皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
呉服店の奥様の絽小紋の洗い張りのご依頼があり解いて頂きました。
夏物なので仕立てが有るので急いで欲しいとの事でした。
絽小紋(解き済み)
生地幅が9寸5分だったので40年位前の品物と思います。
絽小紋身頃裾
単衣の為に裾を額縁仕立てになっています。
このままでは、は縫いが出来ないのでアイロンを掛けました。
絽小紋身頃裾 アイロン掛け後
アイロンを掛けをしてみると耳を切り取っていました。
現在は鬼籍に入られた高名な仕立て屋さんにお聞きした事を思い出しましたが
額縁仕立ては切り込みを入れる方やこの着物のように耳を切り取ってしまう
仕立て屋さん等それぞれいますが洗い張りを行っている立場からすると
この様に切り取られると、非常に困ります。
絽小紋 は縫い後
仕立て屋さんは仕立てる時に湯通しや湯のしを行う職人が生地の地の目が通らない
生地の仕立てが上手く行かないとで自分たちで出来るだけアイロンで直そうとするので
湯のしを行う我々、洗い張り職人のしわ寄せが仕立てを行う私達にしわ寄せがくると
おっしゃっていた事を思い出しますが、我々洗い張り職人も仕立て屋さんが行った
仕立てので切り取った部分の補修を進める為に我々にしわ寄せがきてしまいましたが
逃げる訳にも行きません。
絽小紋 は縫い補修後
糸を掛けて補修しました。
絽小紋衽
絽小紋衽
こちらの裾も切り取られています。
絽小紋衽 は縫い補修後
しっかり糸を掛けておかないと地の目が曲がる原因になるます。
絽小紋 洗い中
洗浄液に入れて洗った後に洗浄液が濁って生地に付いていた糊が出て来ました。
絽小紋 濯ぎ中
濯ぎ水が綺麗になったので悪い糊が落ちました。
このままではクタクタになるのでカビ無い抗菌材入りの柔軟剤と糊を入れて
生地の張りと風合いを出していきます。
絽小紋 乾燥中
絽小紋 湯のし後
地の目を通す様に湯のしの機械を掛けてました。
絽小紋 仕上げ後
生地も艶と張りが出て綺麗に仕上がりました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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