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Trips with my RV.

RVでの小旅行。

ポリペプチド・・・

2011-06-09 21:38:41 | Innocent joke
BSE(牛海綿状脳症・狂牛病)や、それに依ってヒトに感染したとされるCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)は、伝達性(≒伝染性)の病気だとされていて、その感染性因子がプリオンだそうだ。プリオンとは変性タンパク質・・・タンパク質の3次元構造が誤って折り畳まれた状態となったモノだそうだ。本来、出来上がってしまったタンパク質そのものが自己複製は行わないので、それが感染性を持つ理由は正確には判っていない。仮説では、誤って折り畳まれた異常なタンパク質の構造が、正常な構造のタンパク質分子を自らと同じく異常な構造に変換する能力を持っているので伝搬(≒感染)するとされている。脳神経系のペプチド鎖は、シート状に隣り合ったタンパク質が2次元方向に相互結合して膜構造を生成するとされていて・・・、異常型のプリオンが混在すると隣り合うタンパク質相互間の水素結合に影響されて正常型のタンパク質も異常型に変性されてしまうから・・・と、されている。この膜構造(βシート)を相互で構成するタンパク質は・・・一般的なタンパク質の・・・アミノ酸が列なった長い鎖である巨大な物質とは異なり、タンパク質と云うにはサイズが小さく構成するアミノ酸の数量が少ない物質なので、区別する為にペプチドと呼ばれる事もある。そのペプチドが水平方向に列なった膜構造をペプチドが重合したモノとしてポリペプチドと呼ぶ。ポリペプチド化すると普通のタンパク質と同程度の大きさ(分子量)なのだが、その構造は小さな同じ種類のペプチドが単に重合したダケなので、消化吸収の過程や調理中の熱変性を耐えてペプチド構造を維持して摂食者の体内に取り込まれるのが病因だとされている。(毒性をもつ代謝物を出す細菌類では加熱調理しても食中毒になるが、加熱調理すれば大丈夫と思いがちだ。異常なタンパク質である病原性プリオンも加熱調理すれば大丈夫だと思いがちだが、βシートを構成するポリペプチドを加熱調理だけで完全に分解する事は出来ないそうだ)

そして・・・日本では特定危険部位として脊髄・背根神経節を含む脊柱・舌と頬肉を除く頭部(脳・眼球・扁桃等)と回腸遠位部(小腸の内で盲腸から2m以内)の食用を禁じている。BSEの感染因子である異常プリオンさえ摂取しなければBSEは自然発生しないと判明すれば安心なのだが、この問題に於ける「鶏が先か卵が先か」は判っていない。通説では、自然発生的に異常プリオンを産んでしまい発症する羊類のスクレイピーに感染した羊肉を牛に食べさせたのが原因だとされている。(だが、動物死体を原材料としない飼料しか食べさせていない・・・肉骨粉や牛用代用乳等を与えていない事が明らかな日本国内の牛にもBSEの発症例がある事から・・・羊と同じく牛にも、BSEが自然発生する可能性を否定できない?又、BSE発症が疑われる廃用牛から作ったキャットフードを食べさせていたペットの猫にもBSE様症例が公表されている事からも、猫にも伝搬するらしい)

そして・・・、BSEには大きく分けて英国型とアメリカ型が存在するらしい。アメリカ型はダウナー牛と云われて、狂牛にはならず無気力化し動けなくなって死ぬ。ミンク脳症と云われる毛皮を採取するミンクの異常プリオンがピンポン感染(毛皮を剥いだミンクの死体は牛の餌、ダウナー牛になって電気ショックでも立ち上がれなくなったらミンクの餌)したものらしい。そこで怖いのが・・・英国型では豚への自然伝搬は知られていない(異常プリオンを脳に注射すると発病するが)のだが、米国型は豚への自然伝搬が報告されているのだそうだ。豚は食用に供するまでの期間が短いので発症する前にされてしまうのだ・・・と云う怖い話を聞いた事がある。豚インフルエンザは人間に感染するけど牛インフルエンザが有るのか無いのか知れないが、種の壁(宿主特異性)に関して、豚とヒトは近い様なので・・・

昔習った常識では、食品として摂取したタンパク質は、動物性・植物性を問わず胃酸と胃酸の刺激で生産される消化酵素の働きによってアミノ酸まで分解される事になっている。普通、タンパク質はポリペプチドに分解され、さらにアミノ酸にまで細かく分解されてから、腸管から吸収される(タンパク質→ポリペプチド→ペプチド→アミノ酸:このアミノ酸の段階で吸収)しかし、アトピーの病因として、アミノ酸まで分解されずにポリペプチドやペプチドの状態で吸収されてしまう事も知られている。(アミノ酸まで分解されなくとも本来なら腸管上皮組織で分泌されるIgA免疫グロブリンと結合し異物として排出される筈だが、その働きが体調が悪く上手く働かないと、ポリペプチドやペプチドのままで体内に取り込んでしまう事がある。体内に入ったポリペプチドやペプチドは、体内ではアミノ酸へ分解されないので、人体では利用されないまま暫く体内に留まってしまい・・・脂腺から皮脂と共に排出される事でアトピー皮膚炎を発症する?)まさか・・・、そのペプチドが自分自身で使っている型と似ていると・・・、脳で再利用されてしまうのだろうか?一般常識として脳には血液脳関門(BBB)と云う機能があり、、血液と脳・脊髄を含む中枢神経系の組織液との間の物質交換を制限していて中枢神経系の生化学的な安定を保っている筈だ。BSEで異常プリオンに冒されるのが当に血液脳関門にも携わっているグリア細胞だから・・・なのか?世界の優秀な病理学者が、その内に突き止めてくれるだろうと思うが・・・


「ブタの脳」を吸い込んだ労働者たちに謎の神経疾患 WIRED VISION 日本語版 2009年3月17日

飛沫化した豚の脳組織が、どこで人体の抗原抗体反応の引き金を引いたのかは上記記事からは明らかではないが、恐らく呼吸器で「ブタの脳」アレルギーがスタートしたのだろうと思う。だが、小腸の関門を「ブタの脳」ポリペプチドは通り越えてしまうカモ知れない・・・とフト思った。そうなると・・・血液脳関門も・・・。

ジュルジュルとヨダレを零しそうになりながらグルメ番組(録画)を観ていたら・・・豚骨スープを煮込む場面でブタの脳が大鍋で煮込まれていたのを見てしまった。忘れてしまうまで数ヶ月間は豚骨ラーメンは食べたくないカモ?
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