ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

どっこいしょー

2011-09-26 20:58:56 | 協力隊活動
ブルキナに戻って2週間とすこし。


気温は30~33度くらい。湿度50~70パーセントくらい。
概ね過ごしやすい日々です。



朝は、夏休みの朝って感じがする。(私だけかも…)



そして、

脚を大量に蚊に食われております。

いや、蚊じゃないのかもしれない。

むっちゃ痒い。そしてずっと治らない。



もしかしたら、ブルキナ隊員の間で恐れられている(?)その名も『腐れ病』かもしれない…。
ブルキナの空気中を漂う細菌のせいで、虫さされの様な小さな傷も膿んで治らないらしい。

退避前の1年4ヶ月の滞在期間中には、幸いにも私はそんな風にはならなかったから安心していたのだけど…。


栄養が不足しているのかも。

いや、まさか。

昨日もエドワードのマキ(飲み屋)に行くと、羊の脚の煮込みをご馳走して頂きましたし。


↑蹄見える?

たんぱく質と脂肪とコラーゲンは取れてるはず。

ビタミンが足りてないのかな…?

よし、明日から野菜を沢山食べよう!






さて、先週の日曜日18日から少しずつ、音楽祭NAKに向けて、子供たちとソーラン節の練習を始めました。

日曜日と木曜日の週2回練習して、昨日で3回目が終わったところです。

本番では、日本人隊員と一緒に踊ってくれるといいな。


1,2,3,4,5,6,7,8…

数えながら、1小節ずつ教えていきます。




こちらの子たち。
ダンスはとても上手で、リズムに合わせて身体を動かすことには慣れているはずなんだけど、
器械的動きには弱い。

1,2,3,4、…っていうリズムには、なかなか合わせられない。


それでもまぁ、だんだん形になっていく。


団体代表のアレンも、一緒に練習。(↑白いシャツの人)


1日目は、最初の前奏の部分まで。


2日目からは、いよいよ「どっこいしょー、どっこいしょ。ソーラン、ソーラン。」

の部分へ。

皆、この掛け声だけはうまい。


3日目。

少し遅れていくと、既にアレンが子供たちを指示して練習を始めていた。



そして、結構形になっている。ちょっと感心した。

問題は、アレンの物忘れが激しくて嘘を教えていることと、身体が硬すぎて正しく踊れないことくらい…。


↑お父さん、頑張れ!!


それでも、のみ込みの良い子は大分様になってきてるし、少しずつだけどNAKには間に合いそうです。



最後に日本から持ってきた飴を配る。



1人1個でも、100人位いるから、5袋が一気に無くなる。

子供たちは、飴が大好き。

普段なかなか甘いもの食べられないから。


だから、貰ってないと嘘ついて2個もらおうとする子を見極めるのが大変。

今度見つけたら、げんこつ入れてやる!!



子供たちの笑顔を見ていると、
今回飴を日本から20袋くらい持ってきたけど、もっと持ってくればよかったと思う。




そういうわけで、アフリカの子供たちのソーラン節、乞うご期待です。


活動再開

2011-09-17 08:40:17 | 協力隊活動
週末、土曜日は朝から雨が降りました。

朝方4時ごろ、凄い爆音で目が覚め、何事かと思えば雨でした。

9時前まで降り続きました。



今年は雨が少ないと嘆くブルキナベ。
こうして、しとしとと長く雨が降り続くとちょっとホッとします。





さて、この1週間で活動が徐々に再開しているのでその様子でも。

月曜日にとりあえず、配属先の偉い人に挨拶はしましたが、家の片づけなど色々あり、本格的に顔を出したのは水曜日。

月曜日は多くの人が配属先にいなかったため、水曜日に沢山の再会がありました。



カメラとかいろいろお土産をねだられるのかしら…


なんて心配をしておりましたが、そんなことを言う人は一人もいませんでした。
皆、純粋に私がブルキナに帰ってきたことを喜んでくれているようです。

そして、お土産にと買ってきた『コアラのマーチ』に大喜び。
「うまい、うまい」と食べてくれます。

確かにこういうお菓子この国にはないなぁ。

こんなことなら、もっと持ってきてあげればよかったと思いました。



配属先の一番偉い人、地方局長には谷村新司のCDをお土産に渡しました。

この局長自身も実は歌手でCDを出しているのですが、
(この国の公務員は結構、副職を持っている)

そのお顔が谷村新司そっくり。ということで一部日本人の間でも有名なのです。


↑どうでしょう??

まぁ、この方にとっても似てると言われても、谷村新司CDのジャケットを見てみても実感は無いみたいですが、
とりあえず、喜んで頂きました。






一通り、挨拶を済ませたあと、前日からアポをとってあった『ベネムノーマ』という団体に伺ってきました。

この団体は、毎年クドゥグで開催される『NAK』という音楽祭を主催している団体で、

今回は、帰国のご挨拶も兼ねて、今年の日程確認、出演の依頼、そして会場整備のお願いにお邪魔しました。



このNAKには、昨年もゴミ拾い活動や出演という形で参加させて頂いたのですが、

今年(11月30~12月4日)も、参加させていただく予定です。


代表からも「昨年はとても素晴らしかった。今年も踊ってくれ!」
と言って頂いたので、ほぼ出演は確実。




そして、今回はもうひとつ、会場整備のお願いをしてきました。

これは、NAK会場にゴミ箱またはゴミ捨て場を設けてほしいというお願い。

昨年、ゴミ拾いをして気付いたのですが、このお祭り会場にはゴミ箱が一つもないのです。
(公演後の夜中に、委託されたお掃除グループが会場内の掃除はするのだけど)


『ごみを捨てないで!』と啓発して廻ろうにも、ゴミ箱が無いと「じゃ、このゴミどうすんだよ?家に持って帰れっていうのか?」という答えが帰ってくるのみでなかなか説得力がありませんでした。

そこで、会場内に幾つかのゴミ置き場を設置することを提案したのです。

これについても、代表は問題ないという回答でしたが、誰がお金をだして設置するのか??ということに関しては…う~ん…

要相談ですね。

JICAと環境省とも話し合ってみます。



とりあえず、これらについての申請書を書いて出せと言われたので、月曜日にでも出して、担当者と話し合う予定。

開催は間近。急がねば!!





水曜午後と金曜には、家庭ごみ回収を行っている女性グループにお邪魔してきました。

今年2月に生まれた赤ちゃんもすくすくと大きくなっており、4ヶ月経ったんだなぁと実感。





この女性グループ

やる気はとてもあるんだけど、お金の管理が苦手。

「お金が無い、お金が無い。」とは言うけれど、月にいくら入って使ったのかを把握できていない状態。

そこで、まずはお金が無い原因を突き止めるための出納帳と、
ゴミを集める各家庭の支払い状況を確認するための管理簿を付けて貰うようにしました。


日本への退避前に、ノートを2冊買ってもらい、

そして、帳簿の付け方を説明した紙を渡して直近6カ月の状況を書くようにお願いしていました。



4ヶ月、間があいて、きっと忘れているか、うやむやにして書いてないだろうなぁとたかをくくっていましたが、

ちゃんと書いてました。



各家庭の支払い状況表。

しかも、私がいない4ヶ月の分まで。


これにはちょっと感動。



残念ながら、団体全体の出納帳(お小遣い帳)については、なぜ付ける必要があるのか、

その重要性がわかっておらず、また、付ける方法も知らないことから、まだ書いていませんでしたが、

この調子なら、帰る前までに自分たちで付けることができるようになるかも…

と期待してしまいます。




とにもかくにも、なぜお小遣い帳が必要なのか、これを説明し、納得してもらわなければ…!!

自分の中で当たり前になっていることを説明するのは、結構難しい…。



でも、この団体、本当にやる気はあるので、是非力になりたい。


以前も、布染めをやってお金を稼ぎたいので、その費用を出してくれないかと相談されたことがありますが、

今回4ヶ月ぶりに来てみたら、

自分たちでどうにかこうにか染料とかかって細々とはじめてた。


染料をお湯に溶かして…


小さく畳んで縛った布を入れてしばらく待ち、



洗うと…




こうなる。


みなさん、お土産にいかがですか?


こんなにやる気があるんだから、この団体の赤字(帳簿付けてないから赤字かどうかもわからないけど)が減りますように。





そんなこんなで過ぎた1週間。

多分来週からはもっと忙しくなります。

だんだん体力無くなって来たけど、頑張ります。

雨期の何気ない1週間

2011-09-16 17:09:47 | 日記
さて、再赴任した1週間が終わりました。

いざ、ブルキナでの生活を再開してみると、本当に日本に4ヶ月もいたんだろうか?という気になってきます。

ずっと、こうして暮らしてきたような、そんな感じ。



私は、雨期のブルキナが大好きです。

空は澄んで青いし、緑にあふれてるし(砂埃で汚れてないし)

空の青、土の赤、緑、この3色のコントラストがとてもきれいです。



乾期にはほとんど干上がってしまうため池も、そんなことは微塵も感じさせないくらい綺麗













さて、エドワードとの再会。

お酒を頼まれていたので、持っていくと、

それを知った同任地のあやさんが徳利とおちょこを持ってきてくれていました。





徳利で注がれたお酒を、それは美味しそうに飲んで喜んでいました。
(ちなみに次の日に行くと、もう無くなってた…)



そのエドワード

見せたいものがある、と彼が営む羊肉屋の裏に案内されると、

そこにはモリンガという薬にも食用にもなる木の苗木が沢山ありました。





なんと、全て私にくれるために育てたとのこと。

私が任期を終えて日本に帰る際、お世話になった人に配る予定だったのを知って、

雨期にブルキナに居られず用意出来なかった私の代わりに育ててくれていたのでした。


本当に、嬉しいな~。






そのエドワードの飲み屋で、昨日は久しぶりに羊の頭をご馳走になりました。


↑まだまつ毛が残ってたり…



↑のうみそ

美味しかったです。





今年はとても雨が少ないらしいです。

昨日の夜も1週間ぶりに降ったかと思えば、1時間ほどで直ぐ止んでしまいました。

穀物がうまく育っていないらしく、農民にとって大変な年になりそうです。





それでも、雨期は雨期。

ため池に掛かる橋は浸水し、





いつも子供団体への裏道として利用していた通路も川になっていました。

知らずに行ってバイクで渡ることができず、通りすがりの兄ちゃんに助けて貰いました。



↑慣れた人たちはバイクに乗ったまま渡るんだけどね





即席の川を渡ったところで、子供団体の女の子、アントワネットと再会。


しばらく会わない間に、大人ッぽくなっちゃって☆




夕方は家の周りをお散歩


家のすぐ外には、豆の粉を練って揚げた『ベニエ』というお菓子を作っているお姉さんたち。



ひさしぶりに帰って来た私にタダで食べていけと言うので、1,2個ご馳走になる。





雨期になると、道は畑に変わる。

人と車の通り道だけを空けて、モロコシやオクラが植えられ、3m近くにまで育っていました。








1週間過ごしてみて気付いたこと。

それは、前よりもずっとブルキナの事が好きになっていたことです。


何気ない風景をいいなぁと思い、人々の温かさにホッとします。

もしかしたら、私にはブルキナを離れることが必要だったのかも!?



これから良い日々を過ごせそうです。


4ヶ月

2011-09-13 16:19:59 | 日記
こんにちは。

昨日、9月12日、ブルキナのホームタウン、クドゥグに帰ってきました。


乾期の真っ盛りだったブルキナも、雨の季節が到来し、雨期ももう終わろうとしています。


【退避時】            【再赴任時】
 → 


 → 

少しは緑が増えたでしょうか???





ブルキナの首都ワガドゥグに到着したのは8日ですが、やっぱり家がいちばん!

クドゥグの街に入って、やっと「帰ってきたなぁ。」と感じることができました。





まず、首都の様子はというと、騒乱の後なのでさぞかし荒れていると思いきや、

とても綺麗でした。




むしろ、道端のゴミは少なく、工事中だった道路は出来上がってるし、発展してる感じ。




雨期で砂埃の無い空は晴れやかで、干上がっていた池には蓮が咲きほこっていました。





そして、いつも通りのところは、いつも通り。


↑道に並ぶ、商品の冷蔵庫や自転車


↑革命広場





クドゥグも、概ねいつも通り。

乾期の茶色い世界から突然草ぼーぼーの緑の世界に来たので、少し戸惑いはありますが、

やっぱり落ち着きます。

電気、水道も止められることなく、良く出来た警備員のお陰で庭も荒れることなく、

乾期の間に降り積もった砂埃に苦戦しましたが、近所の友人たちのお陰で元通りの快適な家に戻りました。



↑家の門の真ん前で草を食べる牛。


あとは、超豪華なホテルがいつの間にか建設されていました。


↑帰る前に一回は泊まろう!







さて、ブルキナの空白の4ヶ月。

帰ってきて改めて、いや、初めて、その失ったものの大きさに気付かされました。


帰ることのできる幸運、残り4ヶ月の活動が残っている幸運ばかりを感じて帰ってきましたが、

この4ヶ月で変わったもの、失ったチャンス、そして残り任期が長く希望に燃える後輩隊員を見ていると、自分は何の為に帰って来たのかを考えずには居られません。


隊員の総数が減った今、一人の隊員に対するJICAのフォローが強化され、それもまた、「今、ここで時間があれば…」と、残りの任期を呪いたくなる原因となっています。









とはいえ、変わらないものも沢山あります。

クドゥグに着いたその日に家に来てくれた友人。活動関係者。

待っていたと喜んでくれた同僚。


クドゥグの街を歩けば、名前も知らない沢山の人たちが「おかえり。」と言ってくれます。





ピンチはチャンス。

残り任期も4ヶ月となりましたが、この4ヶ月、1日たりとも無駄にせず、

活動が終わったときに「短い時間の中で、自分はやった!」と心から思えるよう、

がんばります。