皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
ブログを通じて着物や洋服の他店で直らない品物を私の出来る
洗い・漂白・しみ抜き・色掛け(色修正・染色補正)・染で
修復して、このブログを通じて情報発信を続けている為に、
全国からお問い合わせのメールやお電話をいただいています。
衣類は昔から思い出の為のツールとなっているので、
もう一度着用したいとか綺麗な状態で保管したいと困った方に手を差し伸べて、
喜んでいただく事に職人としての喜びを感じる事が仕事のモチベーションとなっています。
先日お電話でのお問い合わせがありました。
ワンピーススーツを染めて欲しいとのお問い合わせでした。
素材と地色を聞くと、ウール97%ポリウレタン3%でブランド品の薄いグリーン色でした。
染をご希望の場合、窓際で保管した日焼けだったり、仕分けが不十分で洗濯して濃い色が
移染をしたり、派手になってしまったので黒染めをしたい等、色々な理由が有ります。
品物によって染まりやす天然素材、染まりにくい化学繊維素材や、高温の染液で
染める事によって品物の型崩れを起こして、仕上げ(プレス)で元に戻らなく場合もある為に、
品物に適した処理をしなくてはなりません。全ての品物が出来るわけでは無いのです。
今回のお問い合わせを良くお聞きすると、淡いグリーンのウールワンピースに
汗じみが付いていたので、洗濯機に食器用洗剤と重曹(アルカリ剤)をお湯に溶かして
30分間スーツを付け込みましたが、しみが落ちていなかったので、もう少し付け込もうと
して、一晩漬けこむと全体的に色むらが発生したので、ネットで検索して、当ブログを
見つけてお問い合わせの電話をいただいたとの事でした。
ウールのスーツ着用中に汗が付着してクリーニングをしても汗の成分が残留して
経時変化で黄変しみになったと思われます。
黄変しみは食器用洗剤と重曹では落ちませんし、逆に重曹のアルカリ成分はウール素材の
脆化を促進しますし、ウール素材に使用している染料を侵して色ムラを出しました。
このスーツを丸染めをしても染ムラが発生するリスクがあります。
お金を払って染ムラを発生したスーツを着て頂けるのならば、喜んで作業しますが
お客様はこれでは着用出来ないので、料金は払いたくないと思いますので
このご依頼は受けないほうがお互いの為になります。
過去と他人は変える事が出来ませんが、黄変しみを見つけて時点で当店に
お問い合わせをいただけたならば、黄変しみを除去出来たと思います。
素材に対して間違った自己処理をして生地を傷めたり、穴を開けたり、脱色してしたり
移染をしたり、収縮したり、伸ばしたりしても無理な物は無理です。
顔の見えないネットでの情報やテレビでの情報で自己処理をした場合は情報発信した
方にリカバリーの方法を問い合わせて欲しいです。この様な情報の最後に自己処理で
行った事の責任は当方ではお受け出来ませんとなっています。
「人生は自分で選択して行動して、自己責任を負って行く」事を
強く理解して欲しいと感じました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
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