林隊員さんとエドワードが、去年育てたものです。





今日は、エドワードの兄弟やお友達、そしてその子供たちも参加。




大人たちが、適当な場所に穴を掘って行き、







子供たちが、そこに苗木を1つずづ置いていく。




そして、残りの人が苗木をポットから出して植えて完了





見事な連携プレイで1時間ほどで約300本のユーカリが植わりました






さて、その日は3日に一度のマルシェの日。



帰りに立ち寄って帰りました。



食料品やら衣類やら何でもかんでも…さすが3日に1度のマルシェ



活気が違う


なんかエドワード、そのへんのおばあちゃんと踊ってるし…





今日、穴を掘るのに使った鍬も売ってたよ



上手いこと木の枝の形を利用して作るもんです




そしてお昼ごはんは、

ここ↓と、




ここ↓で買った





パンと焼き豚




うまかったです





いまは、こーんな水溜り?ができてるけど、もうすぐ雨期も終わり。






でも、まだうちの庭の苗木たち植えてない


近い週末、また村に植林に行く予定なので、ご期待ください






おまけ



マルシェで見つけた双子たち