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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

丸洗い(ドライクリーニング)について

2013年11月07日 | 着物(丸洗い・しみ抜き)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

当店の丸洗いはきものを仕立て上がった状態でドライクリーニングで洗っています。

ドライクリーニングとは水で洗うと型崩れや縮み、色落ちなどが発生する衣類を水の代わりに

有機溶剤を使用して衣類への影響をおさえた洗浄方法です。

ドライクリーニング溶剤も種々の種類がありますが

きもの(正絹)に一番適しているのが石油系溶剤です。

振袖、留袖、訪問着等の金加工をしてある物はパーク等の溶剤を使用し洗浄する事で金加工の

脱落事故の可能性が高いのできものの洗浄は石油系溶剤を使用しています

お客様の声で多いのが

  1. クリーニングをすると臭いがする
  2. クリーニングに出しての綺麗にならない
  3. クリーニングに出してもしみが取れない

自分自身も常に持っていた疑問が有りました

当店のドライクリーニングは本当に綺麗になっているのか?(洗浄力)

何か基準になる物はないのかと常に思っていました。

平成20年11月のクリーニング師の講習会に行った時にテキストに次の様に書かれていました。

 

クリーニング講座教習本

 

全国洗浄評価試験から見たドライクリーニングの洗浄技術と溶剤管理の実態

 

このコラム記事を見て 誰が見ても納得できる根拠を持って自店はこの様な設定をしていると回答出来る以上の記事を見て

早速当店でもドライクリーニングの洗浄試験を実施してみましたところ以下の結果が出ました。

 

当店のドライクリーニングの洗浄力試験結果

以上が当店の洗浄試験結果です。

ウールモスリンの項目でメーカー要望値50以上で他店の平均値55.54 他店最高値で67.03

当店の値が洗浄のみが 68 ササラ掛け後洗浄で 71 となりました。

再汚染率もメーカー要望値5.0以下 で 1.2 と少なかったです。

他店の再汚染率最高で-0.63と言う数値は蛍光剤入りのドライソープを使用している為にマイナスの

数値が出た事をメーカーの方から教えてもらいました。

他のポリエステルや木綿ブロードでも同じ結果でした。

当店の溶剤をメーカーの送り調べてもらいました。

これだけ洗浄力が高いのにも関わらず溶剤の中にほとんど汚れがないととても驚いていました。

今まで努力を第三者機関に客観的判断していただきました。

 

下記の画像は当店使用のドライソープの洗浄力が分かるものです。

子供の袴の裾が泥だらけでした

子供袴 裾の泥汚れ Before

裾泥汚れでひどかったです

子供袴 裾の泥汚れ前処理中

石油系の溶剤にドライソープを入れササラ液でブラッシングすると泥汚れがかなり薄くなりました

子供袴 丸洗い後 after

ドライでかなり落ちましたが 一部残りましたので再度しみ抜きで落としました。

このソープはとても洗浄力のある他とても風合いが良く高性能な物を使用しています。

これだけの洗浄力ですので溶剤もよごれますので溶剤管理もきちんと行っておりますので

嫌な臭いもしませんのでご安心下さい。今までの努力が報われ満足していますが、

慢心することなくこれからも同じ努力を続けていきます。

 

着物の丸洗いは、厚生働大臣認定一級染色補正技能士のいる。

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

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職人気質

2013年11月04日 | コラム

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

仕事を通じてたくさんのすばらしい職人さんと出会う機会に恵まれました。

職人さん達は無口な方が多く一つの事をコツコツ行っています。

職人気質(しょくにんかたぎ)とは、辞書を引くと、

「自分の技能を信じ誇りとし、納得できるまで念入りに仕事をする実直な性質。」

と出ています。私もそうだと思いますし、そうありたいと思います。

ある時大先輩の仕立て屋さんとお話している時に

職人は上手く仕上げるのは当たり前の事、そこにさらに色気をつけなければだめなんだよ

と言うお言葉をいただきました。色気か~プラスアルファだな・・・・ 探求しなければですね。

特にプレス後いかに仕立て上がりに近づけるか、お客様にお渡し後にいい状態を保てるか

いまだに試行錯誤を続けています。

 

両親が昭和44年にアパートを建築を依頼した工務店が工事途中で倒産して工事停止の状態でした。

倒産した工務店の債権者会議で外壁工事の職人さんが「既にお金を払った事は良く分かっているが

我々に未入金なのであと13万円 出してくれればきちんとした仕事をする」と確約してくれたそうです。

当時のアパートの建築費用が150万弱ですからかなりの高額です。

お金を工面してその職人さんにお渡しして外壁の工事をしていただいたそうです。

アパートの外壁

40年以上経っていますが、ひび一つ入っていません。

職人気質の素晴らしいお仕事です。

 

他の建物の外壁

同じ時期に建てた建物ですが、あちこちヒビが入っています。

本来ならこんなふうにひび割れしていてもおかしくないのに

我が家のアパートは、何処にもひびひとつ入っていません。

この外壁工事の職人さんは東北の方だったそうですが、自分の仕事に誇りを持たれていた事を

心に深く感じます。もうすでに御存命かどうかは定かではありませんがこれぞ職人気質と思います。

大工さんの仕事は解体する時にこの大工の腕は良かったとか左官屋さんの腕が良かった言われます。 

東京タワーを建てたとび職の方の子孫に誇れる仕事をする心意気で

自分の行った仕事に責任を持つ事思いが伝わってきます。

 

昨今有名ホテルの食材の誤表示(偽装)問題で次々に広がっています。

5~6年前あるホテルで子供の誕生会で食事をした時に料理長がコスト削減して

良い料理を出すように上からの指示に頭を抱えていた事を思い出しました。

現場の料理人は、上からの指示で行っていたと、思います。

真面目な経営をしている方たちに大変迷惑な事を強く感じます。

いま料理長をされている方達はバブルの頃に料理人を志された方達です。

当時の事を考えると今は大変だと思います。日本の誇りをもう一度取り戻したいものです。

 

店舗をリフォームをした時にも素晴らしい業者さんと出会いました。

この方の連れてきた職人さん達には本当にたくさんの事を学びました。

腕の良い宮大工上がりの大工さん「自分は腕が悪かったので普通の大工をやっている」と

謙遜していました。綺麗な仕事をしてくれた設備屋さん、水道配管を見た他の業者さんも褒めてくれました。

他にも表具屋を親に持つクロス屋さんこの方はの貼るクロスは他の職人さんとはまるで違いました。

この方からは、自分の仕事の重要なヒントをもらいました。

私の仕事のこだわりはたくさんありますが当店の事は次回に述べさせてもらいます。

 

着物のしみ抜きは、厚生働大臣認定一級染色補正技能士のいる。

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

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