皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
生紬九寸帯に黄変しみが付いているのでしみ抜きをして欲しいとのご依頼です。
生紬九寸帯
生紬とは、生糸の精練を途中で終えて、そのセリシンを完全にとりきらずに織ったものです。
セリシンの色であるやや茶色味を帯びた色調を持ち、風合いも麻のようにざっくりとしていて、
さらっとした張りがあるのが特徴です。その張りを生かして、単衣でも裾捌きのよいきものに
なるともいいます。絹は白く光沢のある部分であるフィブロインを、膠質のセリシンが包んで
いるようになっています。セリシンがあると、染めが鈍くなる、
あるいはきれいな色が出にくいこと、またシャリ感を持つため、絹特有の柔らかさが出にくく
なります。そのため、精練でセリシンを取り除いて、よく染まるようにしたり、しなやかさや
光沢を引き出します。
生紬九寸帯たれ 黄変しみ
たれの部分に黄変しみが2か所あります。
生紬九寸帯 黄変しみ抜き後
黄変しみ抜きは油性処理、水処理をした後に酸化漂白を行っていきます。
生地や地色によっては脱色しますが、その後に色掛け(色修正・染色補正)して
元の状態に修正していきます。色掛けはある程度の技術と経験が必要になります。
生紬九寸帯 色掛け後
生成りの色ですので3色の染料を掛けて修正しました。
生紬九寸帯 仕上後
綺麗に仕上がりました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
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メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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