整理（E410）

喫茶店でマキアートを飲む。
貧しい子供が寄ってきて、パンを買うお金が無いからお金をくれとせがまれる。
夜ビリヤードをしに行く。その帰り道、物乞いにお金をくれとせがまれる。
彼らは8円ほどに当たる1ブルを受け取っただけでも喜ぶだろうし、自分がそのくらいのお金を造作もなくあげられることを自分は知っている。
でも僕は彼らにお金をあげることはなく、おいしいコーヒーとドーナッツを彼らの前でほおばる。
彼らにお金を上げることなく、何を買うでもない娯楽にお金を投じる。
そういった彼らを何人か養う事だってできるくらいのお金を持っている。
でも僕はそんなことはせず、ただ自分の生活を続けている。
そんな僕は、みんなであると言っても過言ではないだろう。
こういうことって何なんだろう？
そう考えれば考えるほど、世界は整理のつかない沢山のことの上に成り立っているのだ、ということを痛感する。
そんな変な整理だけはついてきてしまった。

Photo: Dying horse in the lake in Metahara, Ethiopia.

最近（E410)

最近のことをかなりおおまかに

タンザニアのキリマンジャロに登り、エチオピアのラリベラに行き、ケニアで動物を見てきた。

ラリベラでは住んでいるアジスアベバから外に出、タンザニア・ケニアでは住んでいるエチオピアから出、そして今エチオピアに住んでいるということは、生まれた日本を出ている。
それぞれから一歩ずつ出てみることで、それまで自分の居た場所を地理的、文化的、歴史的、色んな面で、大きな流れの中で捉えることが出来る様になってきたと思う。
この二ヶ月間でその作業を小さなスケールからちょっと大きなスケールまでこなした中でそれを感じた。

外を見て、その又外を見て、その又又外を見て。それを経た後で元の場所に戻る。
例え前と同じものに向き合ったとしても、実際は全く違った作業となるのだろう。

ついこの間「一年！」と書いたが、気が付けば帰国まであと９ヶ月ちょっと。
日本に帰るのが楽しみになって来た！

Photo1: At the top of Mt. Kilimanjaro (Tanzania)
Photo2,3: St. Gyorgis church (Lalibela, Ethiopia)
Photo4: Tsavo National park (Kenya)