皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
阿波しじら織(縮み)の仕立ての依頼を受けて自分で糊抜き(水通し)を
行い、仕上げでアイロンを掛けても、しわが伸びなかったので、しわ伸ばしをして
欲しいとのご依頼です。
阿波しじら織(阿波縮み)
「阿波しじら織」は阿波地方で盛んに織られていた「たたえ織」という木綿縞に、
明治時代の初めに、阿波国名東郡安宅村(現徳島市安宅)の海部ハナが改良して
創案したと言われています。干していた着物がにわか雨に濡れてそのまま日光で
乾かしたところ、縮んだことがきっかけとされています。
阿波しじら織(阿波縮み)こじわ
自分でおしゃれ着洗剤で糊抜き(水通し・湯通し)して乾燥前に家庭用のアイロンで
掛けてしわ伸ばしを行った所、全体的に小じわが発生していますし耳も吊っています。
YouTubeで情報発信している方の番組を見ていると縮む生地の場合に水通しをして
縮めてから仕立てを行うとおっしゃっていましたが、生地はある程度縦と横を伸ばした
状態で仕立て無くては上手く仕立て上がらないと思います。
阿波しじら織(阿波縮み)湯通し・乾燥中
再度当店で湯通しして、しわ伸ばし剤を使用してテンションを掛けて乾燥しました。
乾燥後に検品すると、小じわは綺麗に伸びていました、テンター機を2度掛けて小じわが
綺麗に伸びました。
阿波しじら織(阿波縮み)仕上げ後
綺麗に仕上がりました。
幼少の頃から親の洗い張りや乾燥方法を見て育ってきました。
特に本場大島紬を洗い張りを行うとこじわが発生するとのクレームから洗いの方法
脱水方法、乾燥方法、テンター機の掛ける回数等試行錯誤を通じて現在の作業方法に
改良してきましたし、私が洗い張りや湯通しを行うようになってからは使用する洗剤や
仕上剤や糊剤も色々な種類を使用して、厳選を続けて現在に至っています。
阿波しじら織(阿波縮み)を自分で糊抜き(水通し・湯通し)を行うと
こじわが発生してひどくちぢみます。ネットでの情報ほ自己責任でお願いします
となっています。使用薬剤、設備、機械と経験あってのプロです。
お金をいただく事の厳しさを分かって感じて欲しいと思います。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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