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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

クリーニング店で落ちなかったしみ パンツ(ハイク製)自己処理による輪じみ 水洗い・しみ抜き・スレ直し ポリエステル・ポリウレタン素材

2022年08月06日 | 洋服(他店で直らない品物)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

パンツ(ハイク製)に油しみが付きにしみ抜き剤を使用して自己処理のしみ抜きをした所

輪じみが発生したので、ウエットテッシュでふき取った後に、豚毛ブラシで擦ったけれど

落ちなかったのでクリーニングの依頼をしてドライクリーニングで洗ったけれども

落とせないので当店にしみ抜きの依頼にいらっしゃいました。

パンツ(ハイク製)

パンツ(ハイク製)品質表示

ポリエステル96%ポリウレタン4%となっています。取り忘れましたが、洗濯表示は

家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、底面温度150 ℃を限度として

アイロン仕上げができる、石油系溶剤によるドライクリーニグができる、となっていました

パンツ(ハイク製)自己処理しみ抜き後の輪じみ

クリーニング店に出しても油じみが落ちないので、ネットで購入した油性のしみ抜き剤で

しみ抜きをした所、輪じみが発生したのでウエットティッシュでふき取った後に

豚毛ブラシで擦ったとの事でした。ドライクリーニングで洗いましたが、

輪じみが落ちなかったとの事でした。クリーニング店で油じみを落としてもらうと

お客様が自己処理をしなくても良いので、クリーニング店も油じみをしっかりと

落として欲しいと思います、1985(昭和60)年に高名な先生のしみ抜き講習会で

おっしゃっていましたが、現在は使用禁止になっている油脂溶解力の強い有機溶剤で

7回洗浄(ドライクリーニング)を行っても油しみが落ちなかった事をお聞きしました。

7回洗浄しても落ちなかった油しみにモノクロ+ドライソープの混合した薬剤を付着して

指先で優しく揉んでから、しみ抜き用の溶剤で洗い流すと綺麗に落ちる事を聞きましたし

油じみは以外と落ちずらい事は43年のしみ抜き作業の中で嫌と言うほど思い知りました。

パンツ(ハイク製)しみ

パンツ(ハイク製)おりものしみ

各所に色々なしみが付いていました。

しみ抜き作業をした所、しみは落ちましたがしみ抜きを行った周囲に輪じみが発生しました。

原因はドライクリーニングの溶剤管理が悪くて、汚れた溶剤で洗った為に逆汚染して

いましたので、しみ抜きした部分が綺麗になって輪じみが発生していました。

根本解決をする為に水洗いを行いました。水洗いをすると逆汚染した溶剤の汚れが

洗浄液に出てきて、洗浄液が黒っぽい黄色になりました。

パンツ(ハイク製)水洗い後

輪じみは落ちましたが、濡れた状態で、豚毛ブラシで擦った所がスレ(白化現象)が

出ていたので、スレ直し剤を噴霧した補正しました。

パンツ(ハイク製)水洗い後

他の箇所そしみも落ちましたし、逆汚染して黒っぽかった生地も本来の色に戻りましたし

風合いも良くなり、綺麗に仕上がりました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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