エチオピアエチオピア

代田橋からこんにちは

陽射し(DP1)

2008-12-12 21:47:56 | Weblog
車も日差しを避ける。
まあ中に居るのは人間だからなんだけど。

アジスでも数少ない信号待ちで、車たちが日光を避けている様子。


陽射しが凄い。半端じゃない。
日向に居たら干からびるってのは、ほんとだと思う。
気温は恐らく昼で20度ちょっと、夜で12~3度。
車も日向を避ける。

車内は暑いが、室内はとても過ごしやすく涼しい。
この国の住宅にエアコンは皆無である。

Photo: Cars are avoiding the sunshine.

先生不在(DP1)

2008-12-12 21:45:03 | Weblog
先週先々週と隣のクラスの先生が来ておらず、気になっていた。
隣のクラスは先生の中では一番話していたムクルという先生のクラスで、僕と同じ「建築デザイン製図」という最終的に一軒家をデザインして製図・模型製作するという授業を行っていた。
授業の科目が同じと言うこと、人生で先生は初めてなので色々と分からないことを聞いたり、うちの大学の教え方について語ったりと、割とコミュニケーションを取っていた。
その彼がここ二週間ほど学校に顔を見せていなかった。
「ムクルは?」
と生徒に聞くと、ただ
「来てない」
とか、
「病気らしい」
とか。
今週の頭に学校が急に休みになったことによって、学科長と久々にゆっくりと話をする機会があった。
最近はどうかとか、ここはこうでいいのかとか、感じたことなどを色々と話した。
その中で彼の口からはムクル、そしてもう一人仲の良かった先生が辞めた、と聞かされた。
「じゃあ生徒達は?」
と聞くと、先生が居ないんだ、と。
でもそれは知らされずに生徒達は毎日学校へ来ている。
ムクルももう一人の先生も25、6歳で歳も近く、一緒にコーヒーを飲みに行ったりして色々話をしたりと、良い関係だった、と思う。
二人の人間性もとてもよく、教え方についての話や、分からないことを二人から聞いたりしていた。
それが二週間ぱったりと来なくなって、授業の途中で居なくなってしまったのである。
居なくなった理由は二人とももっと良い仕事を見つけて辞めてしまった、とのこと。
先生の給料は15000円ほどで、副業をしている先生が多い。そして副業が転じて本業となり辞めていくのだろう。
これは他の学科で聞いてはいたが、いざ自分の科に起きてみるとそれがいかに身勝手であるかがよくわかる。

そこで同じ科目を教えている僕が急遽ピンチヒッターで彼らを受け持つことになった。
生徒達は二週間の遅れどころか、生徒達に聞いてみると先生は課題を出すだけで何も添削は無く、僕の教えているクラスからは既に1ヶ月の遅れが生じていた。
ちなみに授業はあと一ヵ月半。

その話をエチオピア人の友達に話をすると、そんなことはしょっちゅうだと言う。
「たった二週間だろ!?」
と逆に何を驚いているんだ、と言われた。
ただそれは皆がなれているだけの話であって、実害との印象は伴っていない。
実害は深刻である。
僕の授業は四ヶ月をかけて住宅一軒を設計するためにステップを踏んでスキルを上げて来た。
それが一ヶ月遅れていて、しかも彼らが何を教わっていて何を教わっていないのか、しかも彼らの特性も全く分からない。
今のところ2~3週間したら新しい先生が来ると言うが、それはまあ信用しない方が良いだろう。
終わりまで教える気で。

授業の時間は月火は二クラスとも同じ時間で、木曜日だけがずれている。
だから拘束時間の変化はそんなに無いのだが、重なっている分双方のクラスに片足ずつを突っ込む形になり、元々教えていたクラスに影響が出る。

先生が居なくなったのは残念だが、でも反面新しい生徒達との出会い、新たに考えなくてはいけないことが出てきたことは何だかエキサイティングである。
あとは最終提出に二クラスとも間に合わせることが出来れば文句は無い!

Photo: Classroom of drafting department.