Trips with my RV.

RVでの小旅行。

怒濤の夏期休暇行軍(その2)

2008-08-11 01:50:50 | アウトドア?
本人的には目覚ましも掛けず寝られるだけ寝て前日までの疲れを取ろうと思っていた。今更、寝穢さを恥じる歳でもない。その内、朝寝を愉しみたくても自動的に早起きしてしまう歳になる筈であるから・・・、と思い就寝したのだが、いつも通りの時間に目が覚めてしまう。ま、そのいつも通りの時間と云うのが午前9時だったりするので社会生活不適応者の謗りを受ける所以カモ知れないが・・・。

昨日からの強行軍で妻子は爆睡中である。前夜の内に下調べをしておいたが、霧島SAの朝定食は11時までなので、もう1時間寝させてやっても充分間に合うだろうとMacBookを取り出して鹿児島観光情報を見ていた。カーナビへ目的地データの入力が簡単になるように、気になる目的地名と住所と電話番号を片っ端から携帯電話宛メールに放り込んでいたか、10時を過ぎてしまう。このままでは朝定食にありつけない可能性が高いので慌てて妻子を起こしたが、ピックアップキャビン内の片付けを優先し「女の準備には時間が掛かる」という基本中の基本を失念して食堂前に辿り着いたのは11時5分であった。一応、朝定食が可能かどうかを聞いてみたが11時からはレギュラーメニューになりますとの事でチキン南蛮定食を食べる事にする。(玖珠のレストラン青山のチキン南蛮の方が断然美味しいが、このSAの食堂もナカナカの味。九州で鶏料理を食べてハズレに出会った事が無い)

朝食を食べて霧島SAを出発し、次のSAである桜島SAに到着する。
休憩の必要は感じなかったが、九州道最南端のSAなので外せないと立ち寄ったモノ。鹿児島らしく黒豚料理が一押しの様だが、黒豚料理は今夜に黒豚料理専門店に行く予定なのでパス。(それ以前に、霧島SAで朝食を食べたばかりで食欲は無い)だから、アッサリと鹿児島ラーメンを食べる事にする。

太麺に豚骨スープと云う九州系ラーメンだが、野菜ベースの白湯と併せアッサリしている。太麺もスナック麺系の太麺ではなく長崎ちゃんぽんに使う伸びにくいがスープの味の染み込み易い麺で好感が持てる。根拠の無い個人的な感想だが西日本高速道路㈱管内のSA・PAではラーメンの質の向上が著しいが、美味いと思うのは広島以西であり、地元岡山や兵庫県でのそれを美味いと思った事は無い。(勿論、全てのSA・PAで食べた訳でもないし、個人的な思い込みカモ知れない)朝食の直ぐ後だったので一杯で満腹である。

朝食後の鹿児島ラーメンの後に、外の軽食スタンドで売っていた揚げ立て薩摩揚げである。
(少し油切れが悪いが、揚げ立ては熱々で実に美味い)

九州道の終点を過ぎ、引き続き、指宿有料道路で指宿を目指す。指宿で砂湯体験をするのが目的だから当然であるが、途中に「知覧武家屋敷庭園」「知覧特攻平和会館」を見学するのが先だろう。

会館内は撮影禁止なので画像は無いが、約3時間滞在してしまう。愚娘の夏休みの宿題に「人権作文」があったので、ここで涙が出る体験をして貰い「人権作文」の題材にと言うのが親の考えだったが・・・、親の方が目頭を熱くする次第。私個人的には、存命している実母の長兄が知覧特攻隊の生き残りで子供の頃に何度も話を聞かされていたが約千人の特攻で命を落とした人々の遺書や家族へ宛てた手紙が静かに展示されている平和館である。3時間では全ての文書記録を読む事は出来なかったが感慨は一入である。それについては、物見遊山の片手間に書くのも気が引けるので後日記す事にする。文書記録の中には当時のマニュアルも存在し「と号空中勤務必携」と云う特攻隊員用のマニュアルもあった。尚、旧日本軍の誇る最高の戦闘機である中島 キ84 陸軍四式戦闘機「疾風」実機が展示されていて撮影禁止を恨めしく思った次第。「疾風」は後年米国でもWW2に於ける日本側最高傑作と評される。私も子供の頃に何機も「疾風」のプラモデルを組み立てたのだが・・・。しかし、平和館の「疾風」は既に飛行不能な状態へ荒廃していて残念に思った。

平和館に3時間余り滞在した我が家が外に出ると・・・昼頃には大混雑していた駐車場には見事に車が停まっておらず誰も彼も帰ってしまった様だ。駐車場の向かいにある農協の食堂を覗いてみると未だ営業中との事で、16時過ぎと云う中途半端な時間だが昼食として釜飯セットを食べる。

急いで指宿に行きたい私と、日照のある間に指宿に行くと日焼け対策に困ると云う妻の間で暫く揉めるが・・・その為に鹿児島に来たのだと云う私に推されて移動を開始する。が、妻の策略で「道の駅指宿」に休憩に立ち寄ってしまい焼き鳥と完熟マンゴーで足止めされてしまう。

指宿の砂湯は、当ブログ内でじじさんに「山川天然砂むし温泉」を勧められていて、是非とも行こうと思っていたが「道の駅指宿」の妻子とのミーティングの結果で入浴施設も整っている指宿市営の「砂むし会館 砂楽」に決定する。

#そんな訳でじじさん「山川天然砂むし温泉」は次回チャレンジしますね。

「砂むし会館 砂楽」は市営の施設である。施設からやや離れた駐車場にRAM君を駐車し逸る心を抑えつつ建物に入る。近代的な清潔な施設で妻子の評価は高かった。駐車場もガラガラだったので砂蒸も空いている様だ。フロントの方に聞くと、ガソリン代の高騰が響いて来場者数も減っている様だとの事である。関連の方には申し訳ないが初めて来た観光客である我々にはラッキーなのかも?

浴衣を貸してもらい、記念品にもなるだろうと頭に被るタオルを買い、1階の脱衣場で着替え外に出る。10分待っても妻子が出て来ない。もう先に砂蒸に行ってしまったのだろうかと右往左往する。え~い、砂蒸場に探しに行こうと決心したのは20分待った時だが、やっと妻子が出てくる。何をしていたんだ!と声を掛けると喧嘩になりそうなので、精一杯の皮肉で応酬し砂蒸場へ行く。

真四角に区切られた蒸場が並んでいるが、お客さんの数は少ない。市営なので市職員の方達なのだろうが愉しくもてなしてくれ良い気分で砂蒸を開始する。
左側3人が我が家の面々である。

深く掘ると熱いからとの事で浅めに掘ってもらったが、10分経っても物足りないので砂の掛け直しをしてもらう。深く掘り直しても良いと云って下さったが、熱い砂を掛けてもらうだけで良しとする。流石に熱く20分ほど我慢して砂湯から出る。元より汗っかきの私のみならず妻子も汗だくである。

「砂むし会館 砂楽」の浴衣を着て汗まみれ砂まみれの妻子の記念撮影をしていたら「どうも、こんにちは!こんな処で逢うとは奇遇ですねぇ~」と声を掛けられる。

え?!メガネが汗で曇って最初は誰だか判らなかったが、同じ岡山県でトレールライトを牽かれる山本家の皆さんだと判る。奇遇なんてモノではない、こんな処で偶然に会うとは奇跡としか言いようのない。砂蒸が終わった我が家だが、山本家が出てくるまでロビーで待つ事にして取り敢えず内湯に入りに行く。内湯は太古の海水だそうだ。温泉情報ではカルキ臭いと書かれていたが、私には感じずノンビリと寛ぎロビーに移りNHK大河ドラマ「篤姫」を見始めた。

番組が終わって隣を見ると山本家の面々もロビーのイスで「篤姫」を見ていたのは驚きである。21時前と云う時間なので施設内の食堂は既に閉まっているが夕食を食べる場所を妻の持ってきた観光情報誌で探し始めた。我が家だけならピックアップキャビンなので大抵の駐車場に停められるが、偶然出会った山本家は25ft.のトレーラーを牽いて来ている。妻が何軒か電話をした処、市街地にある料理屋さんが駐車場所に心当たりがあるので店の前まで来たら電話してくれとの事。

プラド+トレールライト25ft.の連結全長を見たら驚くだろうなと思いながら、2家族連れ添って味処 喜作の前に。電話を入れて出てきた女将さんは案の定、大きなゼスチャーで驚いて見せてくれ、隣のGSさんに駐車の許可を取っているので停めて下さいとの事。流石にGSなら連結状態のトレーラーでも楽々駐車できた次第。




味処 喜作
 地図

ここの大将と女将さんも旅行好きだそうで、旅の途中で困っている人を放置できないとの事。後日、トレーラーを牽いて来る事が在ったら再び来ても良いかと問うと夜間なら隣のGSさんに借りれるが、日中なら、1路地離れた場所にも駐車場があるので気さくに喜作に電話を入れて欲しいとの事。色々な御親切に感謝します。



味処 喜作さんは郷土料理が売りの和食屋さんで、新鮮な刺身も美味かったし、揚げ立ての薩摩揚や豚肉の煮物等色々な郷土料理を美味しく頂く事が出来て大満足でした。トレーラーを牽いてのキャラバンの場合、食事は道の駅や高速のSA/PAが主体となり地元の人が普通に食べに行く名店には立ち寄れない事が多いのだが、喜作さんの様な親切な方が居るお店なら諦める事もないのだろう。色々と郷土料理の数々と・・・運転をしないツモリで生ビールをゴキュゴキュ飲む妻の飲み代を入れてもリーズナブルな値段で遅い時間まで愉しませて下さり本当に有難う御座いました。又、今夜のP泊場所も色々御心配や問い合わせを頂いた様で、単なる通りすがりの貧乏旅行者(RVキャンパー)への身に余る御親切には感激しました。この大将と女将さんが親切なのか、鹿児島の人が親切なのか、何れにしろ、鹿児島が大好きになったのは云うまでも無い。

是非、指宿に行かれた際には味処 喜作さんを気さくに訪ねて舌鼓を打って下さる事を強くお勧めしたい。

食事後は女将さんに見送られてP泊場所へ山本家と移動し、飲酒運転が出来ないからと飲酒を我慢した男2人の酒盛りを山本家トレーラー内で開始。(だった筈だが、下戸の私は早々に断念し、山本御主人とウチの愚妻の一騎打ち状態だったのは云うまでも無い)やはり、こうして寛ぐのはピックアップキャビンでは無理な話で山本家トレーラーと出会えたのはラッキーだった。1時半頃まで積もる話を肴に飲んでしまいピックアップキャビンに戻って就寝した。
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2 コメント

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なんとか (ポル7)
2008-08-21 18:27:37
突然の2連チャンUPに驚きつつも、楽しく読破させて頂きました。

奇岩マニアだったんですね(^_-)-☆
知りませんでした。
ちょっとした風景、事象でも地球規模で想像すると妄想?が広がり楽しいことこのうえないですね。
σ(^-^)は奇岩マニアではありませんが、地学、天文学は下手の横好きです(^_^;)

指宿に行く際は「気さくに喜作」
ですね(^◇^)
店主様のそのくどいまでのオヤジギャグに親近感を再認識致しました<(_ _)> 

続きを楽しみにしております♪
返信する
Re; なんとか (店主^軽薄)
2008-08-22 01:26:15
ポル7さん、コメント有難う御座います。

はい、夫婦揃って奇岩マニアです。山口県萩市(旧 須佐町)のホルンフェルスなんか超凄いので御一緒した皆さんをセッセとお連れした事も在ったのですが、どなたも余り喜ばなかったので・・・、これは一般受けしないと知った次第。

> 指宿に行く際は「気さくに喜作」
> ですね(^◇^)
> 店主様のそのくどいまでのオヤジギャグに親近感を再認識致しました 

はぁ、有難う御座います。ま、これは私の創作ではなく喜作の気さくな女将さんが連発していたキャッチコピーなんです。

尚、オヤジギャグは大好きなんですが、娘のウケが悪いので・・・
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