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附下袷 クリーニング店のしみ抜きによる脱色 しみ抜き・色掛け 正絹素材

2021年07月20日 | 着物(色掛け・色修正・染色補正・染直し)

皆様こんにちは点検

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

クリーニング店より不明のしみがあり前処理で油性の処理をしたら

脱色したので、しみ抜きと色掛けをして欲しいとのご依頼です。

附下袷 

ベージュ色の附下袷です。

附下袷右胸 黄変しみ

製造時にできた染ムラを産地で染色補正を行い色抜きと色掛けをした部分が染色補正で

行った色抜きの薬剤のゆすぎ出しが悪くて経時変化を起こした事が考えられます。

ご依頼のクリーニング店が一生懸命しみ抜きをしようとした所、色掛けした部分の

染料が落ちてびっくりしたと思います。

まず残っていた染料を落とすと抜染剤で色抜きをしている事が分かりました。

次に経時変化した黄変しみを落として、再度色掛けを行いました。

附下袷 色掛け仕上げ後

無地の部分の色掛けは中々骨が折れますが自分で抜いた部分はある意味

色掛けをしやすい様に抜きますのでくっきり抜染剤で色を抜く事はほとんど無く

なりました。色掛けとしみ抜きは互いにどこまで抜けば良いかを考えながらの

作業になります、産地の染色補正で使用している薬剤や抜染剤を修業時代や若い頃は

使用していましたが、現在は高性能な地色が抜けずらくてしみが落ちやすい物に

変更している為に作業がとても楽になりましたが、産地での染色補正で使用している薬剤や

しみ抜き方法は色掛けがかなり難しい方法に現在は感じます。

しみ抜き機や薬剤の進歩の恩恵を受けながら作業をしていると修業時代はある意味

過酷でしたし良く頑張っていたと昔の自分をほめてあげたいです。

あの時代の修業があったからこそ今があると時代の流れと変化を強く感じます。

附下が綺麗に仕上がり何よりです。

 

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厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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