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本場大島紬横双絣柄アンサンブル 洗い張り・仕立て替え 正絹素材

2023年11月22日 | 着物(仕立て)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

ご両親が鬼籍に入られ遺品整理をしているとお父様が退職金で作られた

泥染の大島紬アンサンブルが出て来て自分亡き後に引き継いで欲しいとの

お言葉が有り、寸法が合わなかったので、洗い張りと仕立て替えのご依頼です。

本場大島紬横双絣柄アンサンブル(羽織)

本場横双大島アンサンブル(羽織)羽裏

本場大島紬横双絣柄

今回の本場大島紬で鹿児島県産の旗印の証紙が残っていました。

本場大島紬の高級品は絣糸の縦糸と横糸を使って亀甲柄等を織り上げていく高級品と

絣糸を横糸だけを使って柄を織り上げて行く大衆品がありこの品を横双柄といいます。

どちらも同じ糸を使っている為に同じ本場大島紬です。

本場大島紬横双絣柄アンサンブル(着物・長着)

長期間保管していたのでカビ臭が酷かった事と湯通しをしていないのか表地が

糊が残っていて硬かった事、お客様の身長が180cm近かったので仕立て替えを

して身丈と裄丈が出るかがとても気になりました。お客様はまったく着物の知識が

無いとおっしゃていたので、色々と調べた結果、打ち揚げ無しで一杯一杯に仕立て

直す事でご了承いただきました。

解いて、は縫って、アイロン掛けをしてから洗い張りを行いました。

本場大島紬横双絣柄アンサンブル 糊抜き後

洗浄液に漬けこむと製造時に使用したふのりが溶け出して洗浄液が白濁しましたしました。

胴裏乾燥中

乾燥後に湯のしを行いました。

湯のし後の撮影を忘れてしまいました。

申し訳ございません。

本場大島紬横双絣柄アンサンブル 仕立て上がり

本場大島紬横双絣柄アンサンブル 仕立て上がり

本場大島紬横双絣柄アンサンブル 残布

洗い張りと仕立て替えを行い、お父様の本場大島紬をこれからも大切に着用して

亡きお父様を偲んであげる事が一番のご供養になります。

今後共に着物ライフを楽しんでいただく事を心よりお祈り申し上げます。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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