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案件の短納期・小口化はシステム・インテグレータの経営にプラス!

2004-07-16 11:29:44 | ITビジネス
SI案件の短納期化・小口化に危機感をもつシステム・インテグレータは多い。しかし、本当にそうだろうか。少し前にパッケージ・ベンダーの社長から聞いたことだが、必ずしもそれは経営的にマイナスにはならない。

確かに案件の短納期・小口化により営業効率は悪化する。しかし、入金のサイクルが短縮されるので、キャッシュフロー面ではプラス。効率的な営業ができれば、何も恐れる必要はないというわけだ。

もちろん、同一の規模の案件が短納期化し、料金も低下するのは痛い。時間や利益ののりしろが少なくなるため、プロジェクト面での少しの失敗が、あっという間に赤字を生み、システム・インテグレータの経営を直撃する。

だが、少なくなりつつある大型案件ばかりを狙わないで、小口案件を取り行けるようになるなら話は別。キャッシュフロー面で経営が安定するから、じっくりとコスト削減に取り組み、小さな案件でも利益が出る経営体質を目指すことができる。課題の中堅・中小企業開拓も、こうした視点で取り組めばよい。