Trips with my RV.

RVでの小旅行。

8Kwhのリチウムイオンバッテリーを積んでみて・・・(ほぼ完了報告)

2020-03-24 20:01:00 | 快適化?
新型コロナウイルス肺炎騒動でアウトドアごっこは一時お休み中である。私自身もハイリスク群に入る(心不全・禁煙歴7年位だが禁煙以前は喫煙歴30年)だが、私自身は新型コロナ肺炎に倒れる事は恐れてはいないツモリ(それで今死ぬなら、忘れた何年後に罹っても死ぬと云う事だ)なのだが、もし現時点で私が発病したら2週間程度の営業自粛と利用辞退等で勤務先に大迷惑を掛け倒産の危機に陥れる事必至なので私レベルで出来る限りの感染予防対策を採って目先の快楽に溺れず可能な限り感染を避けるべく大人しくしているしか無いだろう。それでも時折は、食事も自炊してトイレも含めて完全にキャンピングカー内部で完結させれば感染リスクは限りなく少ないのでチョット位はアウトドアごっこに出掛けても良いのではと悪魔の囁きに突き動かされそうになる。(先の見えない新型コロナウイルス肺炎との闘いの終結は・・・日本国内に於いては1年〜4年程続いて国民の半数が徐々に罹患し予防ワクチン完成後に接種者が一定割合に達する迄の間に数千人〜数万人の方が亡くなる事で社会として集団免疫を獲得してから終結に向かうと想像している。だが、多くの犠牲者が出ない対処方法等は無い筈だ。唯一の方法は、実効力のある予防ワクチンが国民の半数以上に接種される迄は徹底した防疫鎖国を実施し感染者を徹底的に探し出し完治するまで隔離する事だろうが、そんな事は不可能だ。不安を煽るマスコミは、それを暗に求めているのだろうが実際に実施されると社会が機能しなくなり経済的損失が数千人〜数万人の犠牲者の損失を超えてしまう。人の命は地球より重いのだそうだが、本当そうなら季節性インフルエンザで亡くなる方々や交通事故死亡者や自殺者も社会の全力で食い止めるべきだ。つまり、各国政府はマスコミが騒ぐから全力で対処するフリはするモノの不幸な必要悪と見做している訳だ。唯、朗報として、インフルエンザに於けるタミフル的な機序で作用する既存薬等が見出されているので重症化を避け治癒を早める治療には早晩採用されるのだろう。そして更に、新型コロナウイルス肺炎は免疫獲得される事が判明したそうなので、根本的に犠牲者を少なくする為には1日も早い予防ワクチンの接種開始だろうが、1年程度のそれなりの期間が必要なのだろう。鶏卵が必要なインフルエンザ予防ワクチンとは異なり遺伝子組換えした大腸菌での大量生産が可能なそうなので予防ワクチンは充分な量が生産されるそうだ。だが何よりも、今後の世界で同じ悲劇を繰り返さない為には、ヒトと他生物との濃厚接触を避けていく事を全世界の国家社会で共有する事だろうと思う。だが、そんな事は市井の一般人の私が不人気ブログで書いてみても到底敵わないので、社会に影響力がある方々の発信に任せて私に可能な限り普通に生きていくしか無いのだろう。

さて・・・

先代のZIL521の時には5年半サブバッテリー寿命を温存した。だが、それは充分なサブバッテリーを積んでいるにも関わらず限りなくストイックな使い方をしていたからだ。電子レンジ作動時は必ず車両エンジンを回すか発動発電機を回すかしてサブバッテリーから大電流が持ち出される事を避けた。又、サブバッテリーでのエアコン駆動も、避けに避けて止むを得ない市街地車中泊で2回使用しただけだった。なので、夏場の車中泊は、種々の時間的制約が嫌でキャンプ場は年に1〜2度しか入らなかったが電源サイト付のオートキャンプ場か、最近増え始めたRVパークを優先して決定し、行程上難しい場合は発電機の騒音が他者の迷惑にならない高速道路のPA/SAでアイドリングで休む大型車横でと決めていた。国産キャブコンに替えてから、積極的に大型車枠に駐車に行く事は避けていたが、昨今の大型車駐車枠不足からか大型車側から普通車枠横でエンジンアイドリングで車中泊する例が増えていて、そんな大型車脇の空きスペースで車中泊させて頂く事にしていた。幸い、我が家夫婦は鈍感力が卓越しているので大型車がアイドリングで車中泊する横でも特に煩瑣いと思う事なく就寝し睡眠を続ける事に長けていたので特に不便を感じた事は無い。逆に、その環境の中で、自車の発電機が止まると瞬間に目が覚めてしまう位、発電機の音は私には子守唄なのカモ知れない。

だが、しかし、市街地のコインパーキングに無理無く駐車できる国産キャブコンの威力を発揮して市街地コインパーキングでの前泊を試みるとすれば、発電機の音は子守唄等と悠長な事は云ってられない。往々にして市街地の駐車場はフェンスの裏側には民家があり防音箱に入った発電機の音は非常に静かだが、そんな音でも隣で鳴らされるのは誰でも望まない嫌な事だろうし、市街地に駐車された得体の知れない巨大な白い箱の中に得体の知れない人が潜伏していると知れると在らぬ不安を与える事になるだろう。だから市街地のコインパーキング泊のマナーとして、入庫したら極力無音で中に人が居るとは思わせない事が必須だと思う。コンビロールは隙間なくキチンと閉まる様に調整をしてルーフベントには遮光板を入れて外部に車内照明が漏れない様に工夫をしている。運転席助手席部分は敢えてカーテン等で締め切らず無人のトラックを装おってキャビン部との境を遮光カーテンで完全防備している。大声で喋らずTV等の音量は必要最低限としてヒッソリ籠っている次第だ。どうしても出入りする際はエントランスドアの開閉音にも気を使い最後はバタンを閉めず静かに閉めている。(外から閉める時は、エントランスドアを静かに徐々に外から押せば良いが、中から閉める時はゆっくり力を入れて引いてやる必要があり既存のドアハンドルでは心許ないので大きな木製のドアハンドルを取り付けている)


これって、この手のアメリカンなドアに慣れてない人がドアを締めると必ず白色のカバーを持って閉めようとして・・・外したり割ったりするよねぇ?多くの先輩諸氏は新たに手摺やドアハンドルを取り付けたりなさっているけど、この手のアメリカンなドアに慣れてない人って他にドアハンドルを追加して付けていてもやっぱり白色のカバーを持って閉めようとして外したり割ったりするモノだ。極力外観は元通りに戻せる改造しかしないと決めているので新たにドアに穴を開けられないので、兎に角は白いカバーさえ守れば良いので、既存のネジを流用して白いカバーに手を差し込んだら木製のハンドルが中に有ると云う改造を行った。正面から見ると木製ドアハンドルは白いカバーに隠れてギリギリ見えない位置に付いている。力任せに閉めても、音をさせまいとゆっくり強力に引っ張っても今のトコロ大丈夫みたい。(このアメリカンなエントランスドアは、長らくバンテック製キャブコンのトレードマークとなっていたが、新型コルドバンクスから他社では以前から採用されていた欧州製エントランスドアに切り替わっているので、この糞エントランスドアは現行ZILモデルで最後となるのだろう) これで我が家夫婦なら極力音をさせずに静かに閉める事が出来ている。




過去記事、前回の8Kwhのリチウムイオンバッテリーを積んでみて・・・(中間報告) 2019-05-10 21:36:39 | 快適化?では、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを走行充電する為には昇圧するサブバッテリーチャージャーが無いと不可能だと云う事(ま、当然と云えば当然だけど)が明らかになった。だから、昇圧機能無しのサブバッテリーチャージャー(要は、ダイオード式アイソレーター)を車中泊向けに推奨している販売店は半分嘘を書いてある訳だ。ダイオード式アイソレーターが必要な最大の理由は、リチウムイオンサブバッテリーから鉛メインバッテリー(車両側始動用バッテリー)を逆充電する事を止める為である。

これが無いとアイドリングストップ車なら再始動の度に、大電流がリチウムイオンサブバッテリーから持ち出されてしまう。アイドリングストップ車で無くても、車両側で電力需要が逼迫するとボルテージレギュレーターが追従してオルタネーターの発電量が増大する前に、抵抗が少なく車両側より高電圧なリチウムイオンサブバッテリーから持ち出されてしまう事を止める為に必ずダイオード式アイソレーターが必要だ。もしダイオード式アイソレーターを付けずに鉛サブバッテリーとリチウムイオンサブバッテリーをスワップすると走行充電は満充電には出来ないのに、走行逆充電する可能性があり、自宅で満充電にしてきたリチウムイオンサブバッテリーを走行中に消費してしまう事になってしまうからだ。そして、電圧の関係でダイオード式アイソレーターに拠る走行充電では満充電は期待出来ない。

従来型のサブバッテリーチャージャー(ダイオード式アイソレーター)では、標準仕様である鉛サブバッテリーと同じ使い方は出来ないと云う当たり前の事が、当たり前に分かった。

で、我が家に転がって居た昇圧機能付サブバッテリーチャージャー(ダイオード式アイソレーター内蔵)を使ってみた。この製品は、鉛サブバッテリーのみならずリン酸鉄リチウムイオンバッテリーでも使える設定を選ぶ事が出来るので無事に走行充電を行い走行逆充電を防止する事が分かった。だが、所詮は鉛サブバッテリー用なので昇圧チャージ出来るのはたった15A(24V時。12V使用時は30A)だけなので、320Aのリチウムイオンサブバッテリーを走行充電するには力不足は否めない(後述する様に、盛夏の車中泊ではエアコン使用で100Ahを消費するので15Aの走行充電では6時間以上必要)。鉛サブバッテリーの頃なら、走行中にリヤの家庭用セパレートエアコンを動かしたり、電子レンジを使う時はで、走行用エンジンを始動しておけば車両側オルタネーターで発電出来る(そのエンジン回転数での最大発電量から車両側が消費した電力を引き算した残り)電力が、サブバッテリーより優先されて消費されていてサブバッテリーからの消費は殆ど無いか極僅かとなっていた。

デュアルソース・エアコンシステム(バンテック社Webより)
走行中はエンジンの発電を直接使用するためバッテリーを消費せず
と書いてある。確かに鉛サブバッテリーの頃の走行中は、サブバッテリーを消費せずにリヤの家庭用エアコンを動かす事が出来た。アイドリング時にはライトオンやエアコン作動の有無等の関係で全くサブバッテリーを消費せずとはいかないが、持ち出しても僅かだった。だが、サブバッテリーをリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに変えると、これが機能しなくなる。走行中でもアイドリング中でも、消費されるのは大部分がサブバッテリー側になる。だが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー向けに設定を変えたチャージコントローラーでのソーラーパネルからの電力では、エアコンも電子レンジも、ソーラーパネルからの電力を優先的に使ってサブバッテリーからの消費は最小に抑えられている。水と同じ様に電気は高い所から低い所に流れて行くのだから当然と言えば当然なのだが、車のオルタネーターはエンジンさえ動いていればドンドン電力を発電し続けると思っていた常識を裏切られる訳だ。

リヤ家庭用エアコンを使う限り走行充電ではなく走行放電となってしまうので、当面は車両オルタネーターで発電したDC24VでDC-ACインバーターを動かしAC100Vで作動するリン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用チャージャーを動かしてお茶を濁そうと思っていた。30Aの急速充電器なら常識的な早さで走行充電出来る様になった。更に、急ぐ時は、前述の昇圧機能付サブバッテリー チャージャー15Aと、ソーラーパネルからの15Aを総動員すれば、60Aで急速充電も出来そうだ。但し、長時間の実験はしていない。短時間だけ、ホントだほぼ60Aで充電出来る\(^^)/と喜んだだけだ。 因みに、私が購入したBMS内臓リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの仕様は、最大充放電電流は1C=80Aだが、毎日充放電を繰り返して10年の設計寿命を全うする為には充放電は1/3C=26A以下に抑える事になっている。実際は、たった15Aだけ昇圧の昇圧機能付サブバッテリーチャージャーの、ソーラー端子にDC24VでDC-ACインバーターを動かしAC100Vで作動するリン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用チャージャーを繋いでいた。これで、走行充電15A+ソーラー15Aの30Aか、走行充電15Aとソーラー15AとDC-AC-AC変換後の30Aを足しても、サブバッテリー チャージャーPWM制御で30Aに制限されてしまうので、結局昇圧型サブバッテリー チャージャーのスイッチをオフにして、ソーラー端子からのDC-AC-AC変換後の30Aでの走行受電としていた。(制御上の問題が発生して高価なリチウムイオンバッテリーに障害を与えない様にソーラー充電はオフにしていた)尚、走行中にリヤエアコンを作動させる場合は、車両オルタネーター直結のACインバーターで発生させた純正弦波ACで作動させていたので、だから走行充電は30Aとして使っていた。何故なら15Aだけの昇圧機能付サブバッテリーチャージャーではリヤエアコン+その他走行中に消費する電力には少しだけ足りないからだ。


8Kwhのリチウムイオンバッテリーを積んでみて・・・(中間報告) 2019-05-10 21:36:39 | 快適化?では『ですので、夏が終わる頃には、リチウムイオンバッテリー搭載の我が家なりの結果が報告出来ると思います。』と締め括っていたみたいだが、その報告が無いと今回催促を賜った。

結論を書くと、(やっぱり)大電流で急速充電が可能なリチウムイオンバッテリーなので(やっぱり)急速充電しないと意味ないよね〜。と云う結論に至って、このO'cell製 24V80Ah lifepo4リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは1C(80A)での急速充電が出来BMS(バッテリーマネジメントシステム)が組み込まれている(毎日充放電を繰り返して10年の設計寿命を達成する為には充放電は1/3C=26A以下に抑える事になっているのだが、キャンピングカーでの使い方を考えれば毎日充放電を繰り返さない。年の大半は保存劣化が少ないと云われる定格容量40%〜85%での保管となっている。又、後何年先の事だか良く判らないが私も晴れて退職すれば毎日が日曜日になるのだが、毎日が日曜日でも毎日キャラバンには出掛けない様な気がするのだ。だから、年に数回の長期休暇キャラバンで年に数回60Aで急速充電をしたって良いのでは無いかと気が付いた。更に、最近知人が新車から乗っていたZIL FIX CRUISEを廃車になさったがエルフベースはカムロードより頑強だとしても国産キャブコンの使用寿命はヤマ15年なのだろうから、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーだけが元気に生き残っても仕方ないだろう)なので、O'cell製 24V80Ah lifepo4リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの充電要求仕様バルク29.2Vでの80A急速充電出来るアイソレーター内臓昇圧機能付サブバッテリーチャージャーとしてプレジャーボート用の市販品に交換した。これで、バンテック出荷時のZIL520Cruiseとほぼ同じ使い方でほぼ全機能を使う事が出来る様になった。なので、これで我がRVの8Kwhリチウムイオンサブバッテリー作戦は完成だ。80Aじゃショボイと思われがちだが、ベース車のISUZU ELFは24V車なので12V車換算だと160Aな訳だから急速充電と言えば、こんな感じだろう。



サブバッテリーチャージャー(赤黒ツートン)の左上の白いツマミがバッテリースイッチ






BMS付リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの専用モードを持つ最大80Aの昇圧機能付サブバッテリーチャージャー(ベース車のISUZU ELFには90Aオルタネーター搭載)だが、実際に充電出来ているのはアイドリングで25~26A留まりなのだが、これならリヤ家庭用エアコンを作動させてもサブバッテリーから一切持ち出さずにリヤエアコンを動かす事が出来ている。画像の36Aチャージ中なのは標準搭載のインバーター経由でリヤ家庭用エアコンを全力暖房中の充電量。アイドリング中の電子レンジ使用は流石に持ち出しゼロとはいかないがサブバッテリーから5A未満の持ち出しで収まっている。尚、走行中でも常用回転数域では80Aで走行充電するには至らない(MAX60A位なので車両側で使った残りはそんなモノなのだろう。BMSの仕様範囲内だが1/3C=26Aを超えるので寿命は短くなるだろうが、男なら折角積んだリチウムイオンバッテリーにガツンと急速充電してみる時が有っても良いだろう)

これで、ほぼ鉛サブバッテリーを使っていた標準仕様と同じ使用感覚で大容量のリン酸鉄リチウムバッテリーを使う事が出来る様になった。


ほぼ、と云うのが2点だけは、同じでは無い。先ず1点は、満充電で維持保管する方が良い標準仕様の鉛ディープサイクルサブバッテリーでは走行充電しっ放しで帰宅して更に庭でソーラー充電をし続けて維持充電を続けていた(別付のサルフェーション防止のパルス装置を装備)。が、リチウムイオンバッテリーは満充電での保存は劣化が進むので(充電を継続すると内部の単セル内部の化学変化が継続する事と、満充電状態では並列化されているセル同士でのピンポン充電が促進するので)定格容量の40%〜85%での保存が望ましいとされているので、緊急的出動も有り得るRVのサブバッテリーと云う性格上、我が家では上限85%での保管を心掛けたい。まさか100%で帰ってきて自宅庭で15%消費させて85%としたのではサイクル寿命も使ってしまうので、旅程を考えてサブバッテリー の充電が不要と思った時点で走行充電を止める必要があるので経路内にバッテリースイッチ(機械的アイソレーター)を設置した。このスイッチの切替が標準とは違う。でも、満充電保管をしても70%容量としてのサイクル寿命2000回以上の仕様のリチウムイオン電池なので、鉛電池との比較ではサイクル寿命3000回に匹敵する筈だし、前述した通りRVのサブバッテリーは毎日充放電を繰り返さず満充電保管はしないので面倒な切替操作は不要なのかも知れないと思う。が、貧乏性(性は見栄で付けています)なので、旅程の間に、これ以上は走行充電は不要だと決めた時点で走行充電を手動でオフにする必要がある。(標準装備の走行充電回路の電気式アイソレーターリレー作動用電源に追加で手動スイッチを挿入すれば良いのだが、その配線を探して車内に引き込むのが面倒なのと、別のスイッチでオンオフ出来るダイオード式アイソレーター+PWM式電流制限機能付の昇圧機能無しのサブバッテリーチャージャーも切替て使い分けたいので機械的アイソレーター(オンオフのみのバッテリースイッチ)を挿入し、標準の下駄箱内から手を挿し入れて操作出来る様にした。標準とは異なる1点目が、このバッテリースイッチの操作だろう。そして、前述したソーラー充電のオンオフスイッチだ。走行充電で満充電にならない様に途中で止めても、駐車時ソーラー充電が継続すると満充電となり更に充電を続けてしまう事になる。保管時満充電だけでも保管劣化が進むのに、満充電後に更に充電をし続けるのは宜しく無いだろう。キャラバン中に、もうこれ以上走行充電は不要と判断した時点でソーラー充電もオフにしないとならない。このバッテリースイッチも下駄箱内に設置したので下駄箱を引き出して必要に応じてオンオフする。



そんな訳で、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを8Kwh搭載すると、FFヒーターで暖房して冷蔵庫を作動させ適当に照明やポンプを使ってスマホを充電し小インバーターでTVシステムを作動させ電気敷毛布を使う程度なら・・・、1泊2日程度の冬場の我が家の普通のキャラバンなら走行充電は全く必要無い。気を利かして出発2時間前に地上電源を通電すれば出発時には満充電となっていて冷蔵庫も冷え始めている。これで、途中全く走行充電もせずに1泊2日の我が家の平均的なキャラバン(目的地近くで前泊して観光地を観て歩いたり、アウトレットを1日冷やかしたり)をしたら概ね残量85%で帰宅出来る。

残量85%から2〜3週間出動しない事もあるが、残量計の残量表示では減っていないのは嘘かも知れないが(ま、様々な暗電流がジャバジャバ流れているだろうが)少なくとも半分以上残っているだろう。2ヶ月出動が無ければ捕充電の心配をする事にして、サブバッテリーに関しては心配は不要だ。だが、メインバッテリー(車両側始動用バッテリー)はソーラー充電を保管時オフにしている(やはり、コチラも様々な暗電流がジャバジャバ流れているし)ので捕充電をしない選択肢は無い。鉛サブバッテリーの頃は標準搭載のソーラーパネル用チャージコントローラーの隠し機能を使ってメインバッテリー(始動用バッテリー)の捕充電も行っていたが、ここでソーラー充電を止めてしまうから、メインバッテリーの保管時の捕充電は地上電源で継続して行うしか無い。なのでサルフェーション防止機能付維持充電器を車内に設置して外部電源繋ぎっ放しで、サブバッテリーを充電しない様にバンテック標準搭載の「すぐれもの充電器」をオフにしている。このお陰で、庭での保管時にもAC100V系に電力があるのでキャラバン中にワイフが観たそうな番組をRVのHDDに(外部からスマホで)録画予約しておく事が出来る。

長期のキャラバンや、エアコン冷房をする夏場なら走行充電が必要なのカモ知れない。昨夏は、リチウムイオンサブバッテリーでのエアコン利用の消費量を調べたが、ZIL521のエアコンより522のエアコンの方が省エネになっていてフルパワー稼働(星マーク・風量最大)で約300Wだが、10時間程度の仮眠では(断熱に心掛ければ)標準エアコンのエコモード・風量自動ではコンプレッサーオフ時間もあり冷蔵庫や我が家の普通の照明やポンプやタブレットでのTV観賞を含めても一晩で約100Ah位の消費だった。(8kw=320Ah X 25.6V)10時間仮眠滞在しても消費量は1/3であり、40〜60Aの走行充電を2~3時間行えばフル充電に戻っている。何泊も駐めっ放しで使い続けるなら8Kwhでも2泊3日が限度だろうが、我が家のキャラバンスタイル(同じ場所での連泊はしない・少々遠くても必ず日帰り温泉施設に行く・自炊より地域の旨いもの評判の良いものを外食する・滞在より観光が主体)なら夏場の長期キャラバンでも全く発動発電機が不要だと判った。これにMAX15Aで晴天の日中発電するソーラーパネルでの捕充電も加えれば鬼に金棒だが、例え日照が当てにならなくても走行充電だけでエアコン冷房をしても連泊が可能だと判った。

標準仕様のZIL522Cruiseは24V200Ahの鉛ディープサイクルバッテリーを積んでいるので、標準仕様のままでも(断熱に気を配れば)10時間程度の仮眠滞在は可能と云う事になる筈だが、バッテリーの時間率と云う問題から、エアコン(9A)や電子レンジ(40A)といった大電流を使う場合は鉛ディープサイクルバッテリーでは標準搭載のバッテリー残量計の残量よりも実際の残量は少ない。私が理系の人なら、どの位容量が消えたのかを実験で確かめるのカモ知れないが、文系人間の強みで感覚的に、容量短縮は3割引位だろうと思うので、全容量200Ahでは無く使える容量140Ahで100Ah使うと云う話になる。だが、実際は6〜7時間でバッテリープロテクターが作動してサブバッテリーは使えなくなるのだが、使える容量140Ahの内で使えるのは2割引位だろうか?だから、大電流を使う場合は24V200Ahの鉛ディープサイクルバッテリーでは100Ahしか使えない事になる。(そして、サイクル寿命を大きく消耗する)

だが、リチウムイオンバッテリーは大電流の放電が得意だ。勿論、少量ずつ使うのと大電流で使うのではリチウムイオン電池でも短縮されてしまうが20Aの消費での短縮は鉛ディープサイクルバッテリーとの比ではほぼ無視できる。感覚的には24V320Ahのリチウムイオンバッテリーではほぼ300Ah使える感じである。(と、云いつつキャラバンスタイルから150Ah位しか容量を減らした事が無いんだケド。だから、我が家のスタイルでは200Ah分リチウムイオンバッテリーを積んだら無駄が無かったと云う事が判明した。つまり120Ah分はオーバースペックなのだが将来的に経年劣化で容量が減ってきてもベース車が使用可能な内はサブバッテリーは交換の必要は無いと思っておこう)

そして、深放電した後が更に問題だ。鉛ディープサイクルバッテリーでは急速充電と言っても・・・基本的には0.1Cだから24V200Ahの鉛ディープサイクルバッテリーなら20A充電で急速充電と云う事になる。これだと満充電まで8時間掛かる計算になる。実際の走行充電では最大では30A位だったかなぁ〜(遠い記憶)。これで5〜6時間で満充電となるのかな?

リチウムイオンバッテリーは急速充電も得意、と云うか急速充電こそがリチウムイオンバッテリーの真骨頂だ。前述の80Aの昇圧充電が可能なアイソレーター付サブバッテリーチャージャーだが、(バンテック仕様いすゞエルフのオルタネーターは24V90Aのディーゼルエンジンだし条件が許せば80A走行充電するのかなと思ったけど)実際の充電量はMAX60A位だった。なので、一晩の仮眠滞在で使った100Ahを取り戻すのは2時間程走れば良い。晩御飯を食べに行って日帰り温泉施設に行って入浴して仮眠場所まで行って仮眠すれば満充電になっている。盛夏の仮眠の為には、走行時にキャビン内をエアコンでギンギンに予冷しておく必要があるので走行充電しながら標準インバーターでリヤの家庭用セパレートエアコンをガンガンに動かすと走行充電量は40Aとなってしまうが、それでも充分ダト思う。

だから、バンテックの売りであるデュアルソース・エアコンシステムは標準バッテリーでは達成出来なかったが、リチウムイオンバッテリー搭載で念願だった発動発電機不要でエアコンが使える様になった。

標準仕様とは異なる2点目は、リチウムイオンバッテリーを搭載するとエマージェンシースイッチが使えない事だ。走行充電用の巨大リレー(電磁式アイソレーター)は残っている(電圧降下がイヤだからとかlifepo4に交換された諸先輩の多くは電磁リレーを除去されたりバイパスしているが、接点抵抗で0.8Vも電圧降下するらしいが有っても無くても走行充電は満充電出来ない事に変わりないので外す必要は無いと思った)80A急速充電出来るアイソレーター内臓昇圧機能付サブバッテリーチャージャーが間にあるので電圧降下しても無問題で、サブバッテリー側からメインバッテリーを逆充電する方向には電気は流れない。もし能書きどおりにメインバッテリーが上がってしまったら・・・ジャンプコードでサブバッテリー とメインバッテリーのプラス端子を繋いで5分程度充電しなくてはならない事になるのだろうが、ま、メインバッテリー用の維持充電器を組み込んでしまったのでメインバッテリーを上げてしまったらこれを動かして(外部電源からしか通電しないコンセントからインバーター経由で通電するACコンセントを手動で繋ぎ換えて)メインバッテリーの捕充電を試みる事にしようと思う。

我が家の・・・いや・・・ワイフは何も判らないだろうから・・・私の、8Kwhのリチウムイオンバッテリーを積んでみて作戦・・・は、これにて完結した。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 24V80Ah lifepo4(O'cell製)4本 
(数年に一度のバーゲン特価で買った。バッテリー庫の加工はせず耐震粘着シートで貼っただけ)

KIVケーブル 22SQ 電気接続用ケーブル 赤・黒 10m
(線が細い柔らかい物を選べば取り回しが楽)


丸型圧着端子 22-10.5 20個
(ホームセンターで良く売られている"22-10"だと穴が小さくてO'cell製24V80Ah lifepo4端子サイズに嵌める為には加工が必要)


Sterling Power 24v 80a AB2480(Alt to Bat Charger) 1個
(リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに対応したプレジャーボート用昇圧バッテリーチャージャー。O'cell製lifepo4は標準的な仕様なのでAB2480の設定を変える必要は無さそうなので専用リモコンは不要と判断した。専用リモコンが有ればオンオフを運転席で操作出来て充電電流量とかを運転席でリアルタイムで見れて素晴らしいだろうが倹約した。AB2480は高価だが先日久し振りに$¥104円の円高だった日に購入したので安く買えた。これを旧サブバッテリーチャージャーと並列で装着した。昇圧機能無しのサブバッテリーチャージャーだが急速充電をしたくない時は、こちらで少しずつ走行充電する事も出来る)

結局、何も創意工夫する事も無く(一般家庭にはケーブルカッターとか圧着工具が無いのカモ知れないが22SQの切断や端子圧着には専用工具が必要だけど)唯単に一般市販流通品を配置したダケで諸先輩方の様に自作回路や自作専用品を製作した訳では無く人様に誇れる様なモノは何も無かったので、完結篇をアップするのが憚られた次第。

これでiBoxに搭載したEU16iは一泊二日の週末キャラバンでも長期休暇キャラバンでも不要となったと思う。20Lの増設ガソリンタンクは満タンの筈なので早急に使い切って、本体の燃料タンクのみで暫く積んでみて・・・用が無ければ倉庫に移すしかないだろう。 (だが、万が一の際の避難シェルターとしてのキャンピングカーと考えれば選択肢の一つとして発電機を搭載しておいても損は無いカモ知れない)

キャンピングカーブログの筈なのに無関係な記事でお茶を濁して肝心の(?)キャンピングカーブログ的なネタの完結編が無い事に督促を賜って慌てて記事にしたが、やはり真夏にリチウムイオンバッテリーで冷房冷え冷えキャラバンを実践した上で完了報告と致したいトコロだった。(昨夏は、走行充電はオルタネーターからのDC 24Vで別付AC100Vインバーターを動かしてAC100Vで標準搭載の「すぐれもの充電器」を動かし、リヤ家庭用エアコンは別付AC100Vインバーターで動かしていた。文章にすれば訳ないが「すぐれもの充電器」を新設した別付AC100Vインバーターからの新設専用コンセントに繋ぎ換え、リヤ家庭用エアコンも別付AC100Vインバーターからの新設コンセントに繋ぎ換えてから走行して、到着すると標準仕様に2つコンセントを移し替える作業をしていたので結構手間で面倒な作業だったしワザワザ人様に御報告する内容でも無かったから、この繋ぎ換えを行う仕様で実情何の不都合は無かったがスマートでは無いだろう。このコンセント2ヶ所の繋ぎ換えを自動化すべくDC24Vで作動させAC100Vを切り替える電磁リレーを買ったりしてみたが、やはりバンテック仕様の普通の使い方が出来る方が良いのではと紆余曲折した結果、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用モード付のサブバッテリーチャージャーと云う当たり前の結論に到達した次第。又、多くの識者がリチウムイオンバッテリーで充電しながら放電させるのは寿命を縮めると警告しているが、この多くがスマートホンでの話だと思う。消費量を上回る充電をしながら使用するとバッテリーの温度上昇が顕著となる事での弊害なのだと思う。だが、把握型電流計で見る限りキャンピングカーのサブバッテリーでは消費量を上回る充電とはなっていない。電圧差の関係で消費量を引き算した残りが充電されていて、消費量がサブバッテリーチャージャーからの電力を超えたら超えた分がサブバッテリーから消費されている。ので、充電しながらの大電力の放電にはなっていないのだが、サブバッテリーの温度上昇対策として(現時点では35℃で作動する)温度リレーでの冷却ファンを導入しているので、これで良しとしよう。解決すべき問題は満充電で帰宅後も保管される事だけだと思っているので、これの自動化は思い付かないので手動で機械式バッテリースイッチをオンオフする事で管理しようと思っている。そもそも今のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを10年保たさなければならない積極的な動機は自己満足だろう。このキャンピングカーに乗っている間は再びサブバッテリーを交換しなくても良い筈との思い込みでBMS付リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを奮発したが、勝手気ままにサブバッテリーを使っても2年は保つのだからケチケチせずに2年毎に従来型鉛サブバッテリーを交換し続ける選択肢の方が普通だと思う。結局はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに憧れたダケのお子ちゃまであった訳だ。だが、まぁ私のポリシーである外観はノーマルで約2倍の容量のサブバッテリーを手に入れたのだから、お子ちゃま万歳な訳だ)

この段階で初めて申し上げられるが、8Kwhのリチウムイオンバッテリーを積んだら捗りそうだ。ZIL521の頃は恐怖のサブバッテリーケチケチ大魔王と化して妻子に煙たがれていたが、もうこれでサブバッテリー残量でケチケチする必要が無くなった。何時まで夜更かして照明を灯していようがタブレットでTVを観ながら寝落ちしようが電気敷毛布のスイッチを切り忘れても観光から帰ったらFFヒーターで車内がヌクヌクだったとしても、大らかな気持ちで健やかにウンウンと優しく見守る事が出来る様になったのだ。つまりオーバースペックな8Kwhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(この容量はプリウスPHVと同等)は我が家のRVキャラバン(くるま旅)の平和を守る為にある訳だ。

おあとが宜しいようで・・・
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4 コメント

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少し疑問があります。 (アトプリン)
2021-08-30 20:24:40
こんばんは。
初めてのコメントです。
Lifepo4の大電流充電ですが、最大1C80Aと文中で仰っていますが、4パラで載せてますよね?
だとしたら1C320Aが最大充電電流になりませんか?
同じSterling Power使ってるので気になりました。
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Unknown (ラムボク)
2021-09-01 18:39:52
ウチもABシリーズを搭載しており、お仲間のようでご挨拶させて頂きました。200Ahの2バンクの12.8VのLIをこれでそれぞれ別に充電してます。最高で1/2C近くになりますが、常時ではないのでガンガン高電流充電してます。
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Unknown (軽薄な店主(超遅レス失礼しました))
2021-10-22 22:40:59
アトプリン様、コメントありがとうございました。

スミマセン、コメントが付くとは思いも寄らず、又、出動自粛中だったので、こっちのブログは放置状態で全く見てもいませんでした。

> Lifepo4の大電流充電ですが、最大1C80Aと文中で仰っていますが、4パラで載せてますよね?
> だとしたら1C320Aが最大充電電流になりませんか?

いえ、残念ながらBMS内蔵の組電池の場合は、幾つ並列接続を増やしても、単体のBMS仕様値が上限となってしまいます。私は、中華製ですが老舗の信頼性を期待してO'cellを選びましたので1Cが最大ですが、2Cに対応した組電池のメーカーも有ります。

又、1Cの充放電はBMSを壊さないけどバッテリーは傷めます。貧乏性(性は見栄で付けてます)なのでリン酸鉄リチウムイオン電池をO'cellの仕様通り容量維持率70%でサイクル寿命2000回を達成する為には、最大1/3C充放電が条件です。

1、単体充放電容量(2,048Wh:25.6V)   1/4C=512W
2、2並列充放電容量(4,096Wh:25.6V)   1/3C=1,365W
3、3並列充放電容量(6,144Wh:25.6V)   1/3C=2,048W(単体1C上限)
4、4並列充放電容量(8,192Wh:25.6V)   1/4C=2,048W(単体1C上限)

1/4Cで4並列なら、バッテリーに大きな負担を掛けずに1Cで充放電可能となります。

ありがとうございました。
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Unknown (軽薄な店主)
2021-10-22 23:22:45
ラムボクさま、コメントありがとうございました。

遅レス失礼致しました。

長らく自粛期間中だったモノでキャンカーブログは、自分のも皆さんのも見ない(見ると出動したくなる)生活をしていたので、コメントに気が付きませんでした。iOS用のgooblogアプリを使っていますが何も知らせてくれませんでした。(パソコンでgooblogを見ればコメントには気がつくのですが、見ていませんでした・・・言い訳です)

あぁ、Sterling社のABシリーズのお仲間なのですね?12V系は選択肢が沢山あるのにSterling社とは渋いです。

私は24V車なので、市販品の昇圧型走行充電器の選択肢が2択しか無い(無かった)ので必然的にSterling社のABシリーズとなりました。これを使っても75Aしか充電出来ませんでしたが24V車なので12V車換算150Aで充電しますので、急速充電したい時限定で使っています。又、軟弱者なので、普段は別系列のアイソレーター昇圧無しで70%充電としています。週末の二泊二日程度では冷房や電子レンジで使い倒しても70%充電で不足は感じていませんので・・・。

早く新コロが片付いて、長期長距離キャラバンに出掛けてリチウムイオン電池を満喫したいです。

貴ブログの読者にならせて下さいませ。

ありがとうございました。
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