僕らがサキザワの好きな理由。

　しまい、隠れていた文庫本を清水遠征で読む。

　鷺沢萌『さいはての二人』。解説の北上次郎が云うところの、人情話である。

　僕らがサギサワが好きな理由は何だろう？

　やはり、何が欠けている。しかし、その欠けているものが凹みたいに落ち着くように感じます。

　人情話と評される分、この作品は凹みを頼りにしてしまってる気がするのです。

　川べりの道から始まった、サギサワ道。…、僕らが、いや自分が鷺沢が好きな理由って何だろう？


　ＢＧＭ ｂｙ 僕らが町へ出る理由（？、だっけ） 小沢健二