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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

絽法衣一式(法衣・帽子)汗による全体黄変 水洗い・しみ抜き 正絹素材

2022年08月16日 | 神職衣装・法衣(丸洗い・しみ抜き・水洗い・染色補正)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

お寺さんから葬儀に使用する白地の絽法衣一式(法衣・帽子・切袴・袈裟)が汚れたので

綺麗にして欲しいとのご依頼です。分量が多い為二回に分けてご紹介したします。

絽法衣

白地の絽法衣です。長期間お手入れをしていなかったので、生地が生成り色に戻りつつ

有ります。夏の葬儀で必死の勤行の為に大汗をかいているので掛衿・袖裏に汗での

黄変しみがあります。袖口は汗と皮脂で汚れています。

絽法衣掛衿 黄変しみ

絽法衣袖 汚れ・黄変しみ

絽法衣胸 黄変しみ

絽法衣胸 黄変しみ

絽法衣 スリップ

帯を硬く締める為に帯下がスリップしています。

絽法衣帽子

長期間使用しているので生地が黄ばんでいるのが良く分かります。

絽法衣袈裟の刺繍柄

作業としては、酷い黄変しみはしみ抜きをして全体の汚れとヤケは水洗いと

全体漂白を行うと綺麗に仕上がる事はわかりましたが、袈裟に付いている刺繍柄に

黒糸と銀糸が付いている事と表地は絽でしたが裏地が付いていて袷仕立てになっていました。

仕立て上がった状態での全体漂白は型崩れと刺繍柄の黒糸からの移染と銀糸の剥離の

リスクや帽子も硬い芯地があり、全体漂白に耐えられないと判断した為に、

黄変しみ抜き後に水洗いを行い、脱色した部分は色掛けをしてプレスをする事にしました。

絽法衣 黄変しみ抜き後

生地が全体的に黄ばんでいる為に黄変しみ抜きをするとしみ抜きをした部分が

脱色して白くなります。

絽法衣 色掛け後

脱色した部分に色掛け(色修正・染色補正)をして補正していきます。

絽法衣袖 水洗い・しみ抜き後

絽法衣袖 黄変しみ

絽法衣袖 黄変しみ抜き後

絽法衣袖 色掛け(色修正・染色補正)後

絽法衣掛衿 色掛け(色修正・染色補正)後

絽法衣袖 黄変しみ抜き後

絽法衣袖口 色掛け(色修正・染色補正)後

絽法衣袖 色掛け(色修正・染色補正)後

絽法衣袖 色掛け(色修正・染色補正)後

絽法衣胸 色掛け(色修正・染色補正)後

絽法衣 仕上げ後

絽法衣帽子 仕上げ後

酷い黄変は落ちましたし、綺麗に仕上がりました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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