きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

長襦袢新反 湯通し(糊抜き) 正絹素材

2024年08月16日 | 着物(湯通し・湯のし・新反洗い)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

お母様の箪笥から出て来た反物を仕立てる為に和裁を習い、最初は長襦袢を

仕立ての為に仕立て前に湯通しをして欲しいとのご依頼でした。

長襦袢新反 湯通し(糊抜き)

長襦袢新反 カビによる黄変しみ

長期間保管していた為に織り上げ時に必要な保護剤の糊(糊気)と湿気(湿度)で

カビが原因による黄変しみが発生しています。湯通しを行っても黄変しみは落ちませんが

カビの原因となる糊(糊気)を除去する事により今後、黄変しみの発生を予防する事に

なりますし、何より針の通りが良くなり仕立て易くなります。

長襦袢新反 湯通し(糊抜き)

洗浄液に入れると糊気が強くて生地に洗浄液が浸透し難いかったですが、時間の経過と

共に余分な染料が出て来ました、この長襦袢はコンプレッサーによる圧縮空気による

吹き付け染で、乾燥後に湯のしをして製品になって完成しています。

本来は染上がった後に蒸し箱に入れて蒸して染料を定着させた後に十分な水元(水洗い)で

余分な染料を流し出さねばなりませんが、低額な加工料で染上げているので、そこまでは

手が掛ける事が出来ませんので、仕立て前にしっかりと湯通しして、余分な染料と不要な

油分や糊を除去する事が必要になります。

湯通しを行わずに仕立てた場合、汗をかいた場合酷い輪じみが発生して、汗抜きを

行うと更に酷い輪じみが発生する事や洗い張りを行うと色が出て移染の危険性があった事が

目に見えます。

長襦袢新反 仕上げ後

風合いが良くなり柔らかくて張りと艶が出て綺麗に仕上がりました。

 

修業時代にしみ抜き・丸洗いを習得して、両親が洗い張り・湯通しを引退後に

洗い張り・湯通しを習得して小さい範囲で行っていたしみ抜き・色掛けが

広範囲で行う湯通し・洗い張り・仕立て上がりで行う水洗いを行い用になり

さらに立体的に広範囲で俯瞰出来た事は自分にとって何よりの財産になりました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ブログランキングに参加しています!

皆様の応援がとても励みになりますよろしくお願いいたします。

こちらをポチッポチッと押して下さい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓