ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

誕生日なので

2011-03-19 13:59:17 | 日記
楽しい話題でもひとつ



実は、先週の日曜、ブルキナベの友達に誘われてプールに行きました



さすが第3の都市、クドゥグ!

クドゥグにはプールが3つあります。

今回は、ベルギー人が経営するスポーツ複合施設のプールに行ってきました。
(他にも、テニス、バスケットコート、空手教室、レストランなどがある)





最近は本当に暑く、お休みのこの日はプールも大盛況





大人から子供まで皆楽しく泳いでいます。

でも、このプール利用料は1,000 F CFA(約200円)

平均月給4万円のブルキナベには結構な額

水着を持っていることからしても(約半数は下着で泳いでますけど…)、ここの利用者はかなりの金持ちなのでしょう。






プールは全長25mっぽい。

片側の約3mだけが、深さ1mくらいと浅くなっていて、

そこから離れると大人の男性も脚が底につかない深さに。



だから、大人も子供も片側だけに寄る…。

だって皆、泳げないんだもん(笑)

泳げて5mとか





本当に水に慣れてて泳げる数人だけが反対側に。

私も一緒に来た友人を置いて、反対側に来てみた。


↑反対側に到着して、人の群がる浅瀬を撮影


泳ぐ途中、数人にぶつかられる。

だって皆、水の中で目瞑ってんだもん。

危険






この国には、当然のことながら海が無い

川もほとんどない

学校にプールなんてあるわけない



あるのは溜め池だけ。緑色の


そこで、子供のころ泳いだ人もいるらしいけど、殆どの人は泳いだことが無い。


だから、大の大人もスポンジみたいなのを腰に巻き付けたり、ビートバン使ったりして練習


↑付け毛orかつらが濡れないよう、シャワーキャップでガード



泳げる男性が女性の胴体部分を持って泳ぎを教える姿も見られた。

男性にとっては、美味しいデート






ちょっと水は汚いけど、まだまだこれから暑くなるブルキナ。

週末のプールは欠かせません。


友人撮影。指が入る。




文化の違い

2011-03-18 19:41:24 | 日記
震災から1週間

自分が直接被害を受けたわけではないのに、気分は沈み、苛立ちやすくなっている。

だからでしょう。今日のブログは負のオーラ漂ってます。


ご注意ください。






きっかけは、些細なことでした。




同室の同僚が、私のペンを勝手に使った挙げ句、何も言わずにポイっと投げ返してきた。

ペンが私の前の机の上で飛び跳ねる。



いくら親しい仲でも、それはないだろうと思い、

「こんな風に借りた物を返すのがこの国のやり方なの?」

と尋ねる。



すると、相手は

「いや、俺がそういう人間なんだ。この国全ての人がそうではない。」

と、開き直るような発言。



耳を疑い、もう一度、でも少し口調を荒げて尋ねるが、答えは変わらない。




怒った私は、部屋を飛び出して帰ってしまった。





翌日、ちゃんと話し合おうと思い、同僚に話しかける。

「昨日、どういうつもりであんなことをしたの?」




同僚によると、あれは冗談だったのだという。



そして、謝るどころか正当化し、更に私を責め始めた。




自分はもう50歳を過ぎており、お前より相当年上だ。
年上の自分の方が、お前より礼儀というものを知っているに決まっている。
自分が礼儀を知らないはずがないではないか。

大体、この国では若者は年上を敬うものなんだ。
たとえ年長者に非があったとしても、
「○○さん、このような態度はよくないと思うのですが…」
と、質問するべきなんだ。

だから、昨日の非はお前にある。俺は悪くない。





私としては、「これがこの国のやり方なのか?」と精いっぱいの皮肉で相手に非を認めて貰おうとしたのだけど、伝わっていなかったらしい。

直接、あなたが悪い!というのは気がひけたから。

相手に気付いてほしかった。





それからは、私のつたないフランス語で何を言っても効果なし。

自分のことは棚に上げて…とか言いたかったけど、そんなフランス語知らない!!



でも、何とか怒りをこらえて、昨日いきなり帰ったのは悪かった。と謝る。

自分が非を認めることで、相手にも非を認める気になってもらう。

そして、円満に終わろうと思ったのだ。


でも、同僚からは全く謝罪の言葉なし。

そう、日本のやり方は通用しなかった。





耐えきれなくなってあなたは謝ってくれないのか?と訊くと、

「俺は、自分が悪くないのに謝るようなことはしない」

と怒り始めた。








それからは、家に帰って大泣き。

1時間くらい泣き続けた。



相手に明らかに非があるのが明らかなのに、仏語能力が足りないせいで相手にいいように言いくるめられてしまい、
結局私が謝るだけ謝って、挙げ句相手は逆切れ。


こんなに、悔しくて、腹立たしくて、自分が情けなくて、ブルキナベが嫌いになり、この国でボランティアをする理由を見失いそうになってしまったことってない







日本では到底、けんかすることのないようなことで、口論になる。

日本で27年間培ってきた、人との付き合い方なんてものは通用しない。


この国にいると、自分の心が狭くなったような、自分がとても意地悪になったような気になる。




もしかしたら、慣れない環境の中で、本当に心が狭くなったのかもしれない。


でも、これはおそらく、ブルキナの文化がそうだから。

私が腹を立てることも、ブルキナべにとっては普通のことだから。



それはそれで、仕方ない。それが異文化というものだ。と自分を納得させる。






でも、日本の被災者のモラルある行動がネットで取り上げられ、称賛される度に、

やっぱり、日本の思いやりの文化、相手を気遣う文化は最高だなと思う。



日常では、そんなに違いは現れないかもしれないけど、

どんな文化でも支障はないのかもしれないけど、


もし、ブルキナで災害が起きた時、被災者がどういう行動をするのか想像できてしまう。



こういう、非常時に勝つのは日本の文化だ。







だから、そんな報道があるたびに、泣いてしまうのかな。

もどかしい

2011-03-11 22:54:17 | 日記
私が今回の東北地方太平洋沖地震を知ったのは、発生してから2時間以上過ぎた頃。

日本より9時間遅れで1日が始まるブルキナで、朝7時半を過ぎた頃でした。



朝、何も知らずに配属先に行くと、自宅のテレビ(フランスの衛星放送が観られる)で情報を得た同僚のブルキナベから
日本で地震が発生したことを知らされました。



でも、このとき、それがそんな大きな地震だとは思わなかった…

(まだフランスのテレビもこんなに大きな被害が出たことを認識していなかったと思う。)




朝10時、一旦家に戻り、yahoo!ニュースを確認。

トップニュースの殆どが地震関係のニュースでビックリした。




安否が心配な人からはメールが来ていたので、安心しましたが、


時間が経つにつれてわかる悲惨な状況にただただビックリ。








mixiで災害関係のトピック見ると、皆が災害で役立つ情報を提供し合っている。

それを知人に知らせたり、ネット上に掲載したりしている。

被災地にボランティアに行くという人もいた。




協力隊に行くことが決まった時、おじに言われた言葉を思い出す。(半分冗談だったけど)

「海外でなくても、ボランティアは出来る。(ちょうど東北で地震が起きていた時だったので、)東北の地震被災地に行ったらどうだ?」


その時は、確かにそうだとは思いながらも、

先進国の日本より途上国の方がはるかに問題は深刻だ、なんて考えていた。




でも、ブルキナで1年生活した今思う。

ここの人たちは貧しいながらも、ちゃんと食べて生きてる。

確かに医療は進んでいないし、乳児死亡率も高いかもしれないけど、

不幸じゃない。

地震もない。






今、本当に援助が必要なのは、ボランティアを必要としているのは、

日本の被災地の人々。と思う。



自分が今、被災地にボランティアとして行けないことがとてももどかしい。






同時に、ネット上で情報を提供し合い、助け合う、こんなにも多くの優しい人たちがいることに感動



被災地の人にとって、報道取材のヘリコプターの音がどれだけストレスになるか知らなかった。

女性が性犯罪に遭うなど、こんな悲惨な状況下で上塗りするように最悪なことが起こるなんて思わなかった。
(この状況下でそんな犯罪を起こすことが出来る人がいることにも驚いた)

水を溜められる人は水を、ご飯を炊ける人はご飯を用意しよう。

人間慌てると簡単なことも判らなくなるから、そういう実体験に基づいた情報はとても有り難いと思う。





ここアフリカにいると、ネットから義援金を送ることしかできないけど、

それが凄くもどかしくて、とても心配だけど、

(改めて、自分は日本人だと痛感した。海外で日本の災害情報を得るというのは、予想以上に辛いことです)



1人でも多くの人が助かって、避難した人が一日も早く普通の生活が出来ることを祈っています。

巣立ち

2011-03-04 16:38:41 | 日記
一昨日くらいから暑くなってきました

最高気温35℃(室内)。外出たら40℃超えしてると思う。




今年は、去年に比べて暑くないな~、それとも、もしかして身体が慣れたのかしら


なんて思ってたけど、単に猛暑の到来が遅かっただけ


やっぱり暑いもんは暑い







さて昨日、最後に残っていた子猫ちゃんが貰われてきました

残るはお母さん猫、千代ちゃんのみ。




生まれて2カ月経ったら、親から離していいと聞いていたものの、

可愛さに負けて、ずるずると里子に出すのを先延ばしにしていた私。



でも、さすがにそろそろお別れしないと、と思い…


というか、ちょうど先月はストレスがマックスで、

5匹で暴れ、家の中を荒らされるのに限界を感じ…





2月16日に一番愛らしい女の子みやちゃん(顔の模様が宮様みたいだから)を、

近くのマルシェで髪を編むおばちゃんマリアンのもとへ持って行きました


←寝顔



2月18日、白1点(女の子だけど…)のシロちゃんを環境省の敷地内でカフェを営むサリフに。


↑一番強くいじめっ子だったジャイ子。



2月23日、髭が可愛いチョビ(別名:信長)をいつもうちにお掃除に来てくれるアントワネットが貰っていきました。







残るは、一番小さくて痩せっぽちのチビ。


↑ソファの背もたれの上で眠るチビ



他の兄弟のたくましさに負け、いつも食べ物にあぶれていたチビ。

でもこの2週間、ママの愛情を一身に受け、すくすくと育っていきました。

←同じかっこで眠る親子




↑遊び相手がいなくなったため、千代ママが変わりにプロレスごっこ(教育的指導)。





出来の悪い子ほどかわいい?

できればずっとうちの子でいてほしかったけど、そうもいかないので、

意を決して昨日の夕方、新しい家族のもとへ持って行きました




↑「持って行かせないわよ~!この子の代わりに私を!」
と、子猫を入れるはずの段ボールに入る千代ママ。(単に狭いところが好きなだけ)





可愛がってくれるのは、同任地隊員あやちゃんが働く市役所で秘書をしているマダム ニキエマ。

結構金持ち。



既に1匹メス猫がいるらしく、仲良くなっていけるか、いじめられないか心配です。

でも、なんといってもこの子たちはブルキナ生まれ。

たくましく育ってくれることでしょう


もう、こんな↓寝顔も見られないんだなぁと思うと寂しいですが…

↑なぜかいつも固まって眠る4匹(写真は椅子の上)









可愛がっていた我が子が全ていなくなった千代ちゃん。

さぞかし気落ちするだろうと心配していたのですが、



いきなり甘えるようになりました。


↑餌ちょうだ~いと足元でごろごろする千代ちゃん。



子育てお疲れ様

しばらくはゆっくり休んでね

今になって…

2011-03-02 18:23:32 | 協力隊活動
デモは月曜日まで続きました

クドゥグだけでなく、周辺の街、首都まで巻き込み、

県庁やバスの駅は燃やされ、

数人の死者まで出し…



噂では、今日はブルキナの北に位置する都市で学生運動が起こっているとかいないとか。

ここまで来ると、やってる本人たちも何のためにやってるかわかってないんじゃ?


警察への抗議のはずがなぜ県庁を燃やす?市役所を破壊する??





お陰で市役所も小学校も、そしてなぜか関係ない環境省までお休みで、月曜日まで大変ヒマな生活をしていました


暇すぎて手芸に没頭


←ポータブルHDケース


←巾着(裏地にお花の布付き)

←スケジュール帳カバー

←バイク関係の証明書入れ(裏に水の袋を付けて防水にしました)


こ~んなに沢山作品が増えてしまいました。



自分はこれから手工芸隊員になるんじゃないか?と本気で心配

とはいえ、何をやっても許される?のが村落開発普及員



今現在も子供たちに編み物教えているし、これもきっと活動の役に立つはず







さてさて、

今日配属先に行き、昨日の会議で話し合われたらしいプログラムを見せてもらいました。



なんと

そこには先月行った中間報告で、私が提案した内容が盛り込まれていました


街中への啓発ポスター掲示や、毎月の啓発を目的としたゴミ拾い活動。

独立記念祭およびNAKへの参加まで!






きゃー

これは凄いことなのですよ

もうビックリです





これまで、完全に配属先から無関心を通されてきた私。


ボランティアの要請を出したのはこの環境省のはずなのに、

特に求められることもなく、1人で活動を探しやってきました




このまま配属先とは何の関わりもないまま活動を終えるのかと思っていましたが…


まさかの今、環境省とコラボレ(協力)




嬉しすぎて「メルシーボクゥ!!(ありがとうございます!!)」を連発してしまいました。

(お礼を言うまでもない当然のことのような気もするけど…)





これはやはり、中間報告効果

配属先も、ボランティアを頼んでみたものの、どう扱えばいいか持て余していたんでしょうね…




次の会議は15日。

それまでに、一緒に担当になった同室のダキョと隣室のアマディと3人で、いろいろ話し合う予定


いや~、久しぶりにわくわくしてきた

またレポートしまーす