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江戸小紋新反(湯のし済み)折れ目 湯通し 正絹素材

2022年05月11日 | 着物(湯通し・湯のし・新反洗い)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

和裁士さんが大会に出展する為にネットで江戸小紋新反を購入して仕立て前の

地のし(熱アイロン)をしても、板巻きで付いた折り目が伸びないので

折り目を伸ばして欲しいとのご依頼です。

江戸小紋新反表側(湯のし済み)

江戸小紋新反裏側(湯のし済み)折れ目 

赤地の江戸小紋の湯のし済みで板巻きになっていたので熱アイロンを掛けても

折れた後が取れなかったとの事でした。裏側から見ると生地は折れている事が分かります。

棒巻き

湯のし、湯通し、撥水加工、洗い張り後に仕上がった表地、胴裏、八掛等は

板巻きにするか棒巻きの状態で仕上げます。

板巻き

反物の場合、巻き芯(巻き棒)で巻き付けているか、巻き板で巻いて

解けないように糸で止めておきます。板巻きの場合折れた部分が発生するので

仕立てする前に地のしでアイロンで折り目をのばしますが、今回の江戸小紋の場合は

湯のしをして板巻きの状態で長期保管をしていたので、風合いはカサカサしていて

折り目ががっちり付いて戻らなくなってしまいました。

再度湯のしを行うと折れ目は伸びますが、和裁士さんに湯通しをお勧めいたしました。

江戸小紋の表地が製造から時間が経っている事と、湯通しをすると生地の風合いが

良くなり艶が出る事、針の通りが良くなる事を説明してご納得していただきました。

和裁士さんはいつも新反を整理(湯のし・湯通し)後の物を仕立てていますが

当店の湯通しをご理解いただきたいと思いました。

江戸小紋新反 湯通し中

江戸小紋新反 湯通し後の洗浄液

湯通しをすると生地に付着している余分な染料と酸化した糊が落ちて、

洗浄液がオレンジぽくなりました。

江戸小紋新反 乾燥中

江戸小紋新反 仕上げ後

折れ筋は綺麗に伸びました。

風合いも良くなり、和裁士さんにも喜んでいただきました。

 

#江戸小紋#湯通し#正絹素材

 

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