ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

日本はどの惑星?

2011-03-20 19:05:59 | 日記
毎週日曜と木曜、ある団体の活動にお邪魔しています。

association "Aide Volontaire aux Enfants Mineurs"

直訳すると、未成年に対する自発的援助。という名前の団体。




子供たちを集めて、歌を歌ったり、劇をしたり、意見を発表したりするなかで、

環境、モラル、ジェンダー、貧富の差などを考えていこうという団体です。


一緒に、クドゥグの音楽祭NAKで劇をしたのもここの子供たち。





そしてこの度、彼らと協力して活動を行うことになりました。

クドゥグ内の各町をまわって子供たちとゴミ拾い&環境啓発劇をすることになったのです。


現在、市内の公共機関やお店をまわって後援をお願いしています。




今日は、その団体のリーダーと一緒に劇のテーマ、盛り込みたい内容などを話し合いました。






さて、それが一段落すると、話題は日本の地震の話に。

地震が起きるメカニズムなど、日本では義務教育で習って当たり前のことですが、

ここアフリカでは地震なんて起きないので、彼らもよく知りません。


地震とはどのようなものか、どのように発生するか、いかに日本が地震の発生しやすい場所に位置しているかなどを説明しました。



ところが、紙にプレートの絵を書いて、ジェスチャーも交えて説明するものの、

彼も基礎知識がないから、なかなかうまく説明できない。



と、ちょっと待て、と家の中から世界地図を引っ張り出してきました。

地理と地学の図表が合わさったみたいな内容が充実した立派な本。

スイス人の友達から貰ったらしいです。




探すと、ちゃぁんと海溝やプレート、マグマの様子など地球の断面図と共に、地震のメカニズムについて書かれたページがありました。


仏語できちんとわかりやすく説明されていたので、詳しくはこれを読んでくれ、と丸投げ。





すると次に驚きの質問が。

「日本はどの惑星にあるんだ?」







何を訊かれているのかわからない。




「たとえば、ここアフリカは地球にあるんだ。じゃあ、日本はどの惑星にあるんだ?」

と、その地図帳をめくって太陽系の絵が載っているページを指差す。

「水星か?木星か?」





一瞬冗談かと思った。


実際確認した。


「本気で言ってる????」







本気でした。

どうやら、彼は飛行機で宇宙が旅できると信じてたみたいです。




「日本も地球だよ~。てか、他の惑星なんて暑すぎたり寒すぎたりして人間住めないよ~」


と、いうと、そうかと納得はしていたけど…。




テレビで人類が月にいく映像なんかをみてそう勘違いしてしまったそうなんです。




この国の科学教育がどうなっているのか急に気になり始めました。

書店に売ってる化学や物理の本とかは日本の高校のものと同レベルだから、

みんなちゃんと勉強してると思ってたんだけど…。




考えてみれば、日本みたいに写真付の教科書とか無いから、知らないのも当たり前なのかも知れない。





アフリカが地球なら、ヨーロッパは何星?ってか、私は異星人ってこと???


て、訊いてみたかったけどやめときました。


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